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JBH004789

【Ralph Tawangyaouma】Hopi Stamp & Repoused Wide Cuff c.1935~

【Ralph Tawangyaouma】Hopi Stamp & Repoused Wide Cuff c.1935~
198,000 円(税込)
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【Hopi】ホピの大巨匠である【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)の作品で、まだナバホジュエリーとの大きな差異のない1930年代後半~1940年代頃に制作されたピース。センターに迫力のあるシェルモチーフが造形された男性向けサイズの中でも大きめなアンティーク/ビンテージバングルです。

おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は、大きいサイズとバランスの良いワイドな幅となっており、センターとターミナル(両端)が広くその間は少し細い幅に造形されており、全体が柔らかな曲線で構成されています。
そして、そのセンターには菊花紋章の様なデザインが立体的に形作られ、とても迫力のある造形となっています。このような菊花紋章の様なデザインは、元々はシェル/貝殻を起源としたデザインであり、インディアンジュエリーの最も古いモチーフの一つとなっています。古くから現代まで受け継がれ、多くの場合、鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを挟み、叩きだすことで立体的なシェルデザインを浮き上がらせますが、こちらの作品では、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、さらにそこに『チェイシング/Chasing』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術を用いて非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークによって形作られています。また同じディテールがファン/扇状にターミナルにも造形されることで全体が統一されたイメージで仕上げられているようです。
そして、サイド部分等全体にスタンプワークが施されることで仕上げられており、そのスタンプ(鏨)ツールにも非常に細かな仕事による高い完成度を感じさせ、作者の卓越した技術力を知らしめています。

また、本作のように当時から高名な作家によるジュエリーの多くは、同時代に観光客向けに作られたツーリストジュエリー/フレッド・ハービースタイルと呼ばれるスーベニアアイテムのデザインソースとなっており、こちらの作品も量産化されたピースのデザインソースとなっており、それらの『オリジナル』作品という意味でもその希少性と価値を高めています。


【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマは、1894年にアリゾナ州北部のオライビに生まれ、クラン(母系の氏族を表す動物)はヤングコーン。少年時代である1906年の【The Oraibi split】オライビ スプリットによってさらに北部であるホートビラ=バカビに移住しています。
※【The Oraibi split】オライビ スプリットとは、1800年代後半からスペイン人の入植と共に宣教師がホピ族の村であったオライビにも布教を進め、政府の介入によりホピの子供たちに学校教育を強要しようとします。1906年、それらアメリカ政府の方針に従った住民と、反対した住民が対立・分裂してしまった出来事。その後、反対派住民の多くはオライビを追われ、当時は何もなかったホートビラ=バカビに移り苦難の末に定住しました。

1906年前後という氏がまだ10代前半のころにはすでにシルバースミスとしてのキャリアをスタートさせていたとされています。1930年代~1950年代にかけては、【VAUGHN'S INDIAN STORE】ヴァーンズインディアンストアや【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストに所属し多くの傑作を残しており、Vaughn's Indian Storeでは、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)とも同時期に在籍しており、それぞれにナバホの伝統的なスタイルをベースに強い独自性を持った作品を生み出しています。その時期に彼らが互いに影響しあうことで生まれた技術やデザインには、現在ではトラディショナルなスタイルとして残るものも多く存在すると思われます。
特にラルフ・タワンギャウマは、一つの作品において異なった技法を組み合わせたり、ホピ独特のモチーフをジュエリーに多く取り入れ、その後生まれるオーバーレイ技法によるホピの特徴的なジュエリーにも多大な影響を与えているようです。また、その多岐にわたるジュエリーに関する技術は、ホピの職人ではとても珍しいインレイワークにもおよび、独特なツイステッドワイヤーや繊細なワイヤーワーク等、非常に卓越した技術によって多くの造形スタイルを実践・確立していました。

1964年には自身が育った故郷であるホートビラに戻りますが、ジュエリーの制作は少しづつ継続していたようです。そして1972年11月に亡くなられています。
ホールマーク(サイン)はこちらの作品でも刻印されている『サンダークラウド』(レインクラウド/雨雲にサンダー/稲妻)のデザインで、本作ではHOPIの頭文字『H』と共に刻印されています。作品によっては、スクラッチで刻まれているものも残されています。また、ホピのシルバースミスとしては、最も早くホールマークを使用した作家だとされています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらもインゴット(銀塊)から成形されたシルバーの質感は硬くなめらかで、磨くだけでは得られない光沢を持ち、スムースな印象に仕上げられています。 
また、その他の細部も全て伝統的な技術によって形作られており、ビンテージナバホジュエリーとの差異はほとんどありませんが、その独特な造形センスや緻密で丁寧なシルバーワークの仕上がり、さらに柔らかな曲線による構成等には、ホピの巨匠であるRalph Tawangyaoumaらしい造形美を見ることが出来ます。

ある程度ワイドな幅と立体的な造形は、迫力と存在感をもたらしていますが、ターコイズのセットされていないプレーンシルバーのみの構成と武骨でビンテージインディアンジュエリーらしいシルバーの質感により、派手さのない渋い印象のバングルとなっています。その為、ラフなスタイルだけでなく多くのスタイルにフィットし、普遍的な造形美は長くご愛用いただける作品だと思われます。

当時、多く生産されたツーリストジュエリーのデザインソース/模倣の対象となったことで、オーセンティックで伝統的な印象も受けますが、おそらく制作された当時には、強い独自性と作者のアイデンティティーを宿した作品であったと思われます。

アンティークインディアンジュエリー独特の武骨で深遠な奥行きを感じさせる印象と【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマという偉大な作家による独創性を併せ持つ作品であり、非常にコレクタブルなピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションは、僅かなシルバーのクスミ等は見られますが、大変良好なコンディションです。
フロント内側部分にはロウ付けの跡が見られます。これは、後からのリペア跡ではなく、制作工程においてシルバーが薄くなったり弱くなった場所を補強した作者によるロウ付け補強の跡と推測されます。
【Hopi】ホピの大巨匠である【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)の作品で、まだナバホジュエリーとの大きな差異のない1930年代後半~1940年代頃に制作されたピース。センターに迫力のあるシェルモチーフが造形された男性向けサイズの中でも大きめなアンティーク/ビンテージバングルです。

おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は、大きいサイズとバランスの良いワイドな幅となっており、センターとターミナル(両端)が広くその間は少し細い幅に造形されており、全体が柔らかな曲線で構成されています。
そして、そのセンターには菊花紋章の様なデザインが立体的に形作られ、とても迫力のある造形となっています。このような菊花紋章の様なデザインは、元々はシェル/貝殻を起源としたデザインであり、インディアンジュエリーの最も古いモチーフの一つとなっています。古くから現代まで受け継がれ、多くの場合、鏨(鉄製の金型ツール)の凸と凹を用いてシルバーを挟み、叩きだすことで立体的なシェルデザインを浮き上がらせますが、こちらの作品では、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、さらにそこに『チェイシング/Chasing』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術を用いて非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークによって形作られています。また同じディテールがファン/扇状にターミナルにも造形されることで全体が統一されたイメージで仕上げられているようです。
そして、サイド部分等全体にスタンプワークが施されることで仕上げられており、そのスタンプ(鏨)ツールにも非常に細かな仕事による高い完成度を感じさせ、作者の卓越した技術力を知らしめています。

また、本作のように当時から高名な作家によるジュエリーの多くは、同時代に観光客向けに作られたツーリストジュエリー/フレッド・ハービースタイルと呼ばれるスーベニアアイテムのデザインソースとなっており、こちらの作品も量産化されたピースのデザインソースとなっており、それらの『オリジナル』作品という意味でもその希少性と価値を高めています。


【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマは、1894年にアリゾナ州北部のオライビに生まれ、クラン(母系の氏族を表す動物)はヤングコーン。少年時代である1906年の【The Oraibi split】オライビ スプリットによってさらに北部であるホートビラ=バカビに移住しています。
※【The Oraibi split】オライビ スプリットとは、1800年代後半からスペイン人の入植と共に宣教師がホピ族の村であったオライビにも布教を進め、政府の介入によりホピの子供たちに学校教育を強要しようとします。1906年、それらアメリカ政府の方針に従った住民と、反対した住民が対立・分裂してしまった出来事。その後、反対派住民の多くはオライビを追われ、当時は何もなかったホートビラ=バカビに移り苦難の末に定住しました。

1906年前後という氏がまだ10代前半のころにはすでにシルバースミスとしてのキャリアをスタートさせていたとされています。1930年代~1950年代にかけては、【VAUGHN'S INDIAN STORE】ヴァーンズインディアンストアや【Fred Wilson's Indian Trading Post】フレッド・ウィルソンズ インディアントレーディングポストに所属し多くの傑作を残しており、Vaughn's Indian Storeでは、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)とも同時期に在籍しており、それぞれにナバホの伝統的なスタイルをベースに強い独自性を持った作品を生み出しています。その時期に彼らが互いに影響しあうことで生まれた技術やデザインには、現在ではトラディショナルなスタイルとして残るものも多く存在すると思われます。
特にラルフ・タワンギャウマは、一つの作品において異なった技法を組み合わせたり、ホピ独特のモチーフをジュエリーに多く取り入れ、その後生まれるオーバーレイ技法によるホピの特徴的なジュエリーにも多大な影響を与えているようです。また、その多岐にわたるジュエリーに関する技術は、ホピの職人ではとても珍しいインレイワークにもおよび、独特なツイステッドワイヤーや繊細なワイヤーワーク等、非常に卓越した技術によって多くの造形スタイルを実践・確立していました。

1964年には自身が育った故郷であるホートビラに戻りますが、ジュエリーの制作は少しづつ継続していたようです。そして1972年11月に亡くなられています。
ホールマーク(サイン)はこちらの作品でも刻印されている『サンダークラウド』(レインクラウド/雨雲にサンダー/稲妻)のデザインで、本作ではHOPIの頭文字『H』と共に刻印されています。作品によっては、スクラッチで刻まれているものも残されています。また、ホピのシルバースミスとしては、最も早くホールマークを使用した作家だとされています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらもインゴット(銀塊)から成形されたシルバーの質感は硬くなめらかで、磨くだけでは得られない光沢を持ち、スムースな印象に仕上げられています。 
また、その他の細部も全て伝統的な技術によって形作られており、ビンテージナバホジュエリーとの差異はほとんどありませんが、その独特な造形センスや緻密で丁寧なシルバーワークの仕上がり、さらに柔らかな曲線による構成等には、ホピの巨匠であるRalph Tawangyaoumaらしい造形美を見ることが出来ます。

ある程度ワイドな幅と立体的な造形は、迫力と存在感をもたらしていますが、ターコイズのセットされていないプレーンシルバーのみの構成と武骨でビンテージインディアンジュエリーらしいシルバーの質感により、派手さのない渋い印象のバングルとなっています。その為、ラフなスタイルだけでなく多くのスタイルにフィットし、普遍的な造形美は長くご愛用いただける作品だと思われます。

当時、多く生産されたツーリストジュエリーのデザインソース/模倣の対象となったことで、オーセンティックで伝統的な印象も受けますが、おそらく制作された当時には、強い独自性と作者のアイデンティティーを宿した作品であったと思われます。

アンティークインディアンジュエリー独特の武骨で深遠な奥行きを感じさせる印象と【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマという偉大な作家による独創性を併せ持つ作品であり、非常にコレクタブルなピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションは、僅かなシルバーのクスミ等は見られますが、大変良好なコンディションです。
フロント内側部分にはロウ付けの跡が見られます。これは、後からのリペア跡ではなく、制作工程においてシルバーが薄くなったり弱くなった場所を補強した作者によるロウ付け補強の跡と推測されます。
Size

メンズサイズ XL - XXXL 程度。

内径最大幅 約69.5㎜    正面幅(高さ) 約33.5㎜
内周 約169㎜    開口部 約27㎜
Inside Measurement 6 11/16inch   opening 1 1/8inch 

  ※バングルはサイズ調整可能です。XLサイズ以上の男性であればほとんどの方にフィットすると思います。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

Material

Ingot Silver
        約53.2g