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JPO003385

【UITA6】 Antique Navajo Antelope Shape Silver Pin c.1940

【UITA6】 Antique Navajo Antelope Shape Silver Pin c.1940
28,600 円(税込)
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【UITA6】 Antique Navajo Antelope Shape Silver Pin  c.1940
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリーで、【United Indian Trader's Association】(UITA)に参加していたトレーダー(トレーディングポスト)の販売したピースであり末尾のナンバー『6』から、【Borrego Pass Trading Post】ボレゴ・パストレーディングポストが販売元であると判断できる作品。アンテロープ(プロングホーン)シェイプのアンティーク/ビンテージピンブローチです。

1940年代頃に作られたピースと思われ、独特のキュートで動きのあるポーズのアンテロープ(プロングホーン)シェイプにカットされ、スタンプワークによって角や耳等の細かなディテールが描き出されています。また、立体的に造形された顔の部分は、『リポウズ』と呼ばれる鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを叩きだすことで立体的な凹凸を作る技術によって形作られており、耳・角パーツとボディ部分とはロウ付けされています。さらに、全体にハンマーワークによる立体的な丸み/曲面がつけられており、柔らかな表情と立体的で奥行きのあるピンブローチに仕上げられています。小さいピースであり、素朴な印象を持った作品ですが、細かなカッティングやリポウズ、美しく仕上げられたロウ付け等、全てが緻密で精巧な手作業で構成されており、作者の高い技術力を推し量ることが出来る作品となっています。


【the United Indian Trader's Association】(以下UITA)は1931年に組織され、C. G. WallaceやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、Tobe Turpen等をはじめ、最終的には75のトレーディングポスト/インディアンアートトレーダーが加盟する組織となりました。
UITAが組織された目的は、BELL TRADING POSTやMaisel's等のManufacturersと呼ばれるインディアン工芸品の分業化や量産化を推し進めたメーカー(マスプロ)に対抗するためで、伝統的な製法や材料、一つの作品を一人のシルバースミスが全行程を通して制作するという体制等を守ることなどを規定し、上記のマスプロ品との差別化を計ることでした。
当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れるMaisel'sやBell等のメーカーも創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、NAVAJO GUILDの作品やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属したAwa Tsirehのデザイン、VAUGHN'S Indian Storeの作品等は多くの模倣品が作られています。
特にこれらの模倣作品はこちらのようなピンブローチが多く、UITAの作品はブレスレットやコンチョベルト等すべてのアイテムに見つけることが出来ますが、ピンブローチに比較的多く刻印されている傾向があるのは、模倣品との明確な区別を促すためだったのではないかと推測されます。

また、UITAではそれぞれのトレーダー(ショップ)ごとにナンバーを割り振っており、『UITA』の末尾にそれぞれのナンバーが刻印されています。それらの内、いくつかのナンバーはそのトレーダーが判明していますが、いまだ不明となっているナンバーも多く存在しています。
『1』 = 【Gallup Mercantile】 ギャラップ マーカンタイル
『2』 = 【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー
『12』 = 【Packards Indian Trading】パッカーズインディアントレーディング
『21』 = 【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS/Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト
等々・・・


【Borrego Pass Trading Post】ボレゴ・パストレーディングポストは、こちらの作品に刻印されたホールマーク【UITA6】の末尾の数字『6』から特定することができます。
Borrego Pass Trading Postは、1927年に歴史的に非常に重要な遺跡が置く残る土地、ニューメキシコ州チャコキャニオンで設立されました。1940年からは、【Donald & Fermn Smouse】の夫妻によって運営され、現在もニューメキシコ州クラウンポイントに近い場所で運営されている数少ないトレーディングポストとなっています。

『UITA6』の刻印されたBorrego Pass Trading Postで販売された作品群は、こちらの様なピンやカトラリー、ブレスレットやイヤリングまでいくつか発見されていますが、その数は決して多くありません。また、それらの作品に目立った共通点は見られませんが、どれもトラディショナルで手の込んだ作品となっています。さらに、ナバホの巨匠 【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)のパーソナルなホールマークと共にUITA6が刻印されたピースも見つかっており、中にはプエブロの作風を持ったピースもあるようです。
作者個人を特定することは出来ませんが、UITAの刻印が入ると云うことは、その製法や材料等について厳しい条件をクリアしていることを表しています。


【Antelope/Pronghorn】アンテロープ/プロングホーンは、アメリカ西部からカナダ、メキシコまで北米大陸に広く生息する非常に足の速いレイヨウで、かつてはインディアンの生活に密着した存在だったようですが、19世紀以降は激減してしまった動物。『アンテロープキャニオン』は、このアンテロープの角に似た曲線を持つことから名付けられています。


こちらの作品もアニマルモチーフでツーリストジュエリーのキャッチーな印象を持っていますが、丁寧なシルバーワークや高度なハンマーワークにより全体に立体的に仕上げられた完成度は、量産されたピースにはない良質感やハンドメイド独特の温もりを感じさせます。
また、こちらのデザイン/造形は1960年代以降に、インディアンジュエリーとしてでなく、量産品のシルバージュエリーとして模倣されており、そのデザインソースになる特別なセンスと完成度を持った作品といえます。

控えめなサイズ感や素朴でナチュラルな表情は、性別やスタイルを問わず多くの場面で自然にフィットしてくれます。アウターのアクセントととして、ラペルや襟等にもフィットしますし、ハットやバッグのワンポイント等にも使い勝手の良いピンブローチです。

ビンテージインディアンジュエリー独特のポップでキュートながら重厚な雰囲気を持った作品ですが、UITAのホールマークを持つ希少価値も高いピースです。

◆着用サンプル画像(6枚)はこちら◆


コンディションはシルバーに多少のクスミやハンドメイド特有の制作上のムラが見られますが、特にダメージなく良好です。また、裏面中央に丸環が付いていましたが、当店で除去しております。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリーで、【United Indian Trader's Association】(UITA)に参加していたトレーダー(トレーディングポスト)の販売したピースであり末尾のナンバー『6』から、【Borrego Pass Trading Post】ボレゴ・パストレーディングポストが販売元であると判断できる作品。アンテロープ(プロングホーン)シェイプのアンティーク/ビンテージピンブローチです。

1940年代頃に作られたピースと思われ、独特のキュートで動きのあるポーズのアンテロープ(プロングホーン)シェイプにカットされ、スタンプワークによって角や耳等の細かなディテールが描き出されています。また、立体的に造形された顔の部分は、『リポウズ』と呼ばれる鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを叩きだすことで立体的な凹凸を作る技術によって形作られており、耳・角パーツとボディ部分とはロウ付けされています。さらに、全体にハンマーワークによる立体的な丸み/曲面がつけられており、柔らかな表情と立体的で奥行きのあるピンブローチに仕上げられています。小さいピースであり、素朴な印象を持った作品ですが、細かなカッティングやリポウズ、美しく仕上げられたロウ付け等、全てが緻密で精巧な手作業で構成されており、作者の高い技術力を推し量ることが出来る作品となっています。


【the United Indian Trader's Association】(以下UITA)は1931年に組織され、C. G. WallaceやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、Tobe Turpen等をはじめ、最終的には75のトレーディングポスト/インディアンアートトレーダーが加盟する組織となりました。
UITAが組織された目的は、BELL TRADING POSTやMaisel's等のManufacturersと呼ばれるインディアン工芸品の分業化や量産化を推し進めたメーカー(マスプロ)に対抗するためで、伝統的な製法や材料、一つの作品を一人のシルバースミスが全行程を通して制作するという体制等を守ることなどを規定し、上記のマスプロ品との差別化を計ることでした。
当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れるMaisel'sやBell等のメーカーも創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、NAVAJO GUILDの作品やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属したAwa Tsirehのデザイン、VAUGHN'S Indian Storeの作品等は多くの模倣品が作られています。
特にこれらの模倣作品はこちらのようなピンブローチが多く、UITAの作品はブレスレットやコンチョベルト等すべてのアイテムに見つけることが出来ますが、ピンブローチに比較的多く刻印されている傾向があるのは、模倣品との明確な区別を促すためだったのではないかと推測されます。

また、UITAではそれぞれのトレーダー(ショップ)ごとにナンバーを割り振っており、『UITA』の末尾にそれぞれのナンバーが刻印されています。それらの内、いくつかのナンバーはそのトレーダーが判明していますが、いまだ不明となっているナンバーも多く存在しています。
『1』 = 【Gallup Mercantile】 ギャラップ マーカンタイル
『2』 = 【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー
『12』 = 【Packards Indian Trading】パッカーズインディアントレーディング
『21』 = 【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS/Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト
等々・・・


【Borrego Pass Trading Post】ボレゴ・パストレーディングポストは、こちらの作品に刻印されたホールマーク【UITA6】の末尾の数字『6』から特定することができます。
Borrego Pass Trading Postは、1927年に歴史的に非常に重要な遺跡が置く残る土地、ニューメキシコ州チャコキャニオンで設立されました。1940年からは、【Donald & Fermn Smouse】の夫妻によって運営され、現在もニューメキシコ州クラウンポイントに近い場所で運営されている数少ないトレーディングポストとなっています。

『UITA6』の刻印されたBorrego Pass Trading Postで販売された作品群は、こちらの様なピンやカトラリー、ブレスレットやイヤリングまでいくつか発見されていますが、その数は決して多くありません。また、それらの作品に目立った共通点は見られませんが、どれもトラディショナルで手の込んだ作品となっています。さらに、ナバホの巨匠 【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)のパーソナルなホールマークと共にUITA6が刻印されたピースも見つかっており、中にはプエブロの作風を持ったピースもあるようです。
作者個人を特定することは出来ませんが、UITAの刻印が入ると云うことは、その製法や材料等について厳しい条件をクリアしていることを表しています。


【Antelope/Pronghorn】アンテロープ/プロングホーンは、アメリカ西部からカナダ、メキシコまで北米大陸に広く生息する非常に足の速いレイヨウで、かつてはインディアンの生活に密着した存在だったようですが、19世紀以降は激減してしまった動物。『アンテロープキャニオン』は、このアンテロープの角に似た曲線を持つことから名付けられています。


こちらの作品もアニマルモチーフでツーリストジュエリーのキャッチーな印象を持っていますが、丁寧なシルバーワークや高度なハンマーワークにより全体に立体的に仕上げられた完成度は、量産されたピースにはない良質感やハンドメイド独特の温もりを感じさせます。
また、こちらのデザイン/造形は1960年代以降に、インディアンジュエリーとしてでなく、量産品のシルバージュエリーとして模倣されており、そのデザインソースになる特別なセンスと完成度を持った作品といえます。

控えめなサイズ感や素朴でナチュラルな表情は、性別やスタイルを問わず多くの場面で自然にフィットしてくれます。アウターのアクセントととして、ラペルや襟等にもフィットしますし、ハットやバッグのワンポイント等にも使い勝手の良いピンブローチです。

ビンテージインディアンジュエリー独特のポップでキュートながら重厚な雰囲気を持った作品ですが、UITAのホールマークを持つ希少価値も高いピースです。

◆着用サンプル画像(6枚)はこちら◆


コンディションはシルバーに多少のクスミやハンドメイド特有の制作上のムラが見られますが、特にダメージなく良好です。また、裏面中央に丸環が付いていましたが、当店で除去しております。
Size

縦 約4.6㎝   横 約2.5㎝   

Material

Silver (probably Coin Silver)