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JBH012199

【Ralph Tawangyaouma】 Hopi Antique SplitBand Cuff w/TQ c.1930

【Ralph Tawangyaouma】 Hopi Antique SplitBand Cuff w/TQ c.1930
154,000 円(税込)
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【Hopi】ホピの大巨匠である【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)の作品で、まだ当時のナバホジュエリーとの大きな差異のないピース。オーセンティックなオールドスタイルの作品ながら作者の個性やアイデンティティーも読み取ることが出来る大変な史料価値を持つアンティーク/ビンテージバングルです。

ラルフ・タワンギャウマのホールマークや造形スタイルなどから、1920年代末~1930年代頃に制作されたピースと思われ、ホピを代表する作家による作品ですが、まだホピの独自性を強く持っておらず、ナバホのシルバースミスによる作品との差異は、ほとんど見られません。
インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は、3本にスプリットされておりセンターに幅とボリューム感を持たせています。ターコイズのベゼルには細いツイステッドワイヤーが配され、その外側にも小さなシルバーボールによる装飾が施されています。両サイドにはフラワーコンチョのアップリケ/パッチワークされ、ターミナル(両端)に至るまで非常に細かなスタンプワークによる紋様が刻まれています。
これらのディテールはすべてナバホの伝統的な技術で構成されていますが、少し繊細な表情も感じさせ、有機的な装飾やスタンプ(鏨)のデザインは、農耕民族であるホピ特有の植物をモチーフにしたような印象を受けます。

また、こちらの作品のように当時から高名な作家によるジュエリーの多くは、同時代に観光客向けに作られたツーリストジュエリー/フレッド・ハービースタイルと呼ばれるスーベニアアイテムのデザインソースとなっており、こちらのターコイズを装飾しているデザインは、【BELL TRADING POST】ベルトレーディングポストのピースで多くみられますし、サイドに施されたコンチョのアップリケ等、多くのディテールやデザイン/造形が、Manufacturersと呼ばれる量産メーカーによってコピーされています。同様に【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属した【Awa Tsireh】アワ・ツィレー(1898-1955)の作品をはじめ、【NAVAJO GUILD】ナバホギルドの作品や【C. G. Wallace Trading Post】の工房で作られたなどの作品等は多くの模倣品が作られています。そのため当時、模倣品との明確な区別を促すため、UITA【United Indian Trader's Association】などが組織されて量産化された作品との差別化が図られた歴史もあります。
こちらの作品も、量産化されたピースのデザインソースであり、それらの『オリジナル』作品という意味でもその希少性と価値を高めています。


【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマは、1894年にアリゾナ州北部のオライビに生まれ、クラン(母系の氏族を表す動物)はヤングコーン。少年時代である1906年の【The Oraibi split】オライビ スプリットによってさらに北部であるホートビラ=バカビに移住しています。
※【The Oraibi split】オライビ スプリットとは、1800年代後半からスペイン人の入植と共に宣教師がホピ族の村であったオライビにも布教を進め、政府の介入によりホピの子供たちに学校教育を強要しようとします。1906年、それらアメリカ政府の方針に従った住民と、反対した住民が対立・分裂してしまった出来事。その後、反対派住民の多くはオライビを追われ、当時は何もなかったホートビラ=バカビに移り苦難の末に定住しました。

1906年前後という氏がまだ10代前半のころにはすでにシルバースミスとしてのキャリアをスタートさせていたとされています。1930年代~1950年代にかけては、【VAUGHN'S INDIAN STORE】ヴァーンズインディアンストアや【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストに所属し多くの傑作を残しており、Vaughn's Indian Storeでは、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)とも同時期に在籍しており、それぞれにナバホの伝統的なスタイルをベースに強い独自性を持った作品を生み出しています。その時期に彼らが互いに影響しあうことで生まれた技術やデザインには、現在ではトラディショナルなスタイルとして残るものも多く存在すると思われます。
特にラルフ・タワンギャウマは、一つの作品において異なった技法を組み合わせたり、ホピ独特のモチーフをジュエリーに多く取り入れ、その後生まれるオーバーレイ技法によるホピの特徴的なジュエリーにも多大な影響を与えているようです。また、その多岐にわたるジュエリーに関する技術は、ホピの職人ではとても珍しいインレイワークにもおよび、独特なツイステッドワイヤーや繊細なワイヤーワーク等、非常に卓越した技術によって多くの造形スタイルを実践・確立していました。


1964年には自身が育った故郷であるホートビラに戻りますが、ジュエリーの制作は少しづつ継続していたようです。そして1972年11月に亡くなられています。
ホールマーク(サイン)はこちらの作品でも刻印されている『サンダークラウド』(レインクラウド/雨雲にサンダー/稲妻)のデザインで、こちらには施されていませんが、HOPIの頭文字『H』と共に刻印されたり、スクラッチで刻まれる作品も残されています。ホピのシルバースミスとしては、最も早くホールマークを使用した作家だとされています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピースもとても古い技術で構成されたアンティーク作品でありながら、丁寧なシルバーワークや独特のディテールは非常に素晴らしく、圧倒的なデザイン/造形のセンスを感じさせる作品。また、プエブロの特徴的な自然をモチーフに抽象化/図案化したデザインは、元々農耕民族として自然の存在を重んじるアニミズムの思想を持つ日本人にも共通した価値観や美意識を感じることができ、多くのスタイルに馴染む完成度と素朴な質感も持っています。

当時、多く生産されたツーリストジュエリーのデザインソース/模倣の対象となったことで、オーセンティックで伝統的な印象も受けますが、おそらく制作された当時には、強い独自性と作者のアイデンティティーを宿した作品であったと思われます。

アンティークインディアンジュエリー独特の味わい深い印象と【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマという偉大な作家による普遍的な造形美を持つ作品であり、歴史の重みを感じさせ史料価値も高いアンティークピースです。

着用画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④
画像⑤


コンディションは全体に使用感が見られ、バンドの内側に一か所のリペア跡が確認できます。その他に大きなダメージはなく、着用による摩耗などはほとんど感じられず、ご使用にあたって不安のないなコンディションを保っています。
【Hopi】ホピの大巨匠である【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)の作品で、まだ当時のナバホジュエリーとの大きな差異のないピース。オーセンティックなオールドスタイルの作品ながら作者の個性やアイデンティティーも読み取ることが出来る大変な史料価値を持つアンティーク/ビンテージバングルです。

ラルフ・タワンギャウマのホールマークや造形スタイルなどから、1920年代末~1930年代頃に制作されたピースと思われ、ホピを代表する作家による作品ですが、まだホピの独自性を強く持っておらず、ナバホのシルバースミスによる作品との差異は、ほとんど見られません。
インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は、3本にスプリットされておりセンターに幅とボリューム感を持たせています。ターコイズのベゼルには細いツイステッドワイヤーが配され、その外側にも小さなシルバーボールによる装飾が施されています。両サイドにはフラワーコンチョのアップリケ/パッチワークされ、ターミナル(両端)に至るまで非常に細かなスタンプワークによる紋様が刻まれています。
これらのディテールはすべてナバホの伝統的な技術で構成されていますが、少し繊細な表情も感じさせ、有機的な装飾やスタンプ(鏨)のデザインは、農耕民族であるホピ特有の植物をモチーフにしたような印象を受けます。

また、こちらの作品のように当時から高名な作家によるジュエリーの多くは、同時代に観光客向けに作られたツーリストジュエリー/フレッド・ハービースタイルと呼ばれるスーベニアアイテムのデザインソースとなっており、こちらのターコイズを装飾しているデザインは、【BELL TRADING POST】ベルトレーディングポストのピースで多くみられますし、サイドに施されたコンチョのアップリケ等、多くのディテールやデザイン/造形が、Manufacturersと呼ばれる量産メーカーによってコピーされています。同様に【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属した【Awa Tsireh】アワ・ツィレー(1898-1955)の作品をはじめ、【NAVAJO GUILD】ナバホギルドの作品や【C. G. Wallace Trading Post】の工房で作られたなどの作品等は多くの模倣品が作られています。そのため当時、模倣品との明確な区別を促すため、UITA【United Indian Trader's Association】などが組織されて量産化された作品との差別化が図られた歴史もあります。
こちらの作品も、量産化されたピースのデザインソースであり、それらの『オリジナル』作品という意味でもその希少性と価値を高めています。


【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマは、1894年にアリゾナ州北部のオライビに生まれ、クラン(母系の氏族を表す動物)はヤングコーン。少年時代である1906年の【The Oraibi split】オライビ スプリットによってさらに北部であるホートビラ=バカビに移住しています。
※【The Oraibi split】オライビ スプリットとは、1800年代後半からスペイン人の入植と共に宣教師がホピ族の村であったオライビにも布教を進め、政府の介入によりホピの子供たちに学校教育を強要しようとします。1906年、それらアメリカ政府の方針に従った住民と、反対した住民が対立・分裂してしまった出来事。その後、反対派住民の多くはオライビを追われ、当時は何もなかったホートビラ=バカビに移り苦難の末に定住しました。

1906年前後という氏がまだ10代前半のころにはすでにシルバースミスとしてのキャリアをスタートさせていたとされています。1930年代~1950年代にかけては、【VAUGHN'S INDIAN STORE】ヴァーンズインディアンストアや【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストに所属し多くの傑作を残しており、Vaughn's Indian Storeでは、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)とも同時期に在籍しており、それぞれにナバホの伝統的なスタイルをベースに強い独自性を持った作品を生み出しています。その時期に彼らが互いに影響しあうことで生まれた技術やデザインには、現在ではトラディショナルなスタイルとして残るものも多く存在すると思われます。
特にラルフ・タワンギャウマは、一つの作品において異なった技法を組み合わせたり、ホピ独特のモチーフをジュエリーに多く取り入れ、その後生まれるオーバーレイ技法によるホピの特徴的なジュエリーにも多大な影響を与えているようです。また、その多岐にわたるジュエリーに関する技術は、ホピの職人ではとても珍しいインレイワークにもおよび、独特なツイステッドワイヤーや繊細なワイヤーワーク等、非常に卓越した技術によって多くの造形スタイルを実践・確立していました。


1964年には自身が育った故郷であるホートビラに戻りますが、ジュエリーの制作は少しづつ継続していたようです。そして1972年11月に亡くなられています。
ホールマーク(サイン)はこちらの作品でも刻印されている『サンダークラウド』(レインクラウド/雨雲にサンダー/稲妻)のデザインで、こちらには施されていませんが、HOPIの頭文字『H』と共に刻印されたり、スクラッチで刻まれる作品も残されています。ホピのシルバースミスとしては、最も早くホールマークを使用した作家だとされています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピースもとても古い技術で構成されたアンティーク作品でありながら、丁寧なシルバーワークや独特のディテールは非常に素晴らしく、圧倒的なデザイン/造形のセンスを感じさせる作品。また、プエブロの特徴的な自然をモチーフに抽象化/図案化したデザインは、元々農耕民族として自然の存在を重んじるアニミズムの思想を持つ日本人にも共通した価値観や美意識を感じることができ、多くのスタイルに馴染む完成度と素朴な質感も持っています。

当時、多く生産されたツーリストジュエリーのデザインソース/模倣の対象となったことで、オーセンティックで伝統的な印象も受けますが、おそらく制作された当時には、強い独自性と作者のアイデンティティーを宿した作品であったと思われます。

アンティークインディアンジュエリー独特の味わい深い印象と【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマという偉大な作家による普遍的な造形美を持つ作品であり、歴史の重みを感じさせ史料価値も高いアンティークピースです。

着用画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④
画像⑤


コンディションは全体に使用感が見られ、バンドの内側に一か所のリペア跡が確認できます。その他に大きなダメージはなく、着用による摩耗などはほとんど感じられず、ご使用にあたって不安のないなコンディションを保っています。
Size

メンズサイズ L - XXL 程度。

内径最大幅 約62.8㎜    正面幅(高さ) 約29.0㎜
内周 約150㎜    開口部 約25㎜
Inside Measurement 5 7/8inch   opening 1inch 

※バングルはサイズ調整可能です。MLサイズ以上、XXLサイズ以下の男性であれば調整によりほとんどの方にフィットすると思います。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

Material

Ingot Silver, Turquoise
        約35.9g