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JPO006762

【Ganscraft】Atq Arrow Shape Pin in Ingot Coin Silver c.1935~

【Ganscraft】Atq Arrow Shape Pin in Ingot Coin Silver c.1935~
35,200 円(税込)
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【Ganscraft】Atq Arrow Shape Pin in Ingot Coin Silver  c.1935~
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【NAVAJO】ナバホ/【PUEBLO】プエブロのシルバースミスによるアンティークジュエリーで、裏面にある『S』の刻印により、当時サンタフェに在った有名店【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】で制作されたことが判る作品。荒々しくも味わい深いスタンプワークが刻まれることで、複雑な表情が与えられたオーセンティックなアローシェイプのアンティーク/ビンテージのピンブローチです。

内側に刻印されている『S』の文字は【Slug Silver】(小さな銀塊)=インゴットコインシルバーであることを表しており、【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)特有のホールマーク(作者やショップのサイン)です。そして、同工房で制作されたピースであることから、全ての工程が一人のシルバースミスの手によって、ハンドメイドで仕上げられている事がわかります。
また、それらは後に【BELL】や【Maisel's】【Arrow Novelty】等で量産されたスーベニアジュエリーのデザインソースとなった作品の一つであることを示しています。

1930年代後半~1940年代頃に作られた作品であり、前述の通りスラッグシルバー=インゴットシルバー(銀塊)から成形された地金をベースに、丁寧なカッティングによりオーセンティックなアローが形作られています。
そして、プリミティブで力強いスタンプワークが施されることで、粗暴ながら味わいピンブローチに仕上げられた作品となっています。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早く既製のシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして1930年代中頃には、国立公園内での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが本作のように『S』の刻印が表している【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、少し制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。現在では日本の老舗アパレルである東洋エンタープライズ社が実名復刻をされておられます。
多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。

また、『S』の刻印が入る作品は決して多くはなく、1946年以降にはUITA21の刻印によりSWACのピースと判別できる個体が残りますが、ほとんどの作品にはホールマークなどが入っておらず、現存する中でSWACと判別できる作品は希少です。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。
同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています) 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。
さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。


こちらの作品もスラッグシルバーと言う少し特殊なインゴットシルバーから成形されており、時代の要請によって生み出されたといえる作品。ハンドメイドらしい制作上のムラ等も含め、ナバホジュエリーの伝統を守る原始的な技術による野性味ある表情と、古拙の美が体感できる作品となっています。

ジュエリーとしての完成度よりもインディアンクラフト/工芸品としての質感や存在感を重視しているように思われ、アンティーククラフトピースとして魅力的なピース。少し黒っぽくなったシルバーの質感やナチュラルな印象は、ビンテージスタイルに大変馴染みが良く、とても多くの装いに溶け込む汎用性を持ったピンブローチです。
さらに、こちらのようなピンはアウターのアクセントととして、ラペルや襟等にもフィットしますし、ハット等のワンポイントにも使い勝手の良いピースで、プリミティブでアンティーク作品の迫力を備えた本作の雰囲気は、チープな印象を作らず大人向けのアイテムとなっています。

また、本作は『S』の刻印から制作された明確な背景を考察することが可能であり、インディアンジュエリー史の中でも重要な役割を担っていたガンズクラフト社(SWAC)と、その時代の作品群の歴史を紐解く上でも大変史料価値の高い作品となっており、トレジャーハントプライスなピースです。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーのクスミや制作時のムラ等はありますが、ダメージの無いとても良好な状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホ/【PUEBLO】プエブロのシルバースミスによるアンティークジュエリーで、裏面にある『S』の刻印により、当時サンタフェに在った有名店【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】で制作されたことが判る作品。荒々しくも味わい深いスタンプワークが刻まれることで、複雑な表情が与えられたオーセンティックなアローシェイプのアンティーク/ビンテージのピンブローチです。

内側に刻印されている『S』の文字は【Slug Silver】(小さな銀塊)=インゴットコインシルバーであることを表しており、【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)特有のホールマーク(作者やショップのサイン)です。そして、同工房で制作されたピースであることから、全ての工程が一人のシルバースミスの手によって、ハンドメイドで仕上げられている事がわかります。
また、それらは後に【BELL】や【Maisel's】【Arrow Novelty】等で量産されたスーベニアジュエリーのデザインソースとなった作品の一つであることを示しています。

1930年代後半~1940年代頃に作られた作品であり、前述の通りスラッグシルバー=インゴットシルバー(銀塊)から成形された地金をベースに、丁寧なカッティングによりオーセンティックなアローが形作られています。
そして、プリミティブで力強いスタンプワークが施されることで、粗暴ながら味わいピンブローチに仕上げられた作品となっています。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早く既製のシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして1930年代中頃には、国立公園内での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが本作のように『S』の刻印が表している【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、少し制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。現在では日本の老舗アパレルである東洋エンタープライズ社が実名復刻をされておられます。
多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。

また、『S』の刻印が入る作品は決して多くはなく、1946年以降にはUITA21の刻印によりSWACのピースと判別できる個体が残りますが、ほとんどの作品にはホールマークなどが入っておらず、現存する中でSWACと判別できる作品は希少です。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。
同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています) 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。
さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。


こちらの作品もスラッグシルバーと言う少し特殊なインゴットシルバーから成形されており、時代の要請によって生み出されたといえる作品。ハンドメイドらしい制作上のムラ等も含め、ナバホジュエリーの伝統を守る原始的な技術による野性味ある表情と、古拙の美が体感できる作品となっています。

ジュエリーとしての完成度よりもインディアンクラフト/工芸品としての質感や存在感を重視しているように思われ、アンティーククラフトピースとして魅力的なピース。少し黒っぽくなったシルバーの質感やナチュラルな印象は、ビンテージスタイルに大変馴染みが良く、とても多くの装いに溶け込む汎用性を持ったピンブローチです。
さらに、こちらのようなピンはアウターのアクセントととして、ラペルや襟等にもフィットしますし、ハット等のワンポイントにも使い勝手の良いピースで、プリミティブでアンティーク作品の迫力を備えた本作の雰囲気は、チープな印象を作らず大人向けのアイテムとなっています。

また、本作は『S』の刻印から制作された明確な背景を考察することが可能であり、インディアンジュエリー史の中でも重要な役割を担っていたガンズクラフト社(SWAC)と、その時代の作品群の歴史を紐解く上でも大変史料価値の高い作品となっており、トレジャーハントプライスなピースです。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーのクスミや制作時のムラ等はありますが、ダメージの無いとても良好な状態を保っています。
Size

縦 約1.2㎝   横 約6.5㎝

Material

Slug Silver(=Ingot Coin Silver)