【ZUNI】ズニのビンテージジュエリー、ミッキーマウスをモチーフにしており、ズニのキャラクターモチーフ作品の中でもとてもキュートなピース。キャッチーなアイテムながら全て手作業による細かなインレイ技法で構成されたビンテージリングです。
1960年代末頃~1980年代頃に作られた作品と思われ、ヒッピーやフラワームーブメント全盛当時の時代背景を色濃く反映したリラックス感があり、独特な解釈でミッキーが表現されています。
全てハンドメイドによって作られたシルバーのベースにシェルやオニキスかジェット(黒玉等と呼ばれる炭化した木の化石)、ターコイズが丁寧なカットによってはめ込まれています。 少し荒い部分もありますが、それらも含め当時らしい味わいを感じられます。また、シャンクのディテールもしっかりとしたスプリットシャンクとなっており、伝統的でとてもしっかりと作り込まれたシルバーワークも特徴的な作品となっています。
こちらの様なアイコニックなキャラクターモチーフのインレイジュエリーは【Carol Kee】(インレイを使う珍しいナバホ出身作家)や【Veronica Poblano】等が有名で、ズニの作家によって多くの作品が制作されましたが、ディズニーの指摘などであまり制作されなくなりました。
【Inlay】インレイ/チャンネルインレイは、古くからズニ族が得意として発展させた技術であり、カットしたターコイズやシェルなどをシルバーにピッタリと嵌め込む螺鈿細工のような技術です。 ナバホのシルバー技術に次ぐ長い伝統のある技術であり、1920年代以降、現在に至るまで多く作られましたが、そのモチーフはサンダーバードをはじめとするアニマルモチーフやナイフウイング、レインボーマン、サンフェイス等、とても多様なモチーフが見られます。
また、現在ではインレイ技法で作られたジュエリーの多くが、キャストによって量産されたシルバーベースに石をはめ込むだけとなってしまいましたが、こちらの作品は全てがハンドメイドで成形されています。
本作もマルチストーンのインレイで構成されており、そのカラーリングも美しいピースです。また、遊び心あふれるキャッチーなリングですが、ビンテージピース独特の味わいやアイコニックなルックスは大人向けのアイテムだと思われ、日常に遊び心と可愛いアクセントを与えてくれます。
さらに、ビンテージ感のある質感と抑えた色調によって、落ち着いた雰囲気も持っている為使いやすい印象に仕上げられており、意外に多くのスタイルに馴染みの良いリングとなっています。
日本ではあまり紹介されていないこちらのようなビンテージのキャラクターモチーフジュエリーですが、アメリカではコレクターが多く、個体数が少ない希少なアイテムであり、トレジャーハントプライスなピースとなっています。
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コンディションはそれなりの使用感が見られますが良好です。シルバーには多少のクスミ等が見られ、ハンドメイド特有の制作上のムラがありますが、特にダメージのない状態を保っています。