【NAVAJO】ナバホか【PUEBLO】プエブロのアンティークジュエリー、オーセンティックで端正なシルバーワークをベースに、ワイルドでありながら上品な印象が素晴らしいグリーンターコイズがマウントされたアンティーク/ビンテージリングです。
グリーンターコイズにおいては非常に希少な高い硬度を感じさせる艶と発色を持つ石。しかしながら、その静かで神秘的なグリーンを基調に、ブラウンやホワイトのマトリックスが入る事で非常に複雑な景色を形成し、自然の一部を切り取った事を感じさせるアーシーな魅力を持ったターコイズとなっています。
1930年代後半~1950年代頃の作品と思われ、ナバホのトラディショナルな技術やクラシックな造形スタイルで構成された作品であり、確証となるディテールも見られない為、その背景や作者の部族を正確に特定するのは困難です。
【Hopi】ホピの偉大な作家である【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)の作品と同一のコレクションから発見された個体ですが、やはりその作者の特定は不可能となっています。
シャンク部分は、厚いワイヤーを伝統的な造形であるスプリットした造形で、フェイスのサイドとなるスプリット部分には、シャンクと完全に一体化したアップリケが施されています。
こちらのような造形は、W.Ben Huntの著書『INDIAN SILVER SMITHING』 (1959年出版)にも紹介されており、現在では1950年代~1970年代前半頃までに作られた作品において散見されるディテールとなっています。
さらに、そのサイド部分にはトラディショナルなスタンプワークが刻まれており、ナバホジュエリーらしい表情が与えられ、特に正面からの角度においては、ターコイズを際立たせる左右対称なスタンプワークのデザインが秀逸です。
フェイスにはオーバルシェイプにカットされた美しいグリーンターコイズがマウントされ、そのベゼル(覆輪)の外側には、2本のワイヤーが撚り合わされたツイステッドワイヤーが施されています。
マウントされたターコイズは前述の通り、上質感と透明感のあるグリーンとワイルドでアーシーなマトリックスによる2面性が特徴的な美しい石です。
グリーンターコイズとしてはとても珍しく、高い硬度と透明感を感じさせ、ビンテージスタイルにフィットする渋い色相の中に神秘的な奥行きを感じさせるグリーンターコイズです。
【Cerrillos Turquoise】セリリョスターコイズや【King's Manassa】キングスマナッサターコイズやが想起されますが、グリーンターコイズの鉱山を特定するのは、非常に困難であり、本作の様なアンティーク作品では不可能に近いと思われます。
グリーンターコイズではとても珍しい宝石としての価値を持つジェムクオリティの石であり、もちろん無添加ナチュラルターコイズです。
卓越した技術力を感じさせるシルバーワークも特徴的で、オーセンティックな造形には特別な特徴を感じませんが、ビンテージインディアンジュエリーらしい武骨な表情と上質な印象を兼ね備えた作品となっています。
こちらのピースが持つアンティークジュエリーらしい質感や武骨で力強いスタンプワークとは素晴らしいコントラストを見せています。
また、そのグリーンターコイズの表情や端正なシルバーワークにより、クラシックでエレガントな印象も併せ持つ作品であり、ビンテージスタイルとの相性はもちろん素晴らしいリングですが、性別やスタイルを問わず日常の装いにナチュラルに馴染みやすいリングです。
ナバホの伝統的でオーセンティックな造形/デザインながら、その質の高いシルバーワークによる完成度は決して多く発見できるピースではありません。
また、その深遠な表情が魅力的な石とオーセンティックでシンプルな造形、さらに経年による迫力により、素朴ながらタフでワイルドな力強さが宿る大変コレクタブルなリングとなっています。
◆着用サンプル画像はこちら◆
コンディションはとても古いハンドメイド作品の為、制作上のムラがみられますが、使用感は少なくシルバーのクスミや細かなキズ程度の良好な状態となっています。
ターコイズは、マトリックス部分にカットされた時からの凹凸等が見られますが、それらは天然石に由来する特徴でありダメージではありません。
クラックやガタツキ等の無い、良い状態を保っています。