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JBO006669

Antique Navajo Chiseled & Stamped Ingot Silver Cuff c.1930~

Antique Navajo Chiseled & Stamped Ingot Silver Cuff c.1930~
236,500 円(税込)
236,500 円(税込)
Antique Navajo Chiseled & Stamped Ingot Silver Cuff  c.1930~
  • Antique Navajo Chiseled & Stamped Ingot Silver Cuff  c.1930~
  • Antique Navajo Chiseled & Stamped Ingot Silver Cuff  c.1930~
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚なバンド(地金)をベースとし、完成された美しいデザインと七宝紋にも近い雰囲気の秀逸なスタンプワークが特徴的な作品。作者の強い信念やシルバーワークに対する真摯な姿勢まで感じ取れるハイエンドなアンティーク/ビンテージバングルとなっています。

本作にはホールマーク(作者やショップのサイン)等が刻印されていない為、正確に作者や背景を特定することは出来ませんが、独特な造形スタイルやスタンプ(鏨)ツール等からは『U.S.NAVAJO』の刻印で知られる【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の認証を受けたトレーディングポストやインディアンスクールの彫金クラス、又は【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』で制作された事が推測される作品です。

1930年代~1940年代頃の作品で、インゴットシルバー(銀塊)より成形されたバンドは、50g近い重厚感のある造りとなっています。また、日本において『平打ち』と呼ばれる造形スタイルとなっており、とてもシンプルで洗練度の高い秀逸なデザインも大きな特徴となっています。
そして、その中央には『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術を駆使しすることで、立体的な凹凸のボーダーラインが形成されています。さらに、そのライン上には素朴なスタンプワークが連続して刻まれています。それは複雑な紋様ではありませんが、細かなライン模様を含んだスタンプとなっており、その緻密なラインの方向と合わせて連続して刻印する事により、シルバーの内側にライン模様を内包したような奥行きと立体感が生み出されています。
その上下にもナバホらしく力強いベイナースタンプ(円弧状のデザイン)が刻まれ、特にターミナル(両端)部分は、その円弧を重ね連続させることにより、日本の伝統文様である七宝つなぎの様なデザインが構成されており、アーリーナバホスタイルを踏襲しながらも特別な造形センスにより、創造性とデザイン性の融合したブレスレットとなっています。
またそれは、【Indian Arts & Crafts Board】や【NAVAJO GUILD】らしい伝統的な製法やデザインを重視しながら、モダンなデザインにブラッシュアップされたピースであることを表しています。


【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
国としての歴史が浅く、自国独自のカルチャーやアートに乏しいと考えたアメリカ政府が、インディアンアート/クラフトをアメリカの誇る固有のアートとして世界的に認知させることがIACB発足の目的の一つであったようです。さらに、1930年代以降に隆盛した【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために組織されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 =Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = C. G. Wallace Trading Post 等があります。本作は、そのデザインやスタンプ/刻印等から、同トレーディングポストに作品だけでなくスタンプ(鏨)ツールを供給していた伝説的なシルバースミス【Eskie Tsosie/Eskiesose】エスキー・ツォージー/エスキーソセ(c.1880-1937)による作品ではないかとも推測させますが、現時点ではまだ調査・研究中となっています。
また、末尾の数字が二桁(20~60、70はナバホギルド)のものはアメリカ中西部に点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースになります。本作に少し類似した造形スタイルの作品は、20~70の二桁の番号が刻印された作品の中にも幾つか発見されています。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドは【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、第二次世界大戦の激化による影響だけではなく、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。
さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか1943年以前には『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。
その後、1943年に【Horned Moon/ホーンドムーン】と呼ばれる空を司る精霊をモチーフとしたシンボルが、ナバホギルドの象徴として商標登録されており、諸説ありますが1940年代後半頃からホールマークとして作品に刻印されるようになったようです。1950年代以降になってからは『NAVAJO』の文字や、銀含有率92.5%の地金であることを示す『STERLING』の刻印が追加されていきます。
また、1940年代後半以降でもホールマークの刻印が刻まれていない個体も多く発見されています。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金クラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。古い年代の伝統技術を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで圧力をかけて伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやワイヤーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作もインゴットシルバーからの成形を含む、全てディテールが原始的な技術で構成された素朴なアンティークジュエリーですが、手間を惜しまないとても丁寧で完成されたシルバーワークと、アンティーク作品と思えないデザインの洗練度、そして長い経年により、アートピース・ウェアラブルアートとしても高く評価できる作品に昇華されています。

またその武骨でワイルドな表情と共に普遍的な造形美を持ち、どこかエレガントで洗練された印象も備えています。その為、多くのスタイルにもフィットさせることが可能で、日常の装いをさり気なくも効果的にスタイルアップさせるブレスレット。着用者にアンティーク工芸品を身に付ける高揚感も与え、末永くご愛用頂けると思われます。

ナバホジュエリーの本質的な魅力を宿しながら、現代においても素晴らしい造形美と創造性を有する作品。現存数の非常に少ない大変貴重な作品の一つであり、大変コレクタブルでハイエンドなアンティークナバホジュエリーとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーのクスミや僅かな小傷、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、使用感は少なくとても良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚なバンド(地金)をベースとし、完成された美しいデザインと七宝紋にも近い雰囲気の秀逸なスタンプワークが特徴的な作品。作者の強い信念やシルバーワークに対する真摯な姿勢まで感じ取れるハイエンドなアンティーク/ビンテージバングルとなっています。

本作にはホールマーク(作者やショップのサイン)等が刻印されていない為、正確に作者や背景を特定することは出来ませんが、独特な造形スタイルやスタンプ(鏨)ツール等からは『U.S.NAVAJO』の刻印で知られる【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の認証を受けたトレーディングポストやインディアンスクールの彫金クラス、又は【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』で制作された事が推測される作品です。

1930年代~1940年代頃の作品で、インゴットシルバー(銀塊)より成形されたバンドは、50g近い重厚感のある造りとなっています。また、日本において『平打ち』と呼ばれる造形スタイルとなっており、とてもシンプルで洗練度の高い秀逸なデザインも大きな特徴となっています。
そして、その中央には『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術を駆使しすることで、立体的な凹凸のボーダーラインが形成されています。さらに、そのライン上には素朴なスタンプワークが連続して刻まれています。それは複雑な紋様ではありませんが、細かなライン模様を含んだスタンプとなっており、その緻密なラインの方向と合わせて連続して刻印する事により、シルバーの内側にライン模様を内包したような奥行きと立体感が生み出されています。
その上下にもナバホらしく力強いベイナースタンプ(円弧状のデザイン)が刻まれ、特にターミナル(両端)部分は、その円弧を重ね連続させることにより、日本の伝統文様である七宝つなぎの様なデザインが構成されており、アーリーナバホスタイルを踏襲しながらも特別な造形センスにより、創造性とデザイン性の融合したブレスレットとなっています。
またそれは、【Indian Arts & Crafts Board】や【NAVAJO GUILD】らしい伝統的な製法やデザインを重視しながら、モダンなデザインにブラッシュアップされたピースであることを表しています。


【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
国としての歴史が浅く、自国独自のカルチャーやアートに乏しいと考えたアメリカ政府が、インディアンアート/クラフトをアメリカの誇る固有のアートとして世界的に認知させることがIACB発足の目的の一つであったようです。さらに、1930年代以降に隆盛した【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために組織されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 =Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = C. G. Wallace Trading Post 等があります。本作は、そのデザインやスタンプ/刻印等から、同トレーディングポストに作品だけでなくスタンプ(鏨)ツールを供給していた伝説的なシルバースミス【Eskie Tsosie/Eskiesose】エスキー・ツォージー/エスキーソセ(c.1880-1937)による作品ではないかとも推測させますが、現時点ではまだ調査・研究中となっています。
また、末尾の数字が二桁(20~60、70はナバホギルド)のものはアメリカ中西部に点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースになります。本作に少し類似した造形スタイルの作品は、20~70の二桁の番号が刻印された作品の中にも幾つか発見されています。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドは【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、第二次世界大戦の激化による影響だけではなく、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。
さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか1943年以前には『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。
その後、1943年に【Horned Moon/ホーンドムーン】と呼ばれる空を司る精霊をモチーフとしたシンボルが、ナバホギルドの象徴として商標登録されており、諸説ありますが1940年代後半頃からホールマークとして作品に刻印されるようになったようです。1950年代以降になってからは『NAVAJO』の文字や、銀含有率92.5%の地金であることを示す『STERLING』の刻印が追加されていきます。
また、1940年代後半以降でもホールマークの刻印が刻まれていない個体も多く発見されています。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金クラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。古い年代の伝統技術を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで圧力をかけて伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやワイヤーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作もインゴットシルバーからの成形を含む、全てディテールが原始的な技術で構成された素朴なアンティークジュエリーですが、手間を惜しまないとても丁寧で完成されたシルバーワークと、アンティーク作品と思えないデザインの洗練度、そして長い経年により、アートピース・ウェアラブルアートとしても高く評価できる作品に昇華されています。

またその武骨でワイルドな表情と共に普遍的な造形美を持ち、どこかエレガントで洗練された印象も備えています。その為、多くのスタイルにもフィットさせることが可能で、日常の装いをさり気なくも効果的にスタイルアップさせるブレスレット。着用者にアンティーク工芸品を身に付ける高揚感も与え、末永くご愛用頂けると思われます。

ナバホジュエリーの本質的な魅力を宿しながら、現代においても素晴らしい造形美と創造性を有する作品。現存数の非常に少ない大変貴重な作品の一つであり、大変コレクタブルでハイエンドなアンティークナバホジュエリーとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーのクスミや僅かな小傷、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、使用感は少なくとても良い状態を保っています。
Size

メンズサイズ ML - XL 程度

内径最大幅 約62.4㎜    正面幅(高さ) 約24.5㎜
内周 約147㎜    開口部 約24.5㎜
Inside Measurement 5 13/16inch   opening 15/16inch 

※バングルはサイズ調整可能です。MLサイズ以上、XLサイズ以下の男性であればほとんどの方にフィットすると思います。 ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店でお渡し前の調整が可能です。お気軽にお申し付けくださいませ。

Material

Ingot Silver
        約46.7g