ITEM CODE:
JBO006529

【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~

【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
187,000 円(税込)
187,000 円(税込)
【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
  • 【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
  • 【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
  • 【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
  • 【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
  • 【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
  • 【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
  • 【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
  • 【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
  • 【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
  • 【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
  • 【NAVAJO GUILD】Vintage Stamped Half-Round Wire Cuff c.1945~
【NAVAJO】ナバホの中でも多くの傑作を残している組織【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)=通称『ナバホギルド』の作品。インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚なハーフラウンドワイヤーをベースに、シンプルながら独特な表情を生み出しているスタンプワークが特徴的な作品。ビンテージ作品では珍しい造形スタイルを持ち、大変貴重なアーカイブとしてヒストリックな価値も有するアンティーク/ビンテージバングルです。

本作の内側には、ナバホギルドのホールマーク(作者やショップのサイン)である【Horned Moon】のみが刻印されており、1940年代後半~1950年代頃の作品と思われます。
インゴットシルバー(銀塊)から成形することで、とても硬く心地よい重量感が与えられた『ハーフラウンドワイヤー』と呼ばれる半円型の断面を持ったワイヤーがバンドに構成されています。一見、細く感じるバンドですが、40g近い重量を誇る重厚な造りとなっています。
そして、フロントからターミナル(両端)まで、規則的にスタンプが刻まれていますが、そのスタンプ(鏨)ツール/刻印は、打ち込まれたデザインから本作の様なハーフラウンドワイヤー専用のツールである事が判ります。ナバホギルドで制作されたハーフラウンドワイヤーベースの作品は、当店でご紹介するのは2作品目となりますが、アメリカ国内を含め殆ど見つかっていない造形スタイルであり、専用のスタンプまで制作されている事には驚かされます。
また、そのスタンプワークはとても単純な文様を連続して刻んでいますが、フロント中央から『水の波紋』を描き出しているようなデザインとなっており、不思議とモダンで神秘的な印象を生み出しています。

これら『スタンプワーク』は、スタンプ/鏨ツールを打ち付けることによってシルバーに文様を刻みこんでいますが、そのツール(鏨)はシルバーよりも硬い鉄(鋼)で作られています。その為、その加工はジュエリー制作よりもはるかに高い難易度となります。また、インディアンジュエリーにおけるスタンプワークは、古くからその根幹を成す技術の一つであり、シルバースミスの「技術力」は、スタンプツールを制作する「技術力」次第であり、優れたシルバースミスはイコール優れたスタンプメーカーです。また、スタンプのクオリティは現代作品とビンテージ作品を見分ける上でも大きな特徴となります。1950年代以前の作品で見られる1920年代~1940年代に作られたスタンプツールの多くは、非常に細かな文様を刻むことが出来る高い質を持つことが特徴となっています。現在では多くのシルバースミスが市販されているスタンプツールを使用しており、残念ながらハンドメイドのスタンプツールを使用している作家やスタンプツール自体を制作する作家は限られた存在となっています。
本作では、細かな文様を刻み込むスタンプが使用されているわけではありませんが、ハーフラウンドワイヤーの丸い断面に綺麗に沿う、特別な質を持つスタンプツールが使用されており、ナバホジュエリーの伝統的なシルバーワークと造形スタイルで構成された作品ですが、作者の高い技術とクリエイティビティが感じられます。

また本作のような作品は、インディアンジュエリー創成期に近い年代から見られるスタイルの一つですが、中でも「ハーフラウンドワイヤー」で構成された作品は、1950年代以降に定着したディテールであり、こちらの様な年代に作られた作品は大変希少です。【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)で制作された『U.S.NAVAJO』のホールマークを持った作品や、1940年代以降にアリゾナ州で運営されていた【Pine Springs Trading Post】パインスプリングストレーディングポストで作られた作品で類似したスタイルのバングルが見つかっていますが、それらはほんのサンプル程度の個体数となっています。
そして、現代に至るまで同様の価値観や造形スタイルが受け継がれており、【Lewis Lomay】ルイス・ロメイ(1913-1996)や【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ(1915-1991)、現在では特に【Mike Bird Romero】マイク・バード・ロメロ等がこちらのような作品を制作しています。

また、Navajo Guild/ナバホギルドにより1940年代~50年代提唱された、『オールドスタイルやアーリーナバホスタイルと呼ばれる古典期の作品をモダナイズした』作品群は、現代においても受け継がれていますが、本作に類似した作品は現在では見られなくなった造形となっています。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドは【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、第二次世界大戦の激化による影響だけではなく、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。
さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか1943年以前には『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。
その後、1943年に【Horned Moon/ホーンドムーン】と呼ばれる空を司る精霊をモチーフとしたシンボルが、ナバホギルドの象徴として商標登録されており、諸説ありますが1940年代後半頃からホールマークとして作品に刻印されるようになったようです。1950年代以降になってからは『NAVAJO』の文字や、銀含有率92.5%の地金であることを示す『STERLING』の刻印が追加されていきます。
また、1940年代後半以降でもホールマークの刻印が刻まれていない個体も多く発見されています。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金クラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。古い年代の伝統技術を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで圧力をかけて伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやワイヤーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらの作品もインゴットシルバー(銀塊)から成形された地金は硬くなめらかな質感で、素晴らしい装着感を体感できます。また、ナバホの古典的な技術によって構成された作品であり、素朴でオーセンティックな印象を受けますが、デザインには作者の個性が光り、現代においても秀逸なデザイン/造形を持つバングルとなっています。

また、独創性を持つデザインながらミニマムで、シルバーのみで構成される事により派手さが無く、とても高い汎用性も備えています。ラフなスタイルだけでなく多くのシーンにフィットする雰囲気もあり、他のバングルと重ね付けにも向いた作品ですが、重厚な地金により単独でもしっかりとした存在感を発揮します。
普遍的な造形美やアンティークジュエリー特有の迫力は、独特な上質感を生み出しています。また、さり気なくも身に付けられるアート作品として、着用者を高揚させる力のあるブレスレットであり、長年にわたってご愛用いただけると思われます。

スペシャリティを持つスタンプ(鏨)ツールの質とシルバーワークのクオリティは、練り上げられた工芸品としても評価される高い完成度と、非常にコレクタブルで高い史料価値を有するビンテージ作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーのクスミやハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、特にダメージのないとても良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホの中でも多くの傑作を残している組織【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)=通称『ナバホギルド』の作品。インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚なハーフラウンドワイヤーをベースに、シンプルながら独特な表情を生み出しているスタンプワークが特徴的な作品。ビンテージ作品では珍しい造形スタイルを持ち、大変貴重なアーカイブとしてヒストリックな価値も有するアンティーク/ビンテージバングルです。

本作の内側には、ナバホギルドのホールマーク(作者やショップのサイン)である【Horned Moon】のみが刻印されており、1940年代後半~1950年代頃の作品と思われます。
インゴットシルバー(銀塊)から成形することで、とても硬く心地よい重量感が与えられた『ハーフラウンドワイヤー』と呼ばれる半円型の断面を持ったワイヤーがバンドに構成されています。一見、細く感じるバンドですが、40g近い重量を誇る重厚な造りとなっています。
そして、フロントからターミナル(両端)まで、規則的にスタンプが刻まれていますが、そのスタンプ(鏨)ツール/刻印は、打ち込まれたデザインから本作の様なハーフラウンドワイヤー専用のツールである事が判ります。ナバホギルドで制作されたハーフラウンドワイヤーベースの作品は、当店でご紹介するのは2作品目となりますが、アメリカ国内を含め殆ど見つかっていない造形スタイルであり、専用のスタンプまで制作されている事には驚かされます。
また、そのスタンプワークはとても単純な文様を連続して刻んでいますが、フロント中央から『水の波紋』を描き出しているようなデザインとなっており、不思議とモダンで神秘的な印象を生み出しています。

これら『スタンプワーク』は、スタンプ/鏨ツールを打ち付けることによってシルバーに文様を刻みこんでいますが、そのツール(鏨)はシルバーよりも硬い鉄(鋼)で作られています。その為、その加工はジュエリー制作よりもはるかに高い難易度となります。また、インディアンジュエリーにおけるスタンプワークは、古くからその根幹を成す技術の一つであり、シルバースミスの「技術力」は、スタンプツールを制作する「技術力」次第であり、優れたシルバースミスはイコール優れたスタンプメーカーです。また、スタンプのクオリティは現代作品とビンテージ作品を見分ける上でも大きな特徴となります。1950年代以前の作品で見られる1920年代~1940年代に作られたスタンプツールの多くは、非常に細かな文様を刻むことが出来る高い質を持つことが特徴となっています。現在では多くのシルバースミスが市販されているスタンプツールを使用しており、残念ながらハンドメイドのスタンプツールを使用している作家やスタンプツール自体を制作する作家は限られた存在となっています。
本作では、細かな文様を刻み込むスタンプが使用されているわけではありませんが、ハーフラウンドワイヤーの丸い断面に綺麗に沿う、特別な質を持つスタンプツールが使用されており、ナバホジュエリーの伝統的なシルバーワークと造形スタイルで構成された作品ですが、作者の高い技術とクリエイティビティが感じられます。

また本作のような作品は、インディアンジュエリー創成期に近い年代から見られるスタイルの一つですが、中でも「ハーフラウンドワイヤー」で構成された作品は、1950年代以降に定着したディテールであり、こちらの様な年代に作られた作品は大変希少です。【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)で制作された『U.S.NAVAJO』のホールマークを持った作品や、1940年代以降にアリゾナ州で運営されていた【Pine Springs Trading Post】パインスプリングストレーディングポストで作られた作品で類似したスタイルのバングルが見つかっていますが、それらはほんのサンプル程度の個体数となっています。
そして、現代に至るまで同様の価値観や造形スタイルが受け継がれており、【Lewis Lomay】ルイス・ロメイ(1913-1996)や【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ(1915-1991)、現在では特に【Mike Bird Romero】マイク・バード・ロメロ等がこちらのような作品を制作しています。

また、Navajo Guild/ナバホギルドにより1940年代~50年代提唱された、『オールドスタイルやアーリーナバホスタイルと呼ばれる古典期の作品をモダナイズした』作品群は、現代においても受け継がれていますが、本作に類似した作品は現在では見られなくなった造形となっています。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドは【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、第二次世界大戦の激化による影響だけではなく、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。
さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか1943年以前には『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。
その後、1943年に【Horned Moon/ホーンドムーン】と呼ばれる空を司る精霊をモチーフとしたシンボルが、ナバホギルドの象徴として商標登録されており、諸説ありますが1940年代後半頃からホールマークとして作品に刻印されるようになったようです。1950年代以降になってからは『NAVAJO』の文字や、銀含有率92.5%の地金であることを示す『STERLING』の刻印が追加されていきます。
また、1940年代後半以降でもホールマークの刻印が刻まれていない個体も多く発見されています。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金クラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。古い年代の伝統技術を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで圧力をかけて伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやワイヤーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらの作品もインゴットシルバー(銀塊)から成形された地金は硬くなめらかな質感で、素晴らしい装着感を体感できます。また、ナバホの古典的な技術によって構成された作品であり、素朴でオーセンティックな印象を受けますが、デザインには作者の個性が光り、現代においても秀逸なデザイン/造形を持つバングルとなっています。

また、独創性を持つデザインながらミニマムで、シルバーのみで構成される事により派手さが無く、とても高い汎用性も備えています。ラフなスタイルだけでなく多くのシーンにフィットする雰囲気もあり、他のバングルと重ね付けにも向いた作品ですが、重厚な地金により単独でもしっかりとした存在感を発揮します。
普遍的な造形美やアンティークジュエリー特有の迫力は、独特な上質感を生み出しています。また、さり気なくも身に付けられるアート作品として、着用者を高揚させる力のあるブレスレットであり、長年にわたってご愛用いただけると思われます。

スペシャリティを持つスタンプ(鏨)ツールの質とシルバーワークのクオリティは、練り上げられた工芸品としても評価される高い完成度と、非常にコレクタブルで高い史料価値を有するビンテージ作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーのクスミやハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、特にダメージのないとても良い状態を保っています。
Size

メンズサイズ L - XXL 程度

内径最大幅 約63.7㎜    正面幅(高さ) 約9.1㎜
内周 約148㎜    開口部 約32㎜
Inside Measurement 5 7/8inch   opening 1 1/4inch 

※バングルはサイズ調整可能です。Lサイズ以上XXL以下の男性であればほとんどの方にフィットすると思います。 ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店でお渡し前の調整が可能です。お気軽にお申し付けください。

Material

Ingot Silver
        約39.7g