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JPO005915

【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Slv Round Concho Pin c.1950

【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Slv Round Concho Pin c.1950
59,400 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホの中でも多くの傑作を残している組織【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)=通称『ナバホギルド』で制作された作品。ラウンド型のコンチョをベースにシンプルなスタンプワークで構成されたピースで、現在においてもモダンで洗練された印象を持ち、大変高い完成度を誇るビンテージ/アンティークピンブローチです。

本作には、ナバホギルドのホールマーク(作者やショップのサイン)である【Horned Moon】と共に『STERLING』の文字が刻印されており、1950年代頃に作られた作品と推測されます。

インゴット(銀塊)より成形された少し大きめのラウンドシェイプをべースにしており、センターとエッジに近い部分には、サークル状にスタンプワークが刻まれています。また、『チェイシング/Chasing』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術により、しっかりとした凹凸によるラインが作り込まれています。さらに、その内側には『リポウズ/バンプアウト』という技術によりドーム状のアールがつけられていることで、独特な上質感や立体的な迫力が与えられています。これは、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで形作られています。大変シンプルな造形でありながら手の込んだシルバーワークによって形作られ、奥行きのある表情が与えられているようです。
古典期に作られたナバホジュエリーにおけるコンチョの造形技術やデザインを踏襲しながら、完成度の高いシルバーワークによってモダンでミニマムな印象に仕上げられています。

本作のような造形スタイルは【NAVAJO GUILD】ナバホギルドらしい伝統的な製法やデザインを重視し制作されたピースであることを表しており、武骨でプリミティブな技術によって作り上げられていますが、シンプルでセンスを感じさせるクリーンなデザインにより、現代においても洗練された印象を受ける完成された美しさを持っています。

また、裏側には『STERLING』の刻印が刻まれています。これは、銀含有率92.5%の地金であることを示す表記であり、1930年代中頃には登場していた刻印です。ただし、ショップやトレーディングポストにおいて多用されるようになったのは戦後である1940年代末以降のようです。1940年代以前に作られたツーリストジュエリーでも散見されますが、第二次世界大戦中の銀の不足が影響した事で広く普及したと推測され、1940年代末以降の作品で非常に多くみられるようになりました。本作が制作されたナバホギルドでは、1950年代以降に使われた刻印であることが推測されます。
『925』の表記も同じ意味を持っていますが、925の刻印はインディアンジュエリーにおいては非常に新しく採用された刻印であり、そのほとんどが1990年代以降の作品に刻印されています。Sterling Silver/スターリングシルバー=925シルバーは、熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いている為、現在においても食器や宝飾品等様々な物に利用されています。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドは【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。
また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。前述のKenneth Begay、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーでした。
さらに特筆すべきは、これだけ優秀な作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人の署名(ホールマーク)が認められていませんでした。そのため共通して、【NAVAJO】の文字と【Horned Moon】と呼ばれるホールマークが刻印されています。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金技術のクラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。 サードジェネレーションと呼ばれる第3世代の作家ですが、さらに古い年代の伝統を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では高い知名度を誇っていますが、それに比例せず現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。


本作もナバホギルドの価値観・美意識を象徴するようなクリーンでモダンなピンブローチです。古典的な技術/製法を駆使しながら高い完成度を誇り、手工芸品として極限まで高められたシルバーワークは、ハンドクラフト作品をアートピースとしても高く評価されるジュエリー作品へと昇華しているようです。

また、伝統的なコンチョをソースとした作品の為、サイズは大きめですがラペルやハット以外にも多くのアイテムになじみの良いピンブローチとなっています。非常にクリーンで無駄のないデザインは現代的で洗練された印象を持ちながら、ビンテージインディアンジュエリー独特の力強い表情と、エレガントでミニマムな美しさを兼ねそろえた作品です。

【Ambrose Roanhorse】と【The Navajo Arts & Crafts Guild】の美意識を強く感じることが出来る作品であり、アンティーク作品としてインディアンジュエリーの歴史的な資料価値も高く大変コレクタブルなピンブローチです。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも良好で僅かなクスミや小キズなどは見られますが、ダメージやリペアの跡などはなくとても良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホの中でも多くの傑作を残している組織【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)=通称『ナバホギルド』で制作された作品。ラウンド型のコンチョをベースにシンプルなスタンプワークで構成されたピースで、現在においてもモダンで洗練された印象を持ち、大変高い完成度を誇るビンテージ/アンティークピンブローチです。

本作には、ナバホギルドのホールマーク(作者やショップのサイン)である【Horned Moon】と共に『STERLING』の文字が刻印されており、1950年代頃に作られた作品と推測されます。

インゴット(銀塊)より成形された少し大きめのラウンドシェイプをべースにしており、センターとエッジに近い部分には、サークル状にスタンプワークが刻まれています。また、『チェイシング/Chasing』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術により、しっかりとした凹凸によるラインが作り込まれています。さらに、その内側には『リポウズ/バンプアウト』という技術によりドーム状のアールがつけられていることで、独特な上質感や立体的な迫力が与えられています。これは、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで形作られています。大変シンプルな造形でありながら手の込んだシルバーワークによって形作られ、奥行きのある表情が与えられているようです。
古典期に作られたナバホジュエリーにおけるコンチョの造形技術やデザインを踏襲しながら、完成度の高いシルバーワークによってモダンでミニマムな印象に仕上げられています。

本作のような造形スタイルは【NAVAJO GUILD】ナバホギルドらしい伝統的な製法やデザインを重視し制作されたピースであることを表しており、武骨でプリミティブな技術によって作り上げられていますが、シンプルでセンスを感じさせるクリーンなデザインにより、現代においても洗練された印象を受ける完成された美しさを持っています。

また、裏側には『STERLING』の刻印が刻まれています。これは、銀含有率92.5%の地金であることを示す表記であり、1930年代中頃には登場していた刻印です。ただし、ショップやトレーディングポストにおいて多用されるようになったのは戦後である1940年代末以降のようです。1940年代以前に作られたツーリストジュエリーでも散見されますが、第二次世界大戦中の銀の不足が影響した事で広く普及したと推測され、1940年代末以降の作品で非常に多くみられるようになりました。本作が制作されたナバホギルドでは、1950年代以降に使われた刻印であることが推測されます。
『925』の表記も同じ意味を持っていますが、925の刻印はインディアンジュエリーにおいては非常に新しく採用された刻印であり、そのほとんどが1990年代以降の作品に刻印されています。Sterling Silver/スターリングシルバー=925シルバーは、熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いている為、現在においても食器や宝飾品等様々な物に利用されています。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドは【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。
また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。前述のKenneth Begay、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーでした。
さらに特筆すべきは、これだけ優秀な作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人の署名(ホールマーク)が認められていませんでした。そのため共通して、【NAVAJO】の文字と【Horned Moon】と呼ばれるホールマークが刻印されています。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金技術のクラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。 サードジェネレーションと呼ばれる第3世代の作家ですが、さらに古い年代の伝統を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では高い知名度を誇っていますが、それに比例せず現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。


本作もナバホギルドの価値観・美意識を象徴するようなクリーンでモダンなピンブローチです。古典的な技術/製法を駆使しながら高い完成度を誇り、手工芸品として極限まで高められたシルバーワークは、ハンドクラフト作品をアートピースとしても高く評価されるジュエリー作品へと昇華しているようです。

また、伝統的なコンチョをソースとした作品の為、サイズは大きめですがラペルやハット以外にも多くのアイテムになじみの良いピンブローチとなっています。非常にクリーンで無駄のないデザインは現代的で洗練された印象を持ちながら、ビンテージインディアンジュエリー独特の力強い表情と、エレガントでミニマムな美しさを兼ねそろえた作品です。

【Ambrose Roanhorse】と【The Navajo Arts & Crafts Guild】の美意識を強く感じることが出来る作品であり、アンティーク作品としてインディアンジュエリーの歴史的な資料価値も高く大変コレクタブルなピンブローチです。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも良好で僅かなクスミや小キズなどは見られますが、ダメージやリペアの跡などはなくとても良い状態を保っています。
Size

縦 約5.05㎝   横 約5.1㎝ 

Material

Sterling Silver