【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、シンプルで洗練されたセンスの造形/デザインと、セットされたジェムクオリティーのブルージェムターコイズが印象的なアンティーク/ビンテージリングです。
1960年代頃前後に制作された作品と推測され、とてもオーセンティックなナバホジュエリーのスタイルを踏襲しながらも無駄がなく、クリーンで完成度の高い作品です。
シャンク(地金)は、丁寧なシルバーワークによってフロントが3本に割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれるトラディショナルなスタイルに造形されています。そこに縦長のフェイスが構成され、オーバルカットの美しいターコイズがセットされます。ターコイズの両サイドにはハーフラウンドワイヤーが石のシェイプに添って施されており、ライン模様が刻まれていることでナバホジュエリーらしいアクセントとなっています。さらに、上下にはシルバーボールが配されており、クリーンでシンプルなシルバーワークですが、高い技術を持った作者を想像させる作品です。
優しい色相のターコイズと、ナバホジュエリーでありながらモダンで流麗な造形/デザインが作り上げるイメージは、高い完成度と柔らかな印象を与えているようです。
また、こちらの作品にセットされた石は大変美しい【Old Blue Gem Turquoise】オールドブルージェムターコイズです。ブルージェムらしい優しい水色をベースとした石で、素晴らしい透明感と澄んだ深みのある石です。全体にグリーンやブラウンのグラデーションによる複雑な景色が形成されています。ブルージェムはもともと硬度の高いターコイズであり、こちらの石も長い年月を経てなお澄んだ水色と艶を保ち非常に高い硬度を感じさせるターコイズです。
裏面には、ホールマーク(サイン)と思われるスクラッチが施されていますが、作者などは不明となっています。ただし、ナバホジュエリーの伝統的な技術やディテールを受け継ぎながらモダンで繊細な美しさを持つそのデザインは、1927年に創業したサウスウエストスタイルのシルバージュエリーショップである【Thunderbird Shop】を経営したイタリア人のジュエリー作家【Frank Patania Sr.】フランク・パタニア(1899-1964)の影響を感じさせる作品です。
ナバホジュエリーの力強さと共に、柔らかなターコイズの表情やシルバーワークのクリーンな質感など、モダンでエレガントな印象も併せ持った作品。多くのスタイルに溶け込み、とても使いやすいボリューム感も好感の持てる作品。季節やシーンを問わず多くのスタイルにナチュラルにフィットするリングです。
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コンディションも良好です。シルバーのクスミが見られる程度でダメージなどのない状態。ターコイズも極僅かなスレは見られますが、現在も素晴らしい艶を保ち、とても良い状態を保っています。