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JRZ026774

【Dan Simplicio】High Grade Turquoise Worn Men's Ring c.1940~

【Dan Simplicio】High Grade Turquoise Worn Men's Ring c.1940~
89,100 円(税込)
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【ZUNI】ズ二の偉大な作家【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオ(1917-1969)による作品と思われる、大変重厚なシルバーワークと非常に美しいターコイズが特徴的なアンティーク/ビンテージリングです。
石の両サイドには、同作者を代表するリーフモチーフのアップリケが施され、高い完成度を有し独創性に富んだピース。使用による摩耗でシルバーワークもターコイズも一体となったような独特の表情を持った作品。ズニジュエリーでは比較的貴重なメンズサイズのリングとなっています。

作者の長いキャリアの為に正確な制作時期の特定が難しい作品ですが、1940年代~1950年代前後に作られたと推測され、インディアンシルバースミスの中でも突出したクリエイティビティを有し、独自性の強い作品を多く生み出したDan Simplicioらしいリングです。
サンドキャスト(砂型鋳物)で成形されたシャンクは、内側が細い造形ですが厚みがあり重厚に仕上げられています。そして、フェイスはハイグレードターコイズが縦方向に2つ並べてマウントされており、その石を留めるベゼル(覆輪)は、ズ二等のプエブロのシルバースミスが好む柔らかな曲線で構成されたノッチドベゼル(刻みを持つ覆輪)となっています。上下左右が非対称な造形によりゴシックな優美さと野性的な印象が与えられた作品です。
さらに、フェイスに一部が乗り上げるように施されたサイドのアップリケには、特徴的なリーフモチーフ(たばこの葉)デザインのスタンプが刻まれており、このスタンプ(鏨)ツールによりDan Simplicioによる作品と推定可能となっています。息子である【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオ(1937-1976)や【Carmelita Simplicio】カルメリタ・シンプリシオ(1939-)の作品である可能性が僅かに残りますが、石の選択やシルバーワークの細かなディテール、ホールマークが入らない事などからもDan Simplicio/ダン・シンプリシオ自身の作品と推測されます。

マウントされたターコイズについては明確な鉱山は不明ですが、鮮やかな水色にチョコブラウンの強いスパイダーウェブを持ち、高い硬度や変色の無い質を有する石です。複雑な景色を形成しており【Indian Mountain Turquoise】インディアンマウンテンターコイズや【Candelaria Turquoise】キャンデラリアターコイズ、【Number Eight Turquoise】ナンバーエイトターコイズ等、ネバダ産のターコイズと思われます。
高さのあるカットとなっており、奥行きと透明感を感じさせ、使用感のある現在でもハイグレードにグレーディングできる良質なターコイズです。


【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオは、ZUNI族の中でも最も著名な作家の一人であり、その創造性豊かな作品の数々はインディアンジュエリー史におけるパイオニアとして、確かな軌跡を残した人物です。その一例として、カットせずに自然な形を生かしたコーラル(珊瑚)等を最初に用いた作家として知られており、他にも多くの新しいスタイルや技術を生み出した人物です。また、1930年代後半から台頭した量産型のメーカーによる安価な「ズニスタイルジュエリー」に対抗し、ハンドメイドの特性と味わいを活かした有機的でアドリブ的な要素を含んだ作品を多く残したました。【Leekya Deyuse】(1889-1966)や【Leo Poblano】(1905-1959)等、同じズニの巨匠と呼ばれる作家達との共作品も残されています。
1917年、ニューメキシコ州ズニプエブロに生まれ、叔父にはズニ族において記録が残る作家として最初期の一人と言われる【Juan de Dios】ファン・デ・ディオス(1882-1940)を持ち、とても若い時期からシルバースミスとしての技術を教わったようです。
息子である【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオの証言によれば、第二次世界大戦中にはフランス・ドイツ・イタリアに従軍し、そのヨーロッパ滞在中に目にした彫刻や美術品などの影響を受け、帰国後にインディアンジュエリーとしては新しかった植物モチーフや蛇等のモチーフを用いた、複雑で有機的な造形・デザインを生み出したとされています。
当時、それらは非常に独創的であり、現代においてはズニのトラディッショナルなスタイルとなっていますが、1930年代~1950年代に彼が生み出した造形や技術、価値観に至るまで後進に強い影響を与え、現代ズニジュエリーに対する功績は計り知れません。ホールマークの刻まれた作品が非常に少ない為に、本邦ではそれほど知名度の高い作者ではありませんが、本国におけるインディアンジュエリートレーダーは非常に高く評価している作家です。1975年に行われたC. G. Wallaceコレクションのオークションでは同作者の作品が50点以上が出品され、C. G. Wallaceが大変多くの作品を個人コレクションしていた事からもその評価が伺い知れます。
また、甥には【Juan Calavaza】ファン・カラバザがおり、その妻であり日本においても高名な【Effie Calavaza】エフィー・カラバザもDan Simplicioの創作に強い影響を受けた作家です。特に石の上に蛇が被さるデザインは、Effie Calavazaの代表作であり、彼女の子供や孫たちに受け継がれていますが、そのデザインのオリジンは、叔父であるDan Simplicioの作品であり、それを受け継ぎ、発展させた作品が今日のEffie Calavazaの知名度を作り上げています。


本作は多くのダン・シンプリシオ作品の中でも、独特の美意識や造形美が発揮された秀逸な作品です。ビンテージインディアンジュエリーらしい武骨な雰囲気と同作者のアイデンティティを宿すシルバーワーク、そして長い経年と着用により摩耗したシルバーの表情は、独特のなめらかで有機的な質感を生み出し、良いコンディションとは言えませんが、依然として特別なクオリティーを持ったジュエリー作品です。

またそのボリューム感と上質な石は、男性の手においても際立った存在感を放ち、アーシーな美しさを持つターコイズと重厚なシルバーワークによって自然や大地を身に着けるような感覚をもたらします。そして、有機的な曲線によるナチュラルな印象により、多くのスタイルにフィットする高い汎用性も備えたリングとなっています。

【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオの功績を確認することが出来る優美で普遍的な造形美を感じさせるリング。その希少性や史料価値も高く評価される非常にコレクタブルな作品の一つです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、経年・着用による摩耗によって良い状態とは言えませんが、目立ったダメージは無く着用に不安のない状態です。
また、ターコイズも長い時間の経過を感じさせる表情ながら、目立ったダメージの無いコンディションを保っています。マトリックス部分には凹凸が見られますが、それらは天然石由来の特徴と僅かな摩耗であり、クラックなどのダメージはありません。
【ZUNI】ズ二の偉大な作家【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオ(1917-1969)による作品と思われる、大変重厚なシルバーワークと非常に美しいターコイズが特徴的なアンティーク/ビンテージリングです。
石の両サイドには、同作者を代表するリーフモチーフのアップリケが施され、高い完成度を有し独創性に富んだピース。使用による摩耗でシルバーワークもターコイズも一体となったような独特の表情を持った作品。ズニジュエリーでは比較的貴重なメンズサイズのリングとなっています。

作者の長いキャリアの為に正確な制作時期の特定が難しい作品ですが、1940年代~1950年代前後に作られたと推測され、インディアンシルバースミスの中でも突出したクリエイティビティを有し、独自性の強い作品を多く生み出したDan Simplicioらしいリングです。
サンドキャスト(砂型鋳物)で成形されたシャンクは、内側が細い造形ですが厚みがあり重厚に仕上げられています。そして、フェイスはハイグレードターコイズが縦方向に2つ並べてマウントされており、その石を留めるベゼル(覆輪)は、ズ二等のプエブロのシルバースミスが好む柔らかな曲線で構成されたノッチドベゼル(刻みを持つ覆輪)となっています。上下左右が非対称な造形によりゴシックな優美さと野性的な印象が与えられた作品です。
さらに、フェイスに一部が乗り上げるように施されたサイドのアップリケには、特徴的なリーフモチーフ(たばこの葉)デザインのスタンプが刻まれており、このスタンプ(鏨)ツールによりDan Simplicioによる作品と推定可能となっています。息子である【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオ(1937-1976)や【Carmelita Simplicio】カルメリタ・シンプリシオ(1939-)の作品である可能性が僅かに残りますが、石の選択やシルバーワークの細かなディテール、ホールマークが入らない事などからもDan Simplicio/ダン・シンプリシオ自身の作品と推測されます。

マウントされたターコイズについては明確な鉱山は不明ですが、鮮やかな水色にチョコブラウンの強いスパイダーウェブを持ち、高い硬度や変色の無い質を有する石です。複雑な景色を形成しており【Indian Mountain Turquoise】インディアンマウンテンターコイズや【Candelaria Turquoise】キャンデラリアターコイズ、【Number Eight Turquoise】ナンバーエイトターコイズ等、ネバダ産のターコイズと思われます。
高さのあるカットとなっており、奥行きと透明感を感じさせ、使用感のある現在でもハイグレードにグレーディングできる良質なターコイズです。


【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオは、ZUNI族の中でも最も著名な作家の一人であり、その創造性豊かな作品の数々はインディアンジュエリー史におけるパイオニアとして、確かな軌跡を残した人物です。その一例として、カットせずに自然な形を生かしたコーラル(珊瑚)等を最初に用いた作家として知られており、他にも多くの新しいスタイルや技術を生み出した人物です。また、1930年代後半から台頭した量産型のメーカーによる安価な「ズニスタイルジュエリー」に対抗し、ハンドメイドの特性と味わいを活かした有機的でアドリブ的な要素を含んだ作品を多く残したました。【Leekya Deyuse】(1889-1966)や【Leo Poblano】(1905-1959)等、同じズニの巨匠と呼ばれる作家達との共作品も残されています。
1917年、ニューメキシコ州ズニプエブロに生まれ、叔父にはズニ族において記録が残る作家として最初期の一人と言われる【Juan de Dios】ファン・デ・ディオス(1882-1940)を持ち、とても若い時期からシルバースミスとしての技術を教わったようです。
息子である【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオの証言によれば、第二次世界大戦中にはフランス・ドイツ・イタリアに従軍し、そのヨーロッパ滞在中に目にした彫刻や美術品などの影響を受け、帰国後にインディアンジュエリーとしては新しかった植物モチーフや蛇等のモチーフを用いた、複雑で有機的な造形・デザインを生み出したとされています。
当時、それらは非常に独創的であり、現代においてはズニのトラディッショナルなスタイルとなっていますが、1930年代~1950年代に彼が生み出した造形や技術、価値観に至るまで後進に強い影響を与え、現代ズニジュエリーに対する功績は計り知れません。ホールマークの刻まれた作品が非常に少ない為に、本邦ではそれほど知名度の高い作者ではありませんが、本国におけるインディアンジュエリートレーダーは非常に高く評価している作家です。1975年に行われたC. G. Wallaceコレクションのオークションでは同作者の作品が50点以上が出品され、C. G. Wallaceが大変多くの作品を個人コレクションしていた事からもその評価が伺い知れます。
また、甥には【Juan Calavaza】ファン・カラバザがおり、その妻であり日本においても高名な【Effie Calavaza】エフィー・カラバザもDan Simplicioの創作に強い影響を受けた作家です。特に石の上に蛇が被さるデザインは、Effie Calavazaの代表作であり、彼女の子供や孫たちに受け継がれていますが、そのデザインのオリジンは、叔父であるDan Simplicioの作品であり、それを受け継ぎ、発展させた作品が今日のEffie Calavazaの知名度を作り上げています。


本作は多くのダン・シンプリシオ作品の中でも、独特の美意識や造形美が発揮された秀逸な作品です。ビンテージインディアンジュエリーらしい武骨な雰囲気と同作者のアイデンティティを宿すシルバーワーク、そして長い経年と着用により摩耗したシルバーの表情は、独特のなめらかで有機的な質感を生み出し、良いコンディションとは言えませんが、依然として特別なクオリティーを持ったジュエリー作品です。

またそのボリューム感と上質な石は、男性の手においても際立った存在感を放ち、アーシーな美しさを持つターコイズと重厚なシルバーワークによって自然や大地を身に着けるような感覚をもたらします。そして、有機的な曲線によるナチュラルな印象により、多くのスタイルにフィットする高い汎用性も備えたリングとなっています。

【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオの功績を確認することが出来る優美で普遍的な造形美を感じさせるリング。その希少性や史料価値も高く評価される非常にコレクタブルな作品の一つです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、経年・着用による摩耗によって良い状態とは言えませんが、目立ったダメージは無く着用に不安のない状態です。
また、ターコイズも長い時間の経過を感じさせる表情ながら、目立ったダメージの無いコンディションを保っています。マトリックス部分には凹凸が見られますが、それらは天然石由来の特徴と僅かな摩耗であり、クラックなどのダメージはありません。
Size

日本規格 約 19.5号   円周 約 60.3㎜   us 10
正面幅 約 29.0㎜

Material

Silver, High Grade Turquoise