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JRZ033553

【Dan Simplicio】Zuni Three Turquoise Row Heavy Ring c.1940~

【Dan Simplicio】Zuni Three Turquoise Row Heavy Ring c.1940~
48,600 円(税込)
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【Dan Simplicio】Zuni Three Turquoise Row Heavy Ring  c.1940~
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※こちらの品物はすでにご予約のお客様により【SOLD】となっております。 大変申し訳ありませんが、ご購入いただけませんのでご注意ください。


【ZUNI】ズ二の偉大な作家【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオ(1917-1969)による作品と思われ、美しいターコイズナゲットを縦方向に並べて配したアンティーク/ビンテージリングです。
石の両サイドには、同作者を代表するリーフモチーフのアップリケが施され、高い完成度を有し独創性に富んだピース。ハンドメイド特有の味わいや石の質等により奥行きと歴史を感じさせる作品となっています。

作者の長いキャリアの為に正確な制作時期の特定が難しい作品ですが、1940年代前後に作られたと推測され、インディアンシルバースミスの中でも突出したクリエイティビティを有し、独自性の強い作品を多く生み出したDan Simplicioらしいリングです。
シャンクはフロントに向けて幅が広く造形されており、ハンマーワークによって重厚に仕上げられています。そして、フェイスはラフカットの上質なターコイズが縦方向に3つ羅列された『ローワーク』とも呼ばれるスタイルに構成されており、そのエッジにはラウンド状のワイヤーが配される事で、石の周囲に影が作り出されています。この影により『シャドーボックス』と呼ばれる造形に近い構造が生み出され、石の美しさを強調する役割を担っています。またその石を留めるベゼル(覆輪)は、ズ二等のプエブロのシルバースミスが好む柔らかな曲線で構成されたノッチドベゼル(刻みを持つ覆輪)であり、ラフカット独特の不規則な凹凸を持つターコイズに自然なフィット感を見せ、ラフカットターコイズと共に有機的な表情を際立たせているようです。さらに、フェイスに一部が乗り上げるように施されたサイドのアップリケには、特徴的なリーフモチーフ(たばこの葉)デザインのスタンプが刻まれており、このスタンプ(鏨)ツールによりDan Simplicioによる作品と推定可能となっています。息子である【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオ(1937-1976)や【Carmelita Simplicio】カルメリタ・シンプリシオ(1939-)の作品である可能性が少し残りますが、ホールマークが入らない事やシルバーワークの細かなディテール、石の選択などからもDan Simplicio/ダン・シンプリシオ自身の作品と推測されます。

マウントされたターコイズは美しい発色を持つラフカットの石で、ライトブラウンウェブや黒いチャート等のマトリックスを含んでおり、古い【Lone Mountain Turquoise】ローンマウンテンターコイズが想起されますが、鉱山を明確にすることは出来ません。同作者らしいアーシーな表情と一部に自然な凹凸を残したカットとなっており、鉱山は不明ながら北米産のターコイズと思われます。無添加ナチュラルであり、宝石としての価値を持ったジェムクオリティターコイズとなっています。

内側には、エッチングによりアルファベットとナンバーが刻まれています。おそらく過去の所有者によって刻まれたもので、アメリカの個人識別番号にあたる【ソーシャルセキュリティーナンバー】(社会保障番号)と思われます。このように持ち主が自身のソーシャルセキュリティーナンバーを刻むのは、1940年代~1960年代にかけて見られる防犯用の処置です。稀に、似たナンバーの羅列が2段、3段になっているのは、祖母や祖父から父親、母親、その子供へと受け継がれ、その度に自身のナンバーを刻んだものと言われています。


【Shadowbox】シャドーボックスは、1930年代の後半に確立された技法で、1960年代~1970年代に多く見られた造形です。主にターコイズの外側に空洞を作ることによって深い黒(影)が現れるのが特徴で、それによりターコイズの美しい色や輝きをより際立たせる技法です。巨匠【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)も好んだ技法/スタイルの一つであり、現代まで受け継がれています。
本作の造作はシャドーボックスとは異なっていますが、石の周辺に築いた深い溝により強い影が生み出され、シャドーボックスと類似した効果となっています。


【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオは、ZUNI族の中でも最も著名な作家の一人であり、その創造性豊かな作品の数々はインディアンジュエリー史におけるパイオニアとして、確かな軌跡を残した人物です。その一例として、カットせずに自然な形を生かしたコーラル(珊瑚)等を最初に用いた作家として知られており、他にも多くの新しいスタイルや技術を生み出した人物です。また、1930年代後半から台頭した量産型のメーカーによる安価な「ズニスタイルジュエリー」に対抗し、ハンドメイドの特性と味わいを活かした有機的でアドリブ的な要素を含んだ作品を多く残したました。【Leekya Deyuse】(1889-1966)や【Leo Poblano】(1905-1959)等、同じズニの巨匠と呼ばれる作家達との共作品も残されています。
1917年、ニューメキシコ州ズニプエブロに生まれ、叔父にはズニ族において記録が残る作家として最初期の一人と言われる【Juan de Dios】ファン・デ・ディオス(1882-1940)を持ち、とても若い時期からシルバースミスとしての技術を教わったようです。
息子である【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオの証言によれば、第二次世界大戦中にはフランス・ドイツ・イタリアに従軍し、そのヨーロッパ滞在中に目にした彫刻や美術品などの影響を受け、帰国後にインディアンジュエリーとしては新しかった植物モチーフや蛇等のモチーフを用いた、複雑で有機的な造形・デザインを生み出したとされています。
当時、それらは非常に独創的であり、現代においてはズニのトラディッショナルなスタイルとなっていますが、1930年代~1950年代に彼が生み出した造形や技術、価値観に至るまで後進に強い影響を与え、現代ズニジュエリーに対する功績は計り知れません。ホールマークの刻まれた作品が非常に少ない為に、本邦ではそれほど知名度の高い作者ではありませんが、本国におけるインディアンジュエリートレーダーは非常に高く評価している作家です。1975年に行われたC. G. Wallaceコレクションのオークションでは同作者の作品が50点以上が出品され、C. G. Wallaceが大変多くの作品を個人コレクションしていた事からもその評価が伺い知れます。
また、甥には【Juan Calavaza】ファン・カラバザがおり、その妻であり日本においても高名な【Effie Calavaza】エフィー・カラバザもDan Simplicioの創作に強い影響を受けた作家です。特に石の上に蛇が被さるデザインは、Effie Calavazaの代表作であり、彼女の子供や孫たちに受け継がれていますが、そのデザインのオリジンは、叔父であるDan Simplicioの作品であり、それを受け継ぎ、発展させた作品が今日のEffie Calavazaの知名度を作り上げています。


女性や男性のピンキーに向いた小さいサイズのリングですが、華やかなボリューム感を持ったフェイスや、ヨーロッパのアートに触れたDan Simplicioらしいどこか美しくエレガントな印象と、味わい深い石やそれを際立たせるシルバーワークには、作者自身の根底にあるアニミズムの思想や大地に対する畏敬の念を感じさせるインディアンジュエリー独特の美意識が感じられます。

武骨でワイルド、ゴージャスな印象と、アーシーで素朴ながら煌めきを見せるラフカットターコイズにより、唯一無二の魅力を持つリングとなっており、ナチュラルな手仕事の温もりを有している為、性別やスタイルを問わず馴染みやすく、長年に渡ってご愛用頂けると思われます。

有機的でハンドメイドの味わいを残す作風ながら、優美で計算された造形美を感じさせ、大変コレクタブルでトレジャーハントプライスな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、エッジ等に少し摩耗が見られますが良好です。
特にダメージもなく、ターコイズも長い時間の経過を感じさせないコンディションを保っています。マトリックス部分には凹凸が見られますが、それらはカットされた時からの天然石が持つ凹凸であり、クラックなどのダメージではありません。
※こちらの品物はすでにご予約のお客様により【SOLD】となっております。 大変申し訳ありませんが、ご購入いただけませんのでご注意ください。


【ZUNI】ズ二の偉大な作家【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオ(1917-1969)による作品と思われ、美しいターコイズナゲットを縦方向に並べて配したアンティーク/ビンテージリングです。
石の両サイドには、同作者を代表するリーフモチーフのアップリケが施され、高い完成度を有し独創性に富んだピース。ハンドメイド特有の味わいや石の質等により奥行きと歴史を感じさせる作品となっています。

作者の長いキャリアの為に正確な制作時期の特定が難しい作品ですが、1940年代前後に作られたと推測され、インディアンシルバースミスの中でも突出したクリエイティビティを有し、独自性の強い作品を多く生み出したDan Simplicioらしいリングです。
シャンクはフロントに向けて幅が広く造形されており、ハンマーワークによって重厚に仕上げられています。そして、フェイスはラフカットの上質なターコイズが縦方向に3つ羅列された『ローワーク』とも呼ばれるスタイルに構成されており、そのエッジにはラウンド状のワイヤーが配される事で、石の周囲に影が作り出されています。この影により『シャドーボックス』と呼ばれる造形に近い構造が生み出され、石の美しさを強調する役割を担っています。またその石を留めるベゼル(覆輪)は、ズ二等のプエブロのシルバースミスが好む柔らかな曲線で構成されたノッチドベゼル(刻みを持つ覆輪)であり、ラフカット独特の不規則な凹凸を持つターコイズに自然なフィット感を見せ、ラフカットターコイズと共に有機的な表情を際立たせているようです。さらに、フェイスに一部が乗り上げるように施されたサイドのアップリケには、特徴的なリーフモチーフ(たばこの葉)デザインのスタンプが刻まれており、このスタンプ(鏨)ツールによりDan Simplicioによる作品と推定可能となっています。息子である【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオ(1937-1976)や【Carmelita Simplicio】カルメリタ・シンプリシオ(1939-)の作品である可能性が少し残りますが、ホールマークが入らない事やシルバーワークの細かなディテール、石の選択などからもDan Simplicio/ダン・シンプリシオ自身の作品と推測されます。

マウントされたターコイズは美しい発色を持つラフカットの石で、ライトブラウンウェブや黒いチャート等のマトリックスを含んでおり、古い【Lone Mountain Turquoise】ローンマウンテンターコイズが想起されますが、鉱山を明確にすることは出来ません。同作者らしいアーシーな表情と一部に自然な凹凸を残したカットとなっており、鉱山は不明ながら北米産のターコイズと思われます。無添加ナチュラルであり、宝石としての価値を持ったジェムクオリティターコイズとなっています。

内側には、エッチングによりアルファベットとナンバーが刻まれています。おそらく過去の所有者によって刻まれたもので、アメリカの個人識別番号にあたる【ソーシャルセキュリティーナンバー】(社会保障番号)と思われます。このように持ち主が自身のソーシャルセキュリティーナンバーを刻むのは、1940年代~1960年代にかけて見られる防犯用の処置です。稀に、似たナンバーの羅列が2段、3段になっているのは、祖母や祖父から父親、母親、その子供へと受け継がれ、その度に自身のナンバーを刻んだものと言われています。


【Shadowbox】シャドーボックスは、1930年代の後半に確立された技法で、1960年代~1970年代に多く見られた造形です。主にターコイズの外側に空洞を作ることによって深い黒(影)が現れるのが特徴で、それによりターコイズの美しい色や輝きをより際立たせる技法です。巨匠【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)も好んだ技法/スタイルの一つであり、現代まで受け継がれています。
本作の造作はシャドーボックスとは異なっていますが、石の周辺に築いた深い溝により強い影が生み出され、シャドーボックスと類似した効果となっています。


【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオは、ZUNI族の中でも最も著名な作家の一人であり、その創造性豊かな作品の数々はインディアンジュエリー史におけるパイオニアとして、確かな軌跡を残した人物です。その一例として、カットせずに自然な形を生かしたコーラル(珊瑚)等を最初に用いた作家として知られており、他にも多くの新しいスタイルや技術を生み出した人物です。また、1930年代後半から台頭した量産型のメーカーによる安価な「ズニスタイルジュエリー」に対抗し、ハンドメイドの特性と味わいを活かした有機的でアドリブ的な要素を含んだ作品を多く残したました。【Leekya Deyuse】(1889-1966)や【Leo Poblano】(1905-1959)等、同じズニの巨匠と呼ばれる作家達との共作品も残されています。
1917年、ニューメキシコ州ズニプエブロに生まれ、叔父にはズニ族において記録が残る作家として最初期の一人と言われる【Juan de Dios】ファン・デ・ディオス(1882-1940)を持ち、とても若い時期からシルバースミスとしての技術を教わったようです。
息子である【Mike Simplicio】マイク・シンプリシオの証言によれば、第二次世界大戦中にはフランス・ドイツ・イタリアに従軍し、そのヨーロッパ滞在中に目にした彫刻や美術品などの影響を受け、帰国後にインディアンジュエリーとしては新しかった植物モチーフや蛇等のモチーフを用いた、複雑で有機的な造形・デザインを生み出したとされています。
当時、それらは非常に独創的であり、現代においてはズニのトラディッショナルなスタイルとなっていますが、1930年代~1950年代に彼が生み出した造形や技術、価値観に至るまで後進に強い影響を与え、現代ズニジュエリーに対する功績は計り知れません。ホールマークの刻まれた作品が非常に少ない為に、本邦ではそれほど知名度の高い作者ではありませんが、本国におけるインディアンジュエリートレーダーは非常に高く評価している作家です。1975年に行われたC. G. Wallaceコレクションのオークションでは同作者の作品が50点以上が出品され、C. G. Wallaceが大変多くの作品を個人コレクションしていた事からもその評価が伺い知れます。
また、甥には【Juan Calavaza】ファン・カラバザがおり、その妻であり日本においても高名な【Effie Calavaza】エフィー・カラバザもDan Simplicioの創作に強い影響を受けた作家です。特に石の上に蛇が被さるデザインは、Effie Calavazaの代表作であり、彼女の子供や孫たちに受け継がれていますが、そのデザインのオリジンは、叔父であるDan Simplicioの作品であり、それを受け継ぎ、発展させた作品が今日のEffie Calavazaの知名度を作り上げています。


女性や男性のピンキーに向いた小さいサイズのリングですが、華やかなボリューム感を持ったフェイスや、ヨーロッパのアートに触れたDan Simplicioらしいどこか美しくエレガントな印象と、味わい深い石やそれを際立たせるシルバーワークには、作者自身の根底にあるアニミズムの思想や大地に対する畏敬の念を感じさせるインディアンジュエリー独特の美意識が感じられます。

武骨でワイルド、ゴージャスな印象と、アーシーで素朴ながら煌めきを見せるラフカットターコイズにより、唯一無二の魅力を持つリングとなっており、ナチュラルな手仕事の温もりを有している為、性別やスタイルを問わず馴染みやすく、長年に渡ってご愛用頂けると思われます。

有機的でハンドメイドの味わいを残す作風ながら、優美で計算された造形美を感じさせ、大変コレクタブルでトレジャーハントプライスな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、エッジ等に少し摩耗が見られますが良好です。
特にダメージもなく、ターコイズも長い時間の経過を感じさせないコンディションを保っています。マトリックス部分には凹凸が見られますが、それらはカットされた時からの天然石が持つ凹凸であり、クラックなどのダメージではありません。
Size

日本規格 約 13.5号   円周 約 54.1㎜   us 7
正面幅 約 33.8㎜

Material

Silver, Gem Quality Turquoise