【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、【NAVAJO GUILD】ナバホギルドの作品と類似した特徴を持つ完成度の高いピースで、1930年代~1950年代前半頃に作られたと思われるアンティーク/ビンテージバングルです。
非常にシンプルでプリミティブな技術によって構成された作品で、1910年代以前に作られたアンティークナバホジュエリーの『リバイバル』を意識したピースと推測されます。これはナバホギルドの推し進めた理念であり、伝統的で原始的な技術を守ることを目的とした考え方が根底にあります。
そのような理念をもって作られたこちらのバングルは、INGOT(インゴット)から成形された上質なシャンクには、力強く施されたスタンプワークによりバイアスに紋様が刻まれ、人の顔を想起させる紋様が刻まれています。
とても秀逸なデザインに仕上がっており、こちらのようなピースは史料価値も高いため、コレクターの手を離れることは非常に稀です。
銀を溶かし、キャストで棒状(インゴット)に成形した後、伸ばし叩くことによってバングルへと成形していく製法は、大変原始的な手法であり、インディアンジュエリーのとても重要なファクターです。 こちらの作品はそれらを体現したピースであり、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の影響を強く感じさせる作品です。
【Ambrose Roanhorse】はナバホギルドの代表も務めた人物で、後進の育成にも熱心な作家の一人です。1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金技術のクラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。 サードジェネレーションと呼ばれる第3世代の作家ですが、さらに古い年代の伝統を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えたました。ホピ族の巨匠【Louis Lomay】ルイス・ロメイも氏から技術を教授された一人です。
こちらの作品も前述のようにスタイルはインディアンジュエリー最初期からみられる古典的な造形を持ち、1930年代以降にリバイバル、または古くからの伝統技術を後世に伝えるために作られたバングルだと思われます。
重量感もあり、インゴットならではの心地よい重みを感じます。また、プリミティブでありながらもクリーンで洗練された印象はあらゆるスタイルによく馴染みます。史料価値も高く長年にわたってご愛用いただけるピースです。
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コンディションも非常に良好です。アンティーク作品ながら僅かなキズ・スレが見ら荒れる程度で大変良い状態を保っています。