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JBO016337

【Jerry Roan】Overlay Bolo w/Gem Quality Turquoise c.1960~

【Jerry Roan】Overlay Bolo w/Gem Quality Turquoise c.1960~
137,500 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホ(ホピ出身)の巨匠【Jerry Roan】ジェリー・ローアン(1919‐1977?)による作品。【Carl Luthy Shop】カール・ルーシーショップに所属していた頃の作品で、深遠な景色を形成し強い透明感と艶の美しいジェムクオリティターコイズをメインとしたシンプルなデザインのピース。バースト(放射状)デザインも美しく、石と銀細工の双方がハイエンドなアンティーク/ビンテージボロタイ(ループタイ)です。

1960年代~1970年代前半頃に作られたものと思われ、Jerry Roanのキャリア中期~後期の作品であり、オーナメントの裏側には『JR』(JとRが一体化したマーク)のホールマーク(サイン)と共に同作者が当時所属していた【Carl Luthy Shop】カール・ルーシーショップのショップマークが刻印されています。
ティアドロップ型のコンチョをベースとして、中央に大変美しく質の高いジェムクオリティターコイズがマウントされています。その外側を囲む様に、オーバーレイ技法によって影を生み出す凹ラインが築かれており、ターコイズの美しい色彩や煌めきを強調しています。さらにその外側には、非常に正確なスタンプワークにより綺麗なバースト(放射状)のデザインが描き出され、エッジはそのスタンプに呼応して『スキャロップドエッジ』(ホタテ貝)とも呼ばれる細かな動きのあるシェイプにカッティングされています。そのエッジの端正に仕上げられた角度や研磨の美しさも、目立たないディテールながら作品の質を高めています。
また、全体に立体的なアールが施されています。これは、金型の凹凸で挟み込む技法ではなく、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで成形されています。またそれが、シンプルでミニマムな造形にインディアンジュエリー独特の味わいや武骨さを生み出しており、センターにマウントされた上質なターコイズを際立たせています。

レースの先端部分であるアグレット/チップパーツにはさり気ないスタンプワーク、先端にシルバービーズと小さなシルバーボールが施されています。多くの作品で市販のパーツが使用されていますが、本作ではアグレットまでハンドメイドで制作されています。

マウントされたターコイズは、残念ながらその鉱山を特定する事ができませんが、非常に美しい色相と発色、そして高い硬度による素晴らしい透明感を持った石です。
神秘的な印象のブルーグリーンに、強いブラックウェブやブラウン、ゴールドのマトリックスが入り、その色相やマトリックスの特徴からは【Indian Mountain Turquoise】インディアンマウンテンターコイズや【Burnham/Godber Turquoise】バーナム/ガドバーターコイズ、そして【Red Mountain Turquoise】レッドマウンテンターコイズが想起されます。また、他にも【Candelaria Turquoise】キャンデラリアターコイズ、【Persian Turquoise】パージャンターコイズ/ペルシャンターコイズ【Pilot Mountain Turquoise】パイロットマウンテンターコイズでも類似した特徴の石が産出しており、作品の制作された年代から北米かペルシャ(イラン)産出と推定されますが、明確に鉱山を特定する事は困難となっています。
強い透明感により、深遠で複雑な表情を形成する無添加ナチュラルターコイズであり、特別な煌めきと宝石としても高い価値を有するジェムクオリティターコイズです。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの大家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術ですが、その黎明期にはホピ以外のナバホ・プエブロのシルバースミスにも新しい表現方法として色々な作品が作られていました。1940年代~1950年代にかけて【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、そして【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。
オーバーレイ技術の定着以前にも、オーバーレイと近い造形を生み出すような大きく大胆で細かな刻みを持たないスタンプ(鏨)がホピの作家によって制作されていました。しかし、スタンプ(刻印)というデザインやサイズが固定されてしまう技術から解放し、もっと自由な図案を具現化できる技術・技法として生み出されたのではないかと考えられます。


【Jerry Roan】ジェリー・ローアンは、1919年頃にホピの村に生まれながら、ナバホのシルバースミスとして活動を続けた人物で、日本ではあまり知名度がありませんが、アメリカ国内では新しいスタイルを生み出した先駆者として高い評価を受ける巨匠の一人です。 なぜナバホのシルバースミスとして活動したのかは不明ですが、作品にはナバホのオールドスタイルをベースにしながらもカチナ(プエブロの精霊)やホピのオーバーレイに影響を受けた作品を多く残しています。また、その時期や期間は不明ながら、当時の有名ショップCarl Luthy Shopに所属し、素晴らしい石と贅沢なシルバーワークで仕上げられたピースを制作しています。
1969年にはアワードの受賞もあり、亡くなってからもその評価を高めました。特に第64代アメリカ合衆国国務長官マデレーン・オルブライトは職務中に自分の主義・主張を身につけるピンブローチを使って表現していたことで有名で、そんな女史が愛用したピンブローチの一つがJerry Roanの制作したカチナをモチーフにした作品であり、近年になって改めて注目されることとなりました。
伝統的な技法を踏襲しながらも独創的な幾何学柄やホピの血統を感じさせるカチナをモチーフとした作品群は、後進のアーティストたちに多大な影響を与えました。1976年頃まで制作を続け1977年頃に亡くなられています。


【Carl Luthy Shop】カール・ルーシーショップは、カール・ルーシーとマックス・ルーシー兄弟がニューメキシコ州アルバカーキで運営していたインディアンジュエリーショップです。1960年代に創業し、1980年代にはなくなってしまったようです。
オーナーであるルーシー兄弟はキワ/サントドミンゴプエブロの出身ですがナバホの職人を多く所属させ、兄弟がツールや材料にターコイズ、さらにはデザインも提供することで、多くのシルバースミスを育てたようです。
フラワーやリーフ(たばこの葉)をモチーフにした細かなシルバーワークや、ホピのデザインワークにも通じるオーバーレイによる作品などが多く見られるのが特徴で、本作の様な非常にクオリティの高いターコイズにもスペシャリティを持ったショップです。


本作は、Carl Luthy Shopのホールマークが入る作品の中では比較的珍しく、大変シンプルでクリーンなデザイン。ミニマムでシンプルな作品ながら、このような洗練された美しさを実現する為には非常に高い技術力を必要とし、Jerry Roanというシルバースミスの技術力・造形力や造形センスに裏打ちされたジュエリーとなっています。

また、ボロタイは特殊なジュエリー/装身具であり、スタイリングしにくいイメージがありますが、ネックレスと同じようにお使いいただけ、こちらのようなシンプルでクリーンなコンチョをメインとした作品は、性別やスタイルを問わずナチュラルに取り入れて頂け、長年にわたってご愛用いただけると思われます。

特別な完成度を持つシルバーワークと、質の高いターコイズが作り上げる悠然とした存在感は、ジュエリー作品をアートピース・ウェアラブルアートとしても高く評価されるハイエンドジュエリーに昇華しており、トレジャーハントプライスな作品の一つとなります。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、シルバーのクスミやハンドメイド独特の制作上のムラが見られますが、使用感の少ない良好な状態をとなっています。
また、ターコイズにはマトリックス部分に凹凸が見られますが、それらはカットされた時からの天然石が持つ特徴であり、現在も素晴らしい艶を保っています。
【NAVAJO】ナバホ(ホピ出身)の巨匠【Jerry Roan】ジェリー・ローアン(1919‐1977?)による作品。【Carl Luthy Shop】カール・ルーシーショップに所属していた頃の作品で、深遠な景色を形成し強い透明感と艶の美しいジェムクオリティターコイズをメインとしたシンプルなデザインのピース。バースト(放射状)デザインも美しく、石と銀細工の双方がハイエンドなアンティーク/ビンテージボロタイ(ループタイ)です。

1960年代~1970年代前半頃に作られたものと思われ、Jerry Roanのキャリア中期~後期の作品であり、オーナメントの裏側には『JR』(JとRが一体化したマーク)のホールマーク(サイン)と共に同作者が当時所属していた【Carl Luthy Shop】カール・ルーシーショップのショップマークが刻印されています。
ティアドロップ型のコンチョをベースとして、中央に大変美しく質の高いジェムクオリティターコイズがマウントされています。その外側を囲む様に、オーバーレイ技法によって影を生み出す凹ラインが築かれており、ターコイズの美しい色彩や煌めきを強調しています。さらにその外側には、非常に正確なスタンプワークにより綺麗なバースト(放射状)のデザインが描き出され、エッジはそのスタンプに呼応して『スキャロップドエッジ』(ホタテ貝)とも呼ばれる細かな動きのあるシェイプにカッティングされています。そのエッジの端正に仕上げられた角度や研磨の美しさも、目立たないディテールながら作品の質を高めています。
また、全体に立体的なアールが施されています。これは、金型の凹凸で挟み込む技法ではなく、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで成形されています。またそれが、シンプルでミニマムな造形にインディアンジュエリー独特の味わいや武骨さを生み出しており、センターにマウントされた上質なターコイズを際立たせています。

レースの先端部分であるアグレット/チップパーツにはさり気ないスタンプワーク、先端にシルバービーズと小さなシルバーボールが施されています。多くの作品で市販のパーツが使用されていますが、本作ではアグレットまでハンドメイドで制作されています。

マウントされたターコイズは、残念ながらその鉱山を特定する事ができませんが、非常に美しい色相と発色、そして高い硬度による素晴らしい透明感を持った石です。
神秘的な印象のブルーグリーンに、強いブラックウェブやブラウン、ゴールドのマトリックスが入り、その色相やマトリックスの特徴からは【Indian Mountain Turquoise】インディアンマウンテンターコイズや【Burnham/Godber Turquoise】バーナム/ガドバーターコイズ、そして【Red Mountain Turquoise】レッドマウンテンターコイズが想起されます。また、他にも【Candelaria Turquoise】キャンデラリアターコイズ、【Persian Turquoise】パージャンターコイズ/ペルシャンターコイズ【Pilot Mountain Turquoise】パイロットマウンテンターコイズでも類似した特徴の石が産出しており、作品の制作された年代から北米かペルシャ(イラン)産出と推定されますが、明確に鉱山を特定する事は困難となっています。
強い透明感により、深遠で複雑な表情を形成する無添加ナチュラルターコイズであり、特別な煌めきと宝石としても高い価値を有するジェムクオリティターコイズです。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの大家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術ですが、その黎明期にはホピ以外のナバホ・プエブロのシルバースミスにも新しい表現方法として色々な作品が作られていました。1940年代~1950年代にかけて【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、そして【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。
オーバーレイ技術の定着以前にも、オーバーレイと近い造形を生み出すような大きく大胆で細かな刻みを持たないスタンプ(鏨)がホピの作家によって制作されていました。しかし、スタンプ(刻印)というデザインやサイズが固定されてしまう技術から解放し、もっと自由な図案を具現化できる技術・技法として生み出されたのではないかと考えられます。


【Jerry Roan】ジェリー・ローアンは、1919年頃にホピの村に生まれながら、ナバホのシルバースミスとして活動を続けた人物で、日本ではあまり知名度がありませんが、アメリカ国内では新しいスタイルを生み出した先駆者として高い評価を受ける巨匠の一人です。 なぜナバホのシルバースミスとして活動したのかは不明ですが、作品にはナバホのオールドスタイルをベースにしながらもカチナ(プエブロの精霊)やホピのオーバーレイに影響を受けた作品を多く残しています。また、その時期や期間は不明ながら、当時の有名ショップCarl Luthy Shopに所属し、素晴らしい石と贅沢なシルバーワークで仕上げられたピースを制作しています。
1969年にはアワードの受賞もあり、亡くなってからもその評価を高めました。特に第64代アメリカ合衆国国務長官マデレーン・オルブライトは職務中に自分の主義・主張を身につけるピンブローチを使って表現していたことで有名で、そんな女史が愛用したピンブローチの一つがJerry Roanの制作したカチナをモチーフにした作品であり、近年になって改めて注目されることとなりました。
伝統的な技法を踏襲しながらも独創的な幾何学柄やホピの血統を感じさせるカチナをモチーフとした作品群は、後進のアーティストたちに多大な影響を与えました。1976年頃まで制作を続け1977年頃に亡くなられています。


【Carl Luthy Shop】カール・ルーシーショップは、カール・ルーシーとマックス・ルーシー兄弟がニューメキシコ州アルバカーキで運営していたインディアンジュエリーショップです。1960年代に創業し、1980年代にはなくなってしまったようです。
オーナーであるルーシー兄弟はキワ/サントドミンゴプエブロの出身ですがナバホの職人を多く所属させ、兄弟がツールや材料にターコイズ、さらにはデザインも提供することで、多くのシルバースミスを育てたようです。
フラワーやリーフ(たばこの葉)をモチーフにした細かなシルバーワークや、ホピのデザインワークにも通じるオーバーレイによる作品などが多く見られるのが特徴で、本作の様な非常にクオリティの高いターコイズにもスペシャリティを持ったショップです。


本作は、Carl Luthy Shopのホールマークが入る作品の中では比較的珍しく、大変シンプルでクリーンなデザイン。ミニマムでシンプルな作品ながら、このような洗練された美しさを実現する為には非常に高い技術力を必要とし、Jerry Roanというシルバースミスの技術力・造形力や造形センスに裏打ちされたジュエリーとなっています。

また、ボロタイは特殊なジュエリー/装身具であり、スタイリングしにくいイメージがありますが、ネックレスと同じようにお使いいただけ、こちらのようなシンプルでクリーンなコンチョをメインとした作品は、性別やスタイルを問わずナチュラルに取り入れて頂け、長年にわたってご愛用いただけると思われます。

特別な完成度を持つシルバーワークと、質の高いターコイズが作り上げる悠然とした存在感は、ジュエリー作品をアートピース・ウェアラブルアートとしても高く評価されるハイエンドジュエリーに昇華しており、トレジャーハントプライスな作品の一つとなります。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、シルバーのクスミやハンドメイド独特の制作上のムラが見られますが、使用感の少ない良好な状態をとなっています。
また、ターコイズにはマトリックス部分に凹凸が見られますが、それらはカットされた時からの天然石が持つ特徴であり、現在も素晴らしい艶を保っています。
Size

Clasp/オーナメント部分  縦 約 56.9㎜   横 約 46.2㎜
ループ全長 約 102.0㎝
ターコイズ 縦 約 21.0㎜  横 約 15.3㎜

Material

Silver, Gem Quality Turquoise