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JPO016444

【Wolf-Robe】Acoma Big T-bird Stamped Coin Silver Pin c.1950~

【Wolf-Robe】Acoma Big T-bird Stamped Coin Silver Pin c.1950~
132,000 円(税込)
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【ACOMA】アコマプエブロの巨匠3兄弟【Hunt Brothers】の中でも最も多く、素晴らしい作品を残している次男【Wayne Henry "Wolf-Robe" Hunt】ウェイン ヘンリー『ウルフ ローブ』ハント(c.1902-1977)の作品。秀逸なデザインのサンダーバードシェイプにアロー等のスタンプワークが刻まれたアンティーク/ビンテージピンブローチです。迫力のある大きいサイズと質の高いシルバーワークが特徴的で、アートピースとしても高く評価されるハイエンドな作品です。

裏側に施された「WOLF」のホールマークから、同作者のキャリア後半に作られた作品と推測され、1950年代~1960年代に制作されたものと思われます。モチーフやシルバーワークには、トラディショナルなナバホスタイルを踏襲しながらもWolf-Robeらしい突出したデザインセンスを感じさせ、高い史料価値を有する作品となっています。
硬くしっかりとしたコインシルバーのインゴット(銀塊)から成形された地金から、細かく丁寧なカッティングワークによって端正なサンダーバードのシェイプが切り出されています。そこに、力強く大胆なスタンプワークによってサンダーバードの細部が描き出され、両翼のカーブドアローや、羽の細部も表現している連続したアローのスタンプ等は、非常に秀逸で作者の感性を味わえるディテールとなっています。さらに、頭部の細かなファイルワーク(鑢で削る技術)による立体的なアクセントや、羽先の動きのあるカッティング等、細部にも繊細なシルバーワークが施されることで作品の完成度を高めています。
また、中央にはオーバルシェイプのナチュラルターコイズがマウントされており、その石を留めるベゼル(覆輪)もかなり厚みのあるハンマーメイド(ハンドメイド)のノッチドベゼル(刻みの入る覆輪)となっており、そのベゼルを含めたターコイズが独特の存在感を放ち、作品のアクセントとなっているようです。

内側には作者のホールマーク(サイン)と共に、コインシルバー(900シルバー)製であることを表す『COIN SILVER』の刻印が施されています。また、本作と同様のホールマーク『WOLF』は『WOLF-ROBE』に比べて発見されている数が少数となっており、その正確な移り変わりは不明ですが、制作された時期はWOLF-ROBEの個体よりも新しい年代と推定されます。


【Wayne Henry "Wolf-Robe" Hunt】ウェイン ヘンリー ”ウルフローブ” ハントは、アコマプエブロの巨匠として知られ、インディアン自身で独自にショップを経営した初めての作家である【Clyde Hunt】(c.1900-1972)を兄に持ち、その兄を師として、とても若い時期からシルバースミスとしてのキャリアをスタートしたようです。 1930年代にはアルバカーキに在住し、多くのショーを受賞しながらハイスクールにも通っていた記録が残っています。その後、オクラホマ州タルサに近いカトゥーサにて【CATOOSA Indian Trading Post】を経営しました。
そして、BELL TRADING POSTでシルバースミスとして働きながらそのデザインにも携わった弟の【Wilbert Hunt】(c.1906-2007)と合わせた3兄弟は、『Hunt Brothers』と呼ばれました。彼ら兄弟の中でもホールマーク(作家のサイン)を使用し、多くの秀作を残したのがWolf-Robeであり、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)等と同時期に『作家』としてインディアンジュエリーを制作した最初期の人物の一人です。
また現代作家として多くの作品を残した、名工【Greg Lewis】グレッグ・ルイス(1954-2021)の師は、Wolf-Robeから直接シルバーワークを受け継いだ人物であり、現在では息子である【Dyaami E Lewis】ディアミ・ルイスが、同じアコマの作家としてその技術やスタイルを現代に継承しています。

ツーリストスタイルの作品も多く残していますが、もちろん全てハンドメイドで制作され、こちらの様にオーセンティックでトラディショナルでありながら、デザインから作者が特定できる唯一無二の個性もウルフローブの特徴です。 


【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。 ジュエリーでは、限界の無い幸福を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。


【Arrow/Arrowhead】アロー/アローヘッドは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。
同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています) 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。
さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では、一度溶かしたシルバーをハンマーやローラーで圧力をかけて伸ばす、鍛冶仕事に近い方法によってジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやワイヤーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力となっています。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


キャッチーな印象を持つ愛らしい表情のサンダーバードですが、アンティークインディアンジュエリー特有の質感と奥行きを持ち、ウルフ・ローブという作者らしさを感じさせる造形センスによってエッジーでアーティな印象も与えられています。
また、プリミティブなシルバーワークとハンドメイドの味わいはワイルドで武骨な雰囲気も生み出しており、その大きさや質の高いシルバーワークにより、チープな印象を持たず落ち着いた大人向けの作品となっています。

強い独自性と作者のアイデンティティーを宿した作品であり、その迫力あるボリューム感は、アウターやラペル、ハットなどにもフィットし、特別なアクセントとして際立った存在感を放ちます。

高い完成度と細部に光る作者の拘りとオリジナリティは、無骨な雰囲気の中にも特別な造形美をもたらしており、ウェアラブルアートとしても高く評価されるピース。Wolf-Robe/ウルフ・ローブという偉大な作家のスペシャリティを持った作品であり、非常にコレクタブルで貴重なアンティークジュエリーの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーのクスミや僅かなキズ・摩耗、ハンドメイド特有の制作上のムラ等が見られますが、ダメージは無く良好な状態を保っています。
【ACOMA】アコマプエブロの巨匠3兄弟【Hunt Brothers】の中でも最も多く、素晴らしい作品を残している次男【Wayne Henry "Wolf-Robe" Hunt】ウェイン ヘンリー『ウルフ ローブ』ハント(c.1902-1977)の作品。秀逸なデザインのサンダーバードシェイプにアロー等のスタンプワークが刻まれたアンティーク/ビンテージピンブローチです。迫力のある大きいサイズと質の高いシルバーワークが特徴的で、アートピースとしても高く評価されるハイエンドな作品です。

裏側に施された「WOLF」のホールマークから、同作者のキャリア後半に作られた作品と推測され、1950年代~1960年代に制作されたものと思われます。モチーフやシルバーワークには、トラディショナルなナバホスタイルを踏襲しながらもWolf-Robeらしい突出したデザインセンスを感じさせ、高い史料価値を有する作品となっています。
硬くしっかりとしたコインシルバーのインゴット(銀塊)から成形された地金から、細かく丁寧なカッティングワークによって端正なサンダーバードのシェイプが切り出されています。そこに、力強く大胆なスタンプワークによってサンダーバードの細部が描き出され、両翼のカーブドアローや、羽の細部も表現している連続したアローのスタンプ等は、非常に秀逸で作者の感性を味わえるディテールとなっています。さらに、頭部の細かなファイルワーク(鑢で削る技術)による立体的なアクセントや、羽先の動きのあるカッティング等、細部にも繊細なシルバーワークが施されることで作品の完成度を高めています。
また、中央にはオーバルシェイプのナチュラルターコイズがマウントされており、その石を留めるベゼル(覆輪)もかなり厚みのあるハンマーメイド(ハンドメイド)のノッチドベゼル(刻みの入る覆輪)となっており、そのベゼルを含めたターコイズが独特の存在感を放ち、作品のアクセントとなっているようです。

内側には作者のホールマーク(サイン)と共に、コインシルバー(900シルバー)製であることを表す『COIN SILVER』の刻印が施されています。また、本作と同様のホールマーク『WOLF』は『WOLF-ROBE』に比べて発見されている数が少数となっており、その正確な移り変わりは不明ですが、制作された時期はWOLF-ROBEの個体よりも新しい年代と推定されます。


【Wayne Henry "Wolf-Robe" Hunt】ウェイン ヘンリー ”ウルフローブ” ハントは、アコマプエブロの巨匠として知られ、インディアン自身で独自にショップを経営した初めての作家である【Clyde Hunt】(c.1900-1972)を兄に持ち、その兄を師として、とても若い時期からシルバースミスとしてのキャリアをスタートしたようです。 1930年代にはアルバカーキに在住し、多くのショーを受賞しながらハイスクールにも通っていた記録が残っています。その後、オクラホマ州タルサに近いカトゥーサにて【CATOOSA Indian Trading Post】を経営しました。
そして、BELL TRADING POSTでシルバースミスとして働きながらそのデザインにも携わった弟の【Wilbert Hunt】(c.1906-2007)と合わせた3兄弟は、『Hunt Brothers』と呼ばれました。彼ら兄弟の中でもホールマーク(作家のサイン)を使用し、多くの秀作を残したのがWolf-Robeであり、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)等と同時期に『作家』としてインディアンジュエリーを制作した最初期の人物の一人です。
また現代作家として多くの作品を残した、名工【Greg Lewis】グレッグ・ルイス(1954-2021)の師は、Wolf-Robeから直接シルバーワークを受け継いだ人物であり、現在では息子である【Dyaami E Lewis】ディアミ・ルイスが、同じアコマの作家としてその技術やスタイルを現代に継承しています。

ツーリストスタイルの作品も多く残していますが、もちろん全てハンドメイドで制作され、こちらの様にオーセンティックでトラディショナルでありながら、デザインから作者が特定できる唯一無二の個性もウルフローブの特徴です。 


【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。 ジュエリーでは、限界の無い幸福を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。


【Arrow/Arrowhead】アロー/アローヘッドは、『お守り』の意味合いを持ちインディアンジュエリー創成期からみられる最古のモチーフの一つです。


【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。 また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。
同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています) 925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバーコインを溶かすことで、材料を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。
シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。
さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では、一度溶かしたシルバーをハンマーやローラーで圧力をかけて伸ばす、鍛冶仕事に近い方法によってジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやワイヤーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力となっています。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


キャッチーな印象を持つ愛らしい表情のサンダーバードですが、アンティークインディアンジュエリー特有の質感と奥行きを持ち、ウルフ・ローブという作者らしさを感じさせる造形センスによってエッジーでアーティな印象も与えられています。
また、プリミティブなシルバーワークとハンドメイドの味わいはワイルドで武骨な雰囲気も生み出しており、その大きさや質の高いシルバーワークにより、チープな印象を持たず落ち着いた大人向けの作品となっています。

強い独自性と作者のアイデンティティーを宿した作品であり、その迫力あるボリューム感は、アウターやラペル、ハットなどにもフィットし、特別なアクセントとして際立った存在感を放ちます。

高い完成度と細部に光る作者の拘りとオリジナリティは、無骨な雰囲気の中にも特別な造形美をもたらしており、ウェアラブルアートとしても高く評価されるピース。Wolf-Robe/ウルフ・ローブという偉大な作家のスペシャリティを持った作品であり、非常にコレクタブルで貴重なアンティークジュエリーの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーのクスミや僅かなキズ・摩耗、ハンドメイド特有の制作上のムラ等が見られますが、ダメージは無く良好な状態を保っています。
Size

縦 約4.8㎝   横 約7.45㎝

Material

Coin Silver, Turquoise