【NAVAJO】ナバホのオールドジュエリー、ずっしりとした重みのあるハーフラウンドワイヤーをバンド(地金)に構成し、連続した刻みによる端正なライン文様のみで装飾され、ミニマムな美しさを感じさせるオールド/ビンテージバングルです。
サンドキャストによってワイヤーから独自に制作された作品で、非常にシンプルなシルバーワークによって形作られていますが、その美しい仕上げ等からも作者の強い拘りや独自性を感じさせる作品となっています。
※着用サンプル画像において同時に装着している下記URLの作品は、本作と共に発見されたブレスレットです。販売はそれぞれ単体での販売になっておりますのでご注意ください。
ITEM CODE:JBO007635
Old Navajo Lined Silver Narrow Half-Round Wire Cuff c.1980~
※ワイヤーの太さやデザインは異なりますが、同作者が同時期に制作した作品と思われます。
ホールマーク(作者のサイン)やスタンプワーク等、制作背景を特定する判断材料が乏しい為、正確に特定は特定できませんが、1980年代~1990年代頃に作られたと思われる作品です。
サンドキャスト(砂型鋳物)によってある程度成形されたワイヤーを元に、ローラーやハンマーワークで成形しています。
多くの彫金材料が販売されている現在、本作の様なハーフラウンドワイヤー(断面が半円)は、『コマーシャルワイヤー』と呼ばれる工業的に成形された既製のワイヤーを使用する事が多く、独自にバンドのシェイプを成形する伝統的な製法は、一部の作家等により受け継がれていますが『特殊』といえる程に少なくなってしまいました。
また本作では、高い圧力によって成形される事で重さが約40g近くあり、見た目以上に重く感じ、シルバーの質感も大変なめらかに仕上げられています。
その様な独自のシェイプを持ったバンドをベースとして、大変丁寧な仕事により、ライン模様が刻み込まれています。手作業とは思えない均等な間隔で繊細なライン模様が刻み込まれており、模様の無いプレーンなシルバーとのコントラストも美しいデザインです。
それら全てのシルバーワークはどれもプリミティブで伝統的な技術となっていますが、そのデザインや丹念な仕上げ作業により、モダンで現代的な表情を持ったバングルとなっています。
クリーンな印象や上質感が与えられており、シンプルで普遍的な造形美はどんな装いにもフィットし長くご愛用いただけると思われます。
さらに、他のバングルと重ね付けにも向いた作品ですが、厚みのある地金により単独でもしっかりとした存在感を持っており、インディアンジュエリー以外のジュエリーとも馴染みやすい汎用性と上質感を有するバングルです。
インディアンジュエリーの力強さと、洗練された造形美を感じることが出来る作品。アンティークピースではありませんが類似作品を発見するのは不可能に近い貴重な作品となっています。
◆着用サンプル画像はこちら◆
コンディションも大変良好です。
前オーナーは未使用で保管していたとの事ですが、長期保管によるものと思われるシルバーのクスミや僅かな小傷等は見られます。
また、ハンドメイド特有の制作上のムラなどはありますが、ダメージの無い良好な状態となっています。