★こちらは、『10周年記念販売アイテム』の作品となります。
説明文最後尾に記載の【注意事項】をご確認頂き、ご了承の上でご購入をお願い致します。
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【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルや【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれる、20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作されたアイテムの中でも【Harry Heye Tammen】H.H.タンメン社において『1907年』という最初期に作られたアンティーク/ビンテージリングです。
内側に『`07』のエッチングが施されている事で1907年に購入されたリングであり、その直前に作られたものと判断可能です。
1906年にHarry Heye Tammenがツーリストジュエリーの生み出したとされている為、その翌年に作られた作品であり、ツーリストジュエリー/フレッドハービースタイル最初の1つに限りなく近いピースであり、それを明確にする確証の残る大変貴重な作品となっています。
【THANKS SOLD!】
『バンドリング』とも呼ばれる造形スタイルをベースに【卍】Whirling Log/Nohokosのシェイプがカットアウトされ、細かなスタンプワークが施された武骨なリング。
また、サイドにはインディアンチーフの姿が手作業によって描き出されており、キャッチーな印象も受けるデザインです。
この卍からインディアンチーフへとつながるデザインは、生産していたメーカーが元々生産していたスプーンの柄の部分を使用してリメイクしたものとなっており、同デザインのスプーンも時々発見されます。
ロウ付け等の細かなディテールには粗暴な部分が見られますが、それもプリミティブな印象を生み出し、オールドピース特有の表情や量産されたツーリストジュエリーにはない威厳のある質感を作り出しているようです。
【Harry Heye Tammen】H.H.タンメン社は、1881年にコロラド州デンバーでアンティークショップとして創業し、ツーリスト向けのジュエリー(フレッド・ハービースタイル)を最も古くから製造していたことで知られています。
創業時より色々なサウスウエスト観光のスーベニア(記念品・土産物)を製造し、1906年頃からシルバー製のジュエリーも制作を始めました。
ジュエリーの始まりとしては、元々作っていたスプーン(銀の匙)をリフォームして生み出したリングだったことが推測され、本作と類似した造形/デザインだったと思われます。
また、それらの多くは900シルバーや800シルバー(銀含有率90.0%/80.0%)から製造されていて、独自にその地金を生産していたようです。
また、インディアンシルバースミスが少数在籍したともいわれていますが、基本的にインディアンメイドではないスーベニアジュエリーを生産していました。
ただし、本作の様な年代に作られた作品では、ナバホジュエリーの原始的な製法を守り、全ての工程がハンドメイドとなっています。
第二次世界大戦後に経営難に陥った際には、ニューヨーク出身の敏腕ビジネスパーソンである【M.J."Jerry"Chakerian】M.J.ジェリー・チャケリアンを採用し、経営方針を転換してハンドメイドのインディアンジュエリー制作販売という原点に立ち戻りました。
その為に招聘されたのが、【Santa Clara Pueblo】サンタクララプエブロの偉大な作家【Manuel Naranjo】マヌエル・ナランホ(1909?-2004)でした。
また、1919年に創業した【Arrow Novelty】アローノベルティ社は、H.H.タンメン社でアシスタントマネージャーをしていた【Rudolph Litzenberger】がニューヨークで起業した会社で、初期にはアローノベルティ社がH.H.タンメン社向けのジュエリーを生産していた時期もあるようです。
同社のスーベニアジュエリーの特徴は、インディアンの特徴的なデザインを採用しながらもスタンプ等のディテールにはサウスウエスタンジュエリーの技術が混在している事。そして、実際の製造年代よりもかなり新しいような印象を受ける事です。
それは、自社生産の地金を使用していた事や、インディアンシルバースミスではなくアングロ(白人)のシルバースミスが持つ技術に起因していると思われます。
また、量産されたはずの同社生産ジュエリーですが、現在では殆ど見つからない貴重なピースとなっております。
卍 【スワスティカ】 Whirling Log 【ワーリングログ】について・・・
4つの【L】 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボル卍(Swastikaスワスティカ)はラッキーシンボルとして当時よく使われていたモチーフです。
しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦によりアメリカにおいては敵国ドイツのハーケンクロイツと同一記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。
当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が入った作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収されたりしたようです。 その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。
こちらはそのような受難を乗り越えて現存しているものです。
大胆なモチーフの構成やプリミティブなシルバーワークも魅力的なピース。
ワイドな幅のバンドリングは、程よい存在感を示します。性別を問わず使いやすい印象ですが、本作は比較的珍しいメンズ向けのサイズ(23.5~24号程度)となっています。オーセンティックなシェイプも多くスタイルにフィットし長年にわたってご愛用いただけると思います。
アンティークジュエリーの中でもリング/指輪は使用による消耗や紛失などにより現存数が少なく、大変希少なピースとなっています。
さらに、本作は1907年製であることが明確なピースであり、インディアンジュエリーの歴史そのものを体感できる作品です。同じデザインのリングは他にも発見されていますが、本作についてはミュージアムに収蔵されるべきヒストリックなアーカイブの一つと思われます。
◆着用サンプル画像はこちら◆
コンディションは、経年を感じさせるクスミやハンドメイド特有の制作上のムラなどが見られますが、使用感やダメージ/リペア跡など見られずとても良好なコンディションです。
また、【卍】の入るピースは戦後もほとんど着用されずに保管されていることが多く、現存数は少ないですが、コンディションの良い個体が多いことも特徴の一つです。
【注意事項】
※当店では通常、理由を問わず返品・交換が可能ですが、本作を含む10周年記念アイテム48点は、返品交換の対象外となります。
サイズやコンディションに十分にご注意くださいませ。また、出来る限り全容のわかる画像を採用しておりますが、画像に写っていない場合でも目立たない微細なダメージでの返品はご容赦願います。
※これらの作品につきましては『HOLD』も不可とさせて頂きますので、ご協力を宜しくお願い致します。
※お問い合わせにつきましては、頂いた順に返答を差し上げますが、多くのお問い合わせにより返答をお待たせしてしまう事が予想されます。ご了承くださいませ。
※バングルのサイズ調整につきましては、ご購入後も何度でも無料(送料のみご負担頂きます)で承ります。少しお時間を頂きますがお気軽にお申し付けください。
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