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JPO006378

Antique Navajo Bow Shape Stamped Ingot Silver Pin c.1920~

Antique Navajo Bow Shape Stamped Ingot Silver Pin c.1920~
64,900 円(税込)
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Antique Navajo Bow Shape Stamped Ingot Silver Pin  c.1920~
  • Antique Navajo Bow Shape Stamped Ingot Silver Pin  c.1920~
  • Antique Navajo Bow Shape Stamped Ingot Silver Pin  c.1920~
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、伝統的モチーフの一つであるBow/リボンシェイプをベースとしたハイエンドな作品。原始的な製法で形作られた武骨な質感と、丁寧で質の高いシルバーワークによる完成された造形美が与えられたアンティーク/ビンテージピンブローチです。

1920年代~1940年代頃に制作された作品と推測され、古典作品の造形を踏襲したデザインや、原始的なシルバーワークを重視したディテール等からは、インディアンスクールの彫金クラスで制作された作品や【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』で作られた作品が想起されますが、ホールマーク(作者や工房のサイン)が刻印されていない為、正確に作者や背景を特定するのが困難なピースとなっています。

インゴットシルバー(銀塊)より成形された重厚な地金をベースに、リボン型でありながらエッジーで強さのあるデザイン・造形を持ったピンブローチです。菱形/ダイヤ型を中心として左右に広がった造形となっており、放射状に刻まれた立体的なライン模様は『チェイシング/Chasing』と呼ばれる鏨(タガネ)を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術によって、立体的なラインが生み出されています。そして、そのライン上に細かく力強いスタンプワークが刻まれる事で、武骨で複雑な表情が与えられています。また、そのチェイシングによる立体感や、そのラインに合わせた左右のエッジの丁寧なカッティングワークにより、フラットなシェイプでありながら奥行きと上質感を感じさせる仕上がりとなっているようです。さらに、それぞれに違ったスタンプ(鏨)ツールが用いられているディテールからも作者の造形センスや拘りの垣間見える作品となっています。
また、それらの造形スタイルやスタンプワークのデザイン等から、インディアンスクールやナバホギルドで作られたことが想起され、シンプルでミニマムな造形の中にインディアンジュエリー独特の味わいや武骨さが感じ取れます。


【Indian School】インディアンスクールは、アメリカ中西部のインディアンリザベーションで古くから運営されるインディアン向けの学校で、基礎教育から職業訓練まで幅広い活動を行っています。1930年代には、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が彫金クラスで教員として技術を教えており、近代では【Perry Shorty】ペリー・ショーティーなども教員を務めています。
銀を溶かして作ったインゴット(銀塊)を元にして、叩き伸ばすことによって色々なジュエリーへと成形していく工程・製法は、大変原始的な手法でありインディアンジュエリーのとても重要なファクターです。本作はそれらを体現し、さらに、チェイシングやスタンプワークというナバホジュエリーの基本技術が巧みに構成された技術的教材としても優れた作品となっています。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG) ※以下ナバホギルドも【U.S.NAVAJO】/【Indian Arts & Crafts Board】と同様の理由により、現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミスAmbrose Roanhorseが代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。
さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか、『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。その後、諸説ありますが1940年代後半頃からは、【NAVAJO】の文字と【Horned Moon】と呼ばれるホールマークが刻印されるようになりました。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金クラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。古い年代の伝統技術を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

現代では、ナバホのトップアーティストである【McKee Platero】マッキー・プラテロ氏等がこちらの作品のようなAmbrose Roanhorseやナバホギルドが生み出した「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」の影響を強く受けていると思われます。特に初期のMcKee Plateroの作品では、こちらと同じようなシンプルで簡潔なスタンプワークとチェイシング、ファイルワークのみで構成されたピースが散見されます。
それらをベースにさらに自身の思想や美意識を反映させ、高い次元へと作品を昇華させたマッキー・プラテロ氏は、日本の伝統継承で云う『守・破・離』を体現し、ナバホジュエリーをアートピースに押し上げています。

本作も伝統的な製法/技術が踏襲された手の込んだシルバーワークと、独特な造形美が堪能できる作品であり、手工芸品として極限まで仕事により、ビンテージ作品でありながら現在でも新鮮な印象を受けるジュエリー作品となっています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピンブローチも、インゴットシルバー(銀塊)から成形された作品特有の硬さや厚みを持ち、細かな細工が施されたエッジなどによる豊かな表情により、左右対称に近いクラシックで構築的なデザインでありながらどこか有機的でエスニシティな魅力を放つ作品となっています。

シルバーのみで構成されたソリッドな質感は派手さを生まず、ラペルやハット以外にもコンチョのように使用することも可能で、多くのアイテムに馴染みやすい大変シンプルなピンブローチ。また、アウターのアクセントとしてだけでなく、少し小さいですが、蝶ネクタイとして着用頂いても違和感がなく、ハットやバッグ等のワンポイント等にも使い勝手の良いジュエリーです。

アンティーク作品としてインディアンジュエリーの歴史的な資料価値も高く、ウェアラブルアートとしても評価できる作品。非常にコレクタブルで貴重なピースの一つです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーのクスミやニードルパーツの僅かな歪み、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、特にダメージの無い良好な状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、伝統的モチーフの一つであるBow/リボンシェイプをベースとしたハイエンドな作品。原始的な製法で形作られた武骨な質感と、丁寧で質の高いシルバーワークによる完成された造形美が与えられたアンティーク/ビンテージピンブローチです。

1920年代~1940年代頃に制作された作品と推測され、古典作品の造形を踏襲したデザインや、原始的なシルバーワークを重視したディテール等からは、インディアンスクールの彫金クラスで制作された作品や【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』で作られた作品が想起されますが、ホールマーク(作者や工房のサイン)が刻印されていない為、正確に作者や背景を特定するのが困難なピースとなっています。

インゴットシルバー(銀塊)より成形された重厚な地金をベースに、リボン型でありながらエッジーで強さのあるデザイン・造形を持ったピンブローチです。菱形/ダイヤ型を中心として左右に広がった造形となっており、放射状に刻まれた立体的なライン模様は『チェイシング/Chasing』と呼ばれる鏨(タガネ)を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術によって、立体的なラインが生み出されています。そして、そのライン上に細かく力強いスタンプワークが刻まれる事で、武骨で複雑な表情が与えられています。また、そのチェイシングによる立体感や、そのラインに合わせた左右のエッジの丁寧なカッティングワークにより、フラットなシェイプでありながら奥行きと上質感を感じさせる仕上がりとなっているようです。さらに、それぞれに違ったスタンプ(鏨)ツールが用いられているディテールからも作者の造形センスや拘りの垣間見える作品となっています。
また、それらの造形スタイルやスタンプワークのデザイン等から、インディアンスクールやナバホギルドで作られたことが想起され、シンプルでミニマムな造形の中にインディアンジュエリー独特の味わいや武骨さが感じ取れます。


【Indian School】インディアンスクールは、アメリカ中西部のインディアンリザベーションで古くから運営されるインディアン向けの学校で、基礎教育から職業訓練まで幅広い活動を行っています。1930年代には、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が彫金クラスで教員として技術を教えており、近代では【Perry Shorty】ペリー・ショーティーなども教員を務めています。
銀を溶かして作ったインゴット(銀塊)を元にして、叩き伸ばすことによって色々なジュエリーへと成形していく工程・製法は、大変原始的な手法でありインディアンジュエリーのとても重要なファクターです。本作はそれらを体現し、さらに、チェイシングやスタンプワークというナバホジュエリーの基本技術が巧みに構成された技術的教材としても優れた作品となっています。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG) ※以下ナバホギルドも【U.S.NAVAJO】/【Indian Arts & Crafts Board】と同様の理由により、現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミスAmbrose Roanhorseが代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。
さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか、『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。その後、諸説ありますが1940年代後半頃からは、【NAVAJO】の文字と【Horned Moon】と呼ばれるホールマークが刻印されるようになりました。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金クラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。古い年代の伝統技術を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

現代では、ナバホのトップアーティストである【McKee Platero】マッキー・プラテロ氏等がこちらの作品のようなAmbrose Roanhorseやナバホギルドが生み出した「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」の影響を強く受けていると思われます。特に初期のMcKee Plateroの作品では、こちらと同じようなシンプルで簡潔なスタンプワークとチェイシング、ファイルワークのみで構成されたピースが散見されます。
それらをベースにさらに自身の思想や美意識を反映させ、高い次元へと作品を昇華させたマッキー・プラテロ氏は、日本の伝統継承で云う『守・破・離』を体現し、ナバホジュエリーをアートピースに押し上げています。

本作も伝統的な製法/技術が踏襲された手の込んだシルバーワークと、独特な造形美が堪能できる作品であり、手工芸品として極限まで仕事により、ビンテージ作品でありながら現在でも新鮮な印象を受けるジュエリー作品となっています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピンブローチも、インゴットシルバー(銀塊)から成形された作品特有の硬さや厚みを持ち、細かな細工が施されたエッジなどによる豊かな表情により、左右対称に近いクラシックで構築的なデザインでありながらどこか有機的でエスニシティな魅力を放つ作品となっています。

シルバーのみで構成されたソリッドな質感は派手さを生まず、ラペルやハット以外にもコンチョのように使用することも可能で、多くのアイテムに馴染みやすい大変シンプルなピンブローチ。また、アウターのアクセントとしてだけでなく、少し小さいですが、蝶ネクタイとして着用頂いても違和感がなく、ハットやバッグ等のワンポイント等にも使い勝手の良いジュエリーです。

アンティーク作品としてインディアンジュエリーの歴史的な資料価値も高く、ウェアラブルアートとしても評価できる作品。非常にコレクタブルで貴重なピースの一つです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーのクスミやニードルパーツの僅かな歪み、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、特にダメージの無い良好な状態を保っています。
Size

縦 約2.15㎝   横 約5.2㎝

Material

Ingot Silver