【NAVAJO】ナバホ/【PUEBLO】プエブロのオールドジュエリー、『ナバホパール』とも呼ばれる73個ものベンチメイド(ハンドメイド)シルバービーズで構成された作品。美しく重厚なシルバービーズで、シンプルながら迫力のあるボリューム感と長さも有する作品。クリーンな印象を持っていますが、ハンドメイドナバホジュエリーの魅力も帯びたビンテージ/オールドネックレスです。

古くからほとんど変わらない製法によって作られている伝統的なシルバービーズによって組まれたネックレスであり、制作年代の特定が困難です。ビーズのシェイプや製法、完成度等の不確かな要素からは1970年代以降に作られた作品と推測されますが、正確な制作時期は不明となっています。

ナバホの伝統的なシルバービーズは、現地において『ナバホパール』(ナバホの真珠)や『デザートパール』(砂漠の真珠)等とも呼ばれます。中空の構造となっている為、それほど重いネックレスではありませんが、本作はそれらの中では重厚で、総重量が65gを超えており、厚いシルバーによって形作られていることが判ります。このようなシルバービーズは、ビーズサイズが小さい程、そしてシルバーが厚くなる程に、形作る為に高い技術が必要となります。またそのシェイプは、完全な球体より少しオーバルとなっており、ふっくらとした独特なシェイプが上質感や柔らかな表情を生み出しているようです。また、頑強にロウ付けされた跡が、味わいとナバホパールらしい印象を与えています。

このような全てハンドメイドによって作られたシルバービーズは、材料の加工からの全ての工程を手作業により作り上げられており、コンチョを作るような手法で半球体を制作し、それらを二つロウ付けすることでビーズに成形しています。そのため、その形状や大きさは不均一で、多少の制作ムラ等は見られますが、独特の味わいが感じられます。
また、こちらのように古くからの製法でビーズを制作すると、一日中制作しても数粒程度しか制作できない程に手間暇を必要とします。その為、現代では限られた作家しか制作しないアイテムとなっており、特に本作の様な少し厚みのあるシルバーによる小さな粒では、成形の為にさらに高い技術と集中力を必要とします。


現代にも受け継がれるナバホパール/シルバービーズのネックレスですが、ビンテージ独特の質感や柔らかな表情を持っています。またその普遍的な造形美や渋いシルバーの表情は、性別や季節を問わず多くのスタイルにフィットし、日常の良いアクセントになるアイテムです。
特に本作のボリューム感や長さは、女性には迫力のあるアクセントとして、存在感を示しますし、男性にもナチュラルにフィットし、さりげなくお使いいただける非常に汎用性の高いネックレスとなっています。

シンプルなネックレスに仕上がっていますが、ビンテージナバホジュエリーで本作の様なサイズとクオリティを有する作品は貴重であり、とてもコレクタブルな作品の一つです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆

コンディションも大変良好。シルバーのクスミ(硫化)やハンドメイド特有の制作ムラは見られますが、ダメージの無い良好な状態。クスミについては、専用のクロス等で磨き上げることで、明るいシルバーの色を取り戻すことも可能です。