ITEM CODE:
JRO005633

Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring c.1935~

Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring c.1935~
29,700 円(税込)
29,700 円(税込)
Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
  • Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
  • Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
  • Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
  • Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
  • Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
  • Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
  • Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
  • Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
  • Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
  • Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
  • Attr. to【Ike Wilson】Burst Stamped Concho Face Ring  c.1935~
【NAVAJO】ナバホの偉大なシルバースミス兄弟の弟【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)とその妻【Katherine Wilson】キャサリン・ウィルソン、又は兄である【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)による作品と推測されるピース。力強く質の高いスタンプワークにより、バーストデザインが描き出された立体的なコンチョフェイスが特徴的なアンティーク/ビンテージリングです。

本作にはホールマークが無く、作者を断定する事ができませんが、こちらのような造形のリングはアイク/オースティン・ウィルソン兄弟が生み出したものであり、同作者を代表する造形スタイルとなっています。ただし、今までに発見されている作品は、シャンクがハーフラウンドワイヤーによって作られており、本作のスプリットシャンクは例外的なディテールで、少し古い時代に作られた事が推測されます。
同スタイルのリングでホールマークが施された作品は、『JRO002595』←リンクをご参照ください。

また当店ではこれまで、内側には「ボウ&アロー」のホールマーク(作者のサイン)が刻印された作品を兄であるAustin Wilsonによる作品である可能性が高いと紹介してきました。しかし現在、新しい文献やフィールド調査によって、弟のIkeとその妻Katherineによって作られた作品である可能性の方が優位となっています。


1930年代後半~1950年代頃に制作されたと思われ、Hollow Style/ホロウスタイルと呼ばれる中空構造で形作られたコンチョがフェイスに構成され、ぽってりとした丸いフォルムが印象的なピース。ユニークで可愛いフォルムながら、着用した印象はオーセンティックでクラシックな雰囲気を持つリングとなっています。
シャンクは前述の通り、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれており、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。ハーフラウンドワイヤーで構成された作品よりもナバホジュエリーのトラディショナルでクラシックな印象となっており、シルバーワークも高い完成度を誇っています。フェイスのコンチョは立体的なドーム型コンチョにオースティン・ウィルソン独特の非常に質の高いスタンプワークが施され、大胆にバーストデザインが構成されています。また、裏面はフラットに造形されており、こちらのような造形は『Hollow Style』と呼ばれ、高い技術による中空構造で、曲面とボリューム感のある独特のフォルムを形成しています。


【Hollow Style】中空構造/ホロウスタイルは、1940年代頃からみられる技法の一つで、この作品が制作された当時はまだ、新しいスタイルとして取り入られられた技術と推測されます。また、美しく造形するには高い技術を必要としたため、現存する作品の少ないスタイルの一つでもあり、こちドーム型のコンチョの裏面にフラットなプレートををロウ付けすることで造形されており、こちらの様にロウ付けの跡が確認出来ず綺麗な立体を作り上げるのは容易ではありません。
また、同様のフォルムをシルバーの塊から成形することも可能ですが、シルバーをソリッド(無垢)な状態で仕上げてしまうと、その重量によって着用中に回ってしまうため、こちらのようなフォルムは中空構造/ホロウスタイルでしか実現できない造形です。


【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンと【Ike Wilson】アイク・ウィルソンは、ナバホ族の兄弟であり、二人とも1901年生まれで、一説にはアングロ/白人の血が入っていたのではないかとされています。インディアンジュエリー作家の第二世代、セカンドジェネレーションと呼ばれる【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、 ホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)、等と同世代であり、インディアンジュエリーの『作家』として活動を始めた最初期の一人です。
二人ともナバホリザベーションに生まれますが、弟のIke Wilsonが先にシルバースミスとして【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレス(1898-1993)の経営するズニプエブロのC. G. Wallace Trading Postで仕事を始めます。その後、兄であるAustin Wilsonを同じC. G. Wallace Trading Postに誘いれたようです。キャリア中期以降は、ズニプエブロに存在するC. G. Wallace以外のトレーダーにも作品を供給しており、多くの素晴らしい作品を生み出しました。それは、彼らによる多くの作品がすでにミュージアムに収蔵されていることからも作家としての独自性やシルバースミスとしての高い技術がうかがえます。

また、C. G. Wallace はZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーでしたが、1920年代にナバホのシルバー彫金技術を必要としてIke Wilson等、ナバホのシルバースミスを登用したとされています。しかしながら、所属するジュエリー作家の多くがズニのジュエラーであった為、Austin WilsonとIke Wilsonの兄弟の作品の中には、その当時ではほとんど考えられなかったズニの作家との共作と思われるチャンネルインレイ技術が使われた作品などが見つかっています。ただし、二人は基本的にシルバーワークを専門としており、ナバホのトラディッショナルな技術をベースに、ズニの作家による石のカットやカービングと彼らのシルバーワークを組み合わせたピースが残されています。その技術・技法はナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事には、ズニの影響が感じられます。

ブレスレットやリングなど、トラディショナルなナバホスタイルを踏襲した作品が多く見つかっていますが、ボックスやカトラリー等多岐にわたるシルバー作品を残しており、伝統的な技術を踏襲しながらも新しいスタイルや実験的な造形のピースも見られ、そのクリエイティブな作風や美意識は後世の作家にも多くの影響を与えています。さらに、1941年発足の職人団体【The Navajo Arts & Crafts Guild】 ナバホギルドのメンバーとしてもその名前が残されています。

弟の【Ike Wilson】 は1942年に事故で亡くなられており、兄の【Austin Wilson】は1976年没。また、Ike Wilsonの孫にあたるのが、コンテンポラリージュエリーの有名作家【Harry Morgan】ハリー・モーガン(1946-2007)です。


こちらの作品もそんな【Ike Wilson】アイク・ウィルソン又は【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンのナバホの伝統を守りながらも独創的で立体的な造形と実験的で新しい試みを感じさせるデザインのピースで、クラシックでありながらモダンで現代的なセンスを持った作品です。
また、同作者によってスタンプワークのデザインを変えた同じ造形の作品が継続的に制作されていたようです。

現在、シルバービーズの球体や本作の様な半球体のコンチョは『ナバホパール』や『デザートパール』とも呼ばれ、インディアンによる『パールリング/真珠の指輪』と言えるスペシャリティを持ったリングとなっています。
その独特の洗練された造形美は性別を問わず自然に手に馴染みます。立体的なボリューム感がある為それなりの存在感を放ちますが、シルバーのみで構成されていることで、男性にもスタイリングして頂きやすいリングです。

偉大な作家による独創性と、ビンテージインディアンジュエリーらしいバーストデザインが織り成す独特の味わいを持った作品。コレクタブルで史料価値も高いアンティークジュエリーであり、トレジャーハントプライスなピースとなっています。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも良好で、シルバーには全体にクスミや僅かなキズ、ハンドメイド独特の制作上のムラはありますが、使用感を感じないとても良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホの偉大なシルバースミス兄弟の弟【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)とその妻【Katherine Wilson】キャサリン・ウィルソン、又は兄である【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)による作品と推測されるピース。力強く質の高いスタンプワークにより、バーストデザインが描き出された立体的なコンチョフェイスが特徴的なアンティーク/ビンテージリングです。

本作にはホールマークが無く、作者を断定する事ができませんが、こちらのような造形のリングはアイク/オースティン・ウィルソン兄弟が生み出したものであり、同作者を代表する造形スタイルとなっています。ただし、今までに発見されている作品は、シャンクがハーフラウンドワイヤーによって作られており、本作のスプリットシャンクは例外的なディテールで、少し古い時代に作られた事が推測されます。
同スタイルのリングでホールマークが施された作品は、『JRO002595』←リンクをご参照ください。

また当店ではこれまで、内側には「ボウ&アロー」のホールマーク(作者のサイン)が刻印された作品を兄であるAustin Wilsonによる作品である可能性が高いと紹介してきました。しかし現在、新しい文献やフィールド調査によって、弟のIkeとその妻Katherineによって作られた作品である可能性の方が優位となっています。


1930年代後半~1950年代頃に制作されたと思われ、Hollow Style/ホロウスタイルと呼ばれる中空構造で形作られたコンチョがフェイスに構成され、ぽってりとした丸いフォルムが印象的なピース。ユニークで可愛いフォルムながら、着用した印象はオーセンティックでクラシックな雰囲気を持つリングとなっています。
シャンクは前述の通り、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれており、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。ハーフラウンドワイヤーで構成された作品よりもナバホジュエリーのトラディショナルでクラシックな印象となっており、シルバーワークも高い完成度を誇っています。フェイスのコンチョは立体的なドーム型コンチョにオースティン・ウィルソン独特の非常に質の高いスタンプワークが施され、大胆にバーストデザインが構成されています。また、裏面はフラットに造形されており、こちらのような造形は『Hollow Style』と呼ばれ、高い技術による中空構造で、曲面とボリューム感のある独特のフォルムを形成しています。


【Hollow Style】中空構造/ホロウスタイルは、1940年代頃からみられる技法の一つで、この作品が制作された当時はまだ、新しいスタイルとして取り入られられた技術と推測されます。また、美しく造形するには高い技術を必要としたため、現存する作品の少ないスタイルの一つでもあり、こちドーム型のコンチョの裏面にフラットなプレートををロウ付けすることで造形されており、こちらの様にロウ付けの跡が確認出来ず綺麗な立体を作り上げるのは容易ではありません。
また、同様のフォルムをシルバーの塊から成形することも可能ですが、シルバーをソリッド(無垢)な状態で仕上げてしまうと、その重量によって着用中に回ってしまうため、こちらのようなフォルムは中空構造/ホロウスタイルでしか実現できない造形です。


【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンと【Ike Wilson】アイク・ウィルソンは、ナバホ族の兄弟であり、二人とも1901年生まれで、一説にはアングロ/白人の血が入っていたのではないかとされています。インディアンジュエリー作家の第二世代、セカンドジェネレーションと呼ばれる【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、 ホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)、等と同世代であり、インディアンジュエリーの『作家』として活動を始めた最初期の一人です。
二人ともナバホリザベーションに生まれますが、弟のIke Wilsonが先にシルバースミスとして【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレス(1898-1993)の経営するズニプエブロのC. G. Wallace Trading Postで仕事を始めます。その後、兄であるAustin Wilsonを同じC. G. Wallace Trading Postに誘いれたようです。キャリア中期以降は、ズニプエブロに存在するC. G. Wallace以外のトレーダーにも作品を供給しており、多くの素晴らしい作品を生み出しました。それは、彼らによる多くの作品がすでにミュージアムに収蔵されていることからも作家としての独自性やシルバースミスとしての高い技術がうかがえます。

また、C. G. Wallace はZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーでしたが、1920年代にナバホのシルバー彫金技術を必要としてIke Wilson等、ナバホのシルバースミスを登用したとされています。しかしながら、所属するジュエリー作家の多くがズニのジュエラーであった為、Austin WilsonとIke Wilsonの兄弟の作品の中には、その当時ではほとんど考えられなかったズニの作家との共作と思われるチャンネルインレイ技術が使われた作品などが見つかっています。ただし、二人は基本的にシルバーワークを専門としており、ナバホのトラディッショナルな技術をベースに、ズニの作家による石のカットやカービングと彼らのシルバーワークを組み合わせたピースが残されています。その技術・技法はナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事には、ズニの影響が感じられます。

ブレスレットやリングなど、トラディショナルなナバホスタイルを踏襲した作品が多く見つかっていますが、ボックスやカトラリー等多岐にわたるシルバー作品を残しており、伝統的な技術を踏襲しながらも新しいスタイルや実験的な造形のピースも見られ、そのクリエイティブな作風や美意識は後世の作家にも多くの影響を与えています。さらに、1941年発足の職人団体【The Navajo Arts & Crafts Guild】 ナバホギルドのメンバーとしてもその名前が残されています。

弟の【Ike Wilson】 は1942年に事故で亡くなられており、兄の【Austin Wilson】は1976年没。また、Ike Wilsonの孫にあたるのが、コンテンポラリージュエリーの有名作家【Harry Morgan】ハリー・モーガン(1946-2007)です。


こちらの作品もそんな【Ike Wilson】アイク・ウィルソン又は【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンのナバホの伝統を守りながらも独創的で立体的な造形と実験的で新しい試みを感じさせるデザインのピースで、クラシックでありながらモダンで現代的なセンスを持った作品です。
また、同作者によってスタンプワークのデザインを変えた同じ造形の作品が継続的に制作されていたようです。

現在、シルバービーズの球体や本作の様な半球体のコンチョは『ナバホパール』や『デザートパール』とも呼ばれ、インディアンによる『パールリング/真珠の指輪』と言えるスペシャリティを持ったリングとなっています。
その独特の洗練された造形美は性別を問わず自然に手に馴染みます。立体的なボリューム感がある為それなりの存在感を放ちますが、シルバーのみで構成されていることで、男性にもスタイリングして頂きやすいリングです。

偉大な作家による独創性と、ビンテージインディアンジュエリーらしいバーストデザインが織り成す独特の味わいを持った作品。コレクタブルで史料価値も高いアンティークジュエリーであり、トレジャーハントプライスなピースとなっています。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも良好で、シルバーには全体にクスミや僅かなキズ、ハンドメイド独特の制作上のムラはありますが、使用感を感じないとても良い状態を保っています。
Size

日本規格 約 15.5号   円周 約 56.1㎜   us 8
正面幅 約 20.1㎜

Material

Silver