【ZUNI】ズ二のビンテージジュエリーで、サンダーバードかペヨーテバードがモチーフになったシェイプに美しいターコイズがインレイされたトップのビンテージネックレスです。
1960年代前後に作られた作品と思われ、造形スタイルやキャッチーなデザインは1970年代頃の作品の様に見えますが、上質なターコイズがセットされており、全てハンドメイドで成形されたシルバーワーク等から1960年代以前のピースと推測されます。
近年多く作られているインレイ技法で構成されたジュエリーの様にキャストによる量産型の成形ではなく、2枚のシルバープレートを使いハンドカットによってサンダーバード又はペヨーテバードのシェイプが作られています。さらに上に重ねるプレートの翼と目の部分にはホピのオーバーレイ技法の様にあらかじめカットが施されており、そこにインレイワークにより美しいターコイズが螺鈿細工のようにセットされています。
付属のシルバーチェーンは新しいものですが、重厚な925シルバー製で、独自にアンティーク加工を施しており、ビンテージ作品によく馴染む表情になっております。
セットされたターコイズはおそらく【Morenci Turquoise】モレンシターコイズと思われ、とても透明感のある青~水色にブラウンやグレーのマトリックスが入り、複雑な景色を形成しています。
ズニのジュエリーにおいてこのようなクオリティーのターコイズがセットされるのは、古い作品特有の品質であり、1970年代以降の作品ではほとんど見られなくなってしまいました。
【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。
ジュエリーでは、限界の無い幸福を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。
【PeyoteBird】ペヨーテバードは、儀式の際にペヨーテ(サボテン)を摂取するとあらわれると言われる光の鳥で、限界まで肉体に負荷を与えて幻覚作用のあるペヨーテを摂取することによって、自身の境界がなくなり肉体はは光と共に世界とひと続きになるそうです。その時に見られる神聖な鳥がPeyoteBirdです。
使いやすいサイズ感やハンドクラフト作品の味わいによって、こなれた印象があり性別やスタイルを問わずとても馴染みの良いネックレスです。
また、ズニ独特の世界観を持ったインレイのジュエリーは、キャッチーな印象とハンドメイドによるリラックス感を持ち、遊び心を感じる動物をメインとしたモチーフの図案化は、元々農耕民族として自然の存在を重んじるアニミズムの思想を持つ日本人にも共通した価値観や美意識を感じることができます。
着用画像はこちら↓
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コンディションは少しシルバーにクスミが見られますが、ターコイズを含め特にダメージはなく良好だと思われます。