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JRO016805

【UITA6】Atq Navajo Rectangular Face Ring w/Turquoise c.1940~

【UITA6】Atq Navajo Rectangular Face Ring w/Turquoise c.1940~
95,700 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、中でも【United Indian Trader's Association】(UITA)に参加していたトレーダー(トレーディングポスト)の販売したピース。ボックス構造で形作られており、シンプルなシールリング/印台型ながら非常に手の込んだシルバーワークも特徴的な作品。エスニシティな魅力と洗練されたデザインの素晴らしさも際立ったアンティーク/ビンテージリングです。

UITAに続く末尾のナンバーが不明瞭ですが、おそらく『6』と思われ【Borrego Pass Trading Post】ボレゴ・パストレーディングポストが販売元であると判断できる作品であり、1940年代~1950年代頃に作られたリングです。
一見するとキャストによって作られたように見えますが、内側のエッジに確認できるロウ付けの跡から、量産に向いたキャスト(型を使った鋳物)ではなく、地金製法の一種であるボックス構造で形作られたリングであることが判ります。つまり、シャンクの内側・外側・両サイド・ベゼルをそれぞれ別々に切り出し、サイドのパーツにはスタンプワークを刻んだ後に、それぞれをハンマーワークによって立体的なフォルムに成形、それらの全てのパーツを高度な技術によってロウ付けする事で立体物として作り上げられていることが分かります。さらに、ターコイズのカットに合わせたベゼルが後から加えられて完成しており、とても手間のかかる行程ながら、これらの手順を踏むことによってサイドに施されたスタンプワークは深く力強い打ち込みが可能となり、フェイスはシルバーとターコイズが自然に一体化したようなシェイプを実現しています。
完成したリングとしては、一見シンプルなシールリングのフォルムが実現していますが、実際には非常に手の込んだ独特な構成となっています。それらは立体として構築する為、緻密で計算と正確な仕事が両立しなければ構造が破綻してしまう為、とても高いシルバーワークの技術を必要とします。その為、現代では高名な作家のみが受け継ぐ製法・技術となってしまいました。
また、両サイドに施されたスタンプワークは、見方によってデビルフェイス/悪魔の顔の様なデザインが構成されており、作者の遊び心も伺えます。

セットされたターコイズは、発色の美しい水色をベースとした石で、明確ではありませんが、おそらく【Old Kingman Turquoise】オールドキングマンターコイズと思われます。シルバーと一体化した様なセットと共に複雑なグラデーション等、ターコイズらしい色相とマトリックスによる深遠な景色が特徴的です。
モダンでミニマルなフォルムに、良いコントラストを与えるアーシーな表情も素晴らしく『UITA』の刻印によって、ナチュラル無添加である事が確認可能なターコイズとなっています。


裏側に刻印された『UITA』が表している【the United Indian Trader's Association】(以下UITA)は、1931年に創設され、C. G. WallaceやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、Tobe Turpen等をはじめとし、最終的には75のトレーディングポスト/インディアンアートトレーダーが参加して運営されました。
UITAが組織された目的は、BELL TRADING POSTやMaisel's等のManufacturersと呼ばれるインディアン工芸品の分業化や量産化を推し進めたメーカー(マスプロ)に対抗するためで、伝統的な製法や材料、一つの作品を一人のシルバースミスが全行程を通して制作するという体制等を守ることなどを規定し、上記のマスプロ品との差別化を計ることでした。
当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れるArrow NoveltyやMaisel's等のメーカーも創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者の『メーカー』は1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化を進め、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、NAVAJO GUILDの作品やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属したAwa Tsirehのデザイン、VAUGHN'S Indian StoreやJulius Gans Southwestern Arts and Craftsの作品等は多くの模倣品が作られています。

特にこれらの模倣作品はピンブローチが多く、UITAの作品はブレスレットやコンチョベルト等すべてのアイテムに見つけることが出来ますが、ピンブローチに比較的多く刻印されている傾向があるのは、模倣品との明確な区別を促すためだったのではないかと推測されます。

また、UITAではそれぞれのトレーダー(ショップ)ごとにナンバーを割り振っており、『UITA』の末尾にそれぞれのナンバーが刻印されています。それらの内、いくつかのナンバーはそのトレーダーが判明していますが、いまだ不明となっているナンバーも多く存在しています。
『1』 = 【Gallup Mercantile】 ギャラップ マーカンタイル
『2』 = 【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー
『12』 = 【Packards Indian Trading】パッカーズインディアントレーディング
『21』 = 【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS/Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト
等々・・・


【Borrego Pass Trading Post】ボレゴ・パストレーディングポストは、こちらの作品に刻印されたホールマーク【UITA6】の末尾の数字『6』から特定することができます。
Borrego Pass Trading Postは、1927年に歴史的に非常に重要な遺跡が置く残る土地、ニューメキシコ州チャコキャニオンで設立されました。1940年からは、【Donald & Fermn Smouse】の夫妻によって運営され、現在もニューメキシコ州クラウンポイントに近い場所で運営されている数少ないトレーディングポストとなっています。

『UITA6』の刻印されたBorrego Pass Trading Postで販売された作品群は、ピンブローチやカトラリー、ブレスレットやイヤリングまでいくつか発見されていますが、その数は決して多くありません。また、それらの作品に目立った共通点は見られませんが、どれもトラディショナルで手の込んだ作品となっています。さらに、ナバホの巨匠 【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)のパーソナルなホールマークと共にUITA6が刻印されたピースも見つかっており、中にはプエブロの作風を持ったピースもあるようです。
作者個人を特定することは出来ませんが、UITAの刻印が入ると云うことは、その製法や材料等について厳しい条件をクリアしていることを表しています。


本作もクラシックでシンプルなデザイン/造形のリングですが、伝統的で高度な技巧を要する製法によって形作られたベースに、ナチュラル無添加のターコイズがマウントされたハンドメイド独特の温もりを感じさせる作品となっています。
またボックス構造である為、シャンクの内側には一部中空となっているはずですが、その重厚感はずっしりと心地よく中空である事を感じさせない重量感を有しています。

アーシーで煌めきのあるターコイズと、重厚で精巧なシルバーワークによって、素朴ながら壮麗な美しさと優れたバランスを持ったリングです。仰々しい印象はなく、有機的な曲面で構成されながら端正で構築的な印象もある表情は男性的でエレガントな質感を感じさせ、多少フォーマルなシーンでも品格を損なわず、多くのスタイルにフィットするハイエンドなリングです。

素晴らしいシルバーワークや『UITA12』のホールマーク等を含めハイエンドなピース。希少性と共に歴史的な資料価値も高く、大変貴重なアンティークジュエリーの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、全体に細かなキズやシルバーのクスミ、エッジのロウ付け跡等のハンドメイド特有の制作上のムラなどはありますが、目立ったダメージは無く、良好な状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、中でも【United Indian Trader's Association】(UITA)に参加していたトレーダー(トレーディングポスト)の販売したピース。ボックス構造で形作られており、シンプルなシールリング/印台型ながら非常に手の込んだシルバーワークも特徴的な作品。エスニシティな魅力と洗練されたデザインの素晴らしさも際立ったアンティーク/ビンテージリングです。

UITAに続く末尾のナンバーが不明瞭ですが、おそらく『6』と思われ【Borrego Pass Trading Post】ボレゴ・パストレーディングポストが販売元であると判断できる作品であり、1940年代~1950年代頃に作られたリングです。
一見するとキャストによって作られたように見えますが、内側のエッジに確認できるロウ付けの跡から、量産に向いたキャスト(型を使った鋳物)ではなく、地金製法の一種であるボックス構造で形作られたリングであることが判ります。つまり、シャンクの内側・外側・両サイド・ベゼルをそれぞれ別々に切り出し、サイドのパーツにはスタンプワークを刻んだ後に、それぞれをハンマーワークによって立体的なフォルムに成形、それらの全てのパーツを高度な技術によってロウ付けする事で立体物として作り上げられていることが分かります。さらに、ターコイズのカットに合わせたベゼルが後から加えられて完成しており、とても手間のかかる行程ながら、これらの手順を踏むことによってサイドに施されたスタンプワークは深く力強い打ち込みが可能となり、フェイスはシルバーとターコイズが自然に一体化したようなシェイプを実現しています。
完成したリングとしては、一見シンプルなシールリングのフォルムが実現していますが、実際には非常に手の込んだ独特な構成となっています。それらは立体として構築する為、緻密で計算と正確な仕事が両立しなければ構造が破綻してしまう為、とても高いシルバーワークの技術を必要とします。その為、現代では高名な作家のみが受け継ぐ製法・技術となってしまいました。
また、両サイドに施されたスタンプワークは、見方によってデビルフェイス/悪魔の顔の様なデザインが構成されており、作者の遊び心も伺えます。

セットされたターコイズは、発色の美しい水色をベースとした石で、明確ではありませんが、おそらく【Old Kingman Turquoise】オールドキングマンターコイズと思われます。シルバーと一体化した様なセットと共に複雑なグラデーション等、ターコイズらしい色相とマトリックスによる深遠な景色が特徴的です。
モダンでミニマルなフォルムに、良いコントラストを与えるアーシーな表情も素晴らしく『UITA』の刻印によって、ナチュラル無添加である事が確認可能なターコイズとなっています。


裏側に刻印された『UITA』が表している【the United Indian Trader's Association】(以下UITA)は、1931年に創設され、C. G. WallaceやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、Tobe Turpen等をはじめとし、最終的には75のトレーディングポスト/インディアンアートトレーダーが参加して運営されました。
UITAが組織された目的は、BELL TRADING POSTやMaisel's等のManufacturersと呼ばれるインディアン工芸品の分業化や量産化を推し進めたメーカー(マスプロ)に対抗するためで、伝統的な製法や材料、一つの作品を一人のシルバースミスが全行程を通して制作するという体制等を守ることなどを規定し、上記のマスプロ品との差別化を計ることでした。
当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れるArrow NoveltyやMaisel's等のメーカーも創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者の『メーカー』は1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化を進め、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、NAVAJO GUILDの作品やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属したAwa Tsirehのデザイン、VAUGHN'S Indian StoreやJulius Gans Southwestern Arts and Craftsの作品等は多くの模倣品が作られています。

特にこれらの模倣作品はピンブローチが多く、UITAの作品はブレスレットやコンチョベルト等すべてのアイテムに見つけることが出来ますが、ピンブローチに比較的多く刻印されている傾向があるのは、模倣品との明確な区別を促すためだったのではないかと推測されます。

また、UITAではそれぞれのトレーダー(ショップ)ごとにナンバーを割り振っており、『UITA』の末尾にそれぞれのナンバーが刻印されています。それらの内、いくつかのナンバーはそのトレーダーが判明していますが、いまだ不明となっているナンバーも多く存在しています。
『1』 = 【Gallup Mercantile】 ギャラップ マーカンタイル
『2』 = 【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー
『12』 = 【Packards Indian Trading】パッカーズインディアントレーディング
『21』 = 【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS/Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト
等々・・・


【Borrego Pass Trading Post】ボレゴ・パストレーディングポストは、こちらの作品に刻印されたホールマーク【UITA6】の末尾の数字『6』から特定することができます。
Borrego Pass Trading Postは、1927年に歴史的に非常に重要な遺跡が置く残る土地、ニューメキシコ州チャコキャニオンで設立されました。1940年からは、【Donald & Fermn Smouse】の夫妻によって運営され、現在もニューメキシコ州クラウンポイントに近い場所で運営されている数少ないトレーディングポストとなっています。

『UITA6』の刻印されたBorrego Pass Trading Postで販売された作品群は、ピンブローチやカトラリー、ブレスレットやイヤリングまでいくつか発見されていますが、その数は決して多くありません。また、それらの作品に目立った共通点は見られませんが、どれもトラディショナルで手の込んだ作品となっています。さらに、ナバホの巨匠 【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)のパーソナルなホールマークと共にUITA6が刻印されたピースも見つかっており、中にはプエブロの作風を持ったピースもあるようです。
作者個人を特定することは出来ませんが、UITAの刻印が入ると云うことは、その製法や材料等について厳しい条件をクリアしていることを表しています。


本作もクラシックでシンプルなデザイン/造形のリングですが、伝統的で高度な技巧を要する製法によって形作られたベースに、ナチュラル無添加のターコイズがマウントされたハンドメイド独特の温もりを感じさせる作品となっています。
またボックス構造である為、シャンクの内側には一部中空となっているはずですが、その重厚感はずっしりと心地よく中空である事を感じさせない重量感を有しています。

アーシーで煌めきのあるターコイズと、重厚で精巧なシルバーワークによって、素朴ながら壮麗な美しさと優れたバランスを持ったリングです。仰々しい印象はなく、有機的な曲面で構成されながら端正で構築的な印象もある表情は男性的でエレガントな質感を感じさせ、多少フォーマルなシーンでも品格を損なわず、多くのスタイルにフィットするハイエンドなリングです。

素晴らしいシルバーワークや『UITA12』のホールマーク等を含めハイエンドなピース。希少性と共に歴史的な資料価値も高く、大変貴重なアンティークジュエリーの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、全体に細かなキズやシルバーのクスミ、エッジのロウ付け跡等のハンドメイド特有の制作上のムラなどはありますが、目立ったダメージは無く、良好な状態を保っています。
Size

日本規格 約 17~17.5号   円周 約 57.9㎜   us 9
正面幅 約 19.6㎜

Material

Silver, Turquoise (probably Kingman Turquoise)