【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、『ナバホパール』とも呼ばれるベンチメイド(ハンドメイド)シルバービーズで構成された作品。サイズや形状の異なった3種からなる56個のビーズにより、シンプルながら表情豊かで性別を問わずフィットする長さとボリューム感を持ったアンティーク/ビンテージネックレスです。
とても古くからほとんど変わらない製法によって作られている伝統的なシルバービーズによって組まれたネックレスであり、正確な制作年代の特定は困難ですが、ビーズの形状や仕上げ工程等からは、1960年～1970代頃に作られた作品と思われます。
イーグルビーズ(長い菱形のビーズ)とスタンダードなラウンド型ビーズ、そしてそろばんの様な菱形のビーズ、それら3種を巧みに組み合わせて構成された作品で、総数が偶数の構成となっている事によりトップを組み合わせやすい構成となっています。
またこのようなハンドメイドシルバービーズは、サイズが小さい程、そしてシルバーが厚くなる程に、形作る為に高い技術が必要となります。その為、本作の様な小さなビーズを形作るには大変高度な技術が駆使されています。さらに、頑強にロウ付けされた跡やシルバーの色味が、ビンテージ独特な質感とナバホパールらしい表情を生み出しているようです。
控えめな長さが現代的なフィーリングとなっており、とてもシンプルなネックレスですが、伝統的なハンドメイドにより味わい深くナバホジュエリー独特な魅力を宿す作品です。
本作のような完全なハンドメイドのビーズは、材料の加工からの全ての工程を手作業により作り上げられており、コンチョを作るような手法で半球体を制作し、それらを二つロウ付けすることでビーズに成形しています。そのため、その形状や大きさは不均一ですが、独特の味わいが感じられます。
また、こちらのように古くからの製法でビーズを制作すると、一日中制作しても数粒程度しか制作できない程に手間暇を必要とします。その為、現代では限られた作家しか制作しないアイテムとなっており、特に本作で見られるような小さな粒では、成形の為にさらに高い技術と集中力を必要とします。
ラウンドビーズによって組み上げられたナバホパールネックレスとは異なった印象を有し、個性とスペシャリティを持った作品。シルバーだけで構成され、派手さのないソリッドな印象のネックレスであり、現代的な雰囲気を帯びた作品ですが、伝統的なハンドメイドによりナバホジュエリーらしい武骨で味わい深い魅力を宿しています。
またその長さやエッジーな表情は、性別や季節を問わず多くのスタイルにフィットし、日常の良いアクセントになるアイテム。女性にはエレガントにもフィットしますが、男性には武骨な印象を与える2面性を備え、非常に汎用性の高いネックレスとなっています。
◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆
コンディションも大変良好。全体にシルバーのクスミ(硫化)は見られ、ハンドメイド特有の制作上のムラもありますが、ダメージは無く良好な状態を保っています。
シルバーのクスミについては、専用のクロス等で磨き上げることで、明るいシルバーの色を取り戻すことも可能となっています。
