【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、キャスト成形されたシンプルで重厚なシールリング/印台型をベースに、ナチュラルで豊かな表情を持ったモレンシターコイズがインレイされたビンテージ/オールドリングです。
ミニマルで洗練されたデザインがアーシーで複雑な表情を持ったターコイズの魅力を強調し、男性向けのジュエリーとしても趣深い2面性を生んでいます。
また本作は、書籍『Fred Harvey Jewelry』の著者でもありギャラリーオーナーでもあった、故Dennis June氏が長期保管していた作品で、デッドストック/OLD NEW STOCKの状態で譲り受けたピースになります。
当店ではDennis June氏との長きにわたるリレーションシップを持ち、大変懇意にして頂きました。多くの事を学ぶ機会を頂き、今後も沢山のご協力を仰ぎたいと考えておりましたが、大変残念ながら2020年に永眠されております。
その後、同氏が1965年から経営したギャラリーを受け継いだご家族より、前述の著書に掲載されている作品の一部を譲り受けました。こちらもそれらの中の一つとなっております。
ナバホのオーセンティックな造形スタイルの作品で、1960年代末頃~1970年代頃に上記のDennis June/デニス・ジューン氏がナバホのシルバースミスにオーダーして制作されたものです。最近になって、同氏の倉庫で眠っていたものが発見されました。
キャスト(鋳物)で成形されたシールリングタイプのシャンクをベースとして、心地よい重量感を持つシールリング/シグネットリングタイプとなっており、ぽってりとした丸みを持ったリッチなフォルムとなっています。
そのオーバルシェイプのフェイスには、ターコイズはインレイ技法を用いることでリングのフラットなフェイスに添ってピッタリとはめ込まれています。
美しい色彩による存在感のある石でありながら、リングを形作るシルバーと一体化していることにより、とてもクリーンでさり気ない印象を作っています。
さらに、フラットなフェイスよりも一回り小さくターコイズインレイを構成する事によりフェイスのフラットな造形を強調しており、手に馴染みの良いシェイプとモダンで洗練された印象を生み出しているようです。
インレイされたターコイズは、アリゾナ州の中でも大規模な鉱山の一つであった【Morenci Turquoise】モレンシターコイズです。
大変長い歴史を持ち、1960年代には質の高いターコイズが多く採掘され流通しました。
他の北米に存在するターコイズ鉱山に比べ、上質な石が多く産出した為、市場価値は過小評価されていますが、とても美しい色相と煌きを持ったターコイズです。
こちらの石も澄んだ水色を基調に少しスモーキーなカラーのグラデーションやマトリックスが入ります。
小さくパイライト(黄鉄鉱)のマトリックスも入り、モレンシターコイズらしい特徴的な透明感や発色を持っています。
ビンテージ作品ながら非常にミニマムなデザイン/造形からは、古さを感じさせない造形美が感じられます。さらに、そこにワイルドで個性を持ったターコイズがセットされることで、ナチュラルな雰囲気とクリーンでモダンな印象を兼ね備えたリングとなっているようです。
ビンテージ作品ながら非常にシンプルなデザイン/造形は、古さを感じさせない造形美を持っています。
さらに、アーシーなターコイズによって色々なコーディネイトにおいて魅力的なアクセントとなってくれる存在感が感じられます。
さらに、硬度を感じるターコイズのクオリティーやシルバーワークの完成度により、フォーマルなシーンでさえも品格を損なわず、日常的なコーディネイトから非日常の装いまで、多くのスタイルにフィットするリングです。
ナバホジュエリーの中でも最もシンプルでクラシックな雰囲気に仕上げられ、指に馴染みやすく使いやすい作品です。タイムレスな魅力を誇るデザイン/造形とその来歴を含め、トレジャーハントプライスなキラーピースとなっています。
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コンディションも大変良好です。
【OLD NEW STOCK】(デットストック)で発見されたものですが、ハンドメイド作品特有の制作上のムラや長期保管されていた為、多少のキズやシルバーのクスミ等は見られます。もちろんダメージやリペア跡はなく、良い状態を保っています。
ターコイズには、凹凸や僅かなクラック等が見られますが、それらは天然石由来の特徴であり、ダメージではありません。