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JPO002642

【U.S.NAVAJO 70 / NAVAJO GUILD】Vtg Stamped Silver Pin c.1941

【U.S.NAVAJO 70 / NAVAJO GUILD】Vtg Stamped Silver Pin c.1941
54,000 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホジュエリーの中でも短期間のみ使用されたホールマーク【U.S.NAVAJO】の刻印されたピースで、末尾に記されたトレーディングポスト等の制作元を表すナンバーは【70】つまり、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』による作品であり、連続性のあるクリーンなデザインがナバホギルドらしい印象のビンテージ/アンティークピンブローチです。

上記のホールマークから1941年~1943年頃の間に作られたものと判断することが可能で、短期間しか使用されなかった『U.S.NAVAJO』のホールマークや、多くの作家に影響を与えたナバホギルドの理念や思想により、高い史料価値を持ちミュージアムに収蔵されていても不思議ではない作品です。

インゴット(銀塊)より成形された長方形に近いシェイプをべースにしており、上下でバー形状が2連になったような連続性を持ったデザインが特徴的です。またそれがナバホギルドの作品群に見られる共通点でもあり、素朴でクリーンな印象ですが、さり気なく刻まれたスタンプ(鏨)等にはアンティーク作品独特の高いクオリティが確認できます。
また、全体に僅かな立体的なアールがつけられていることで、独特な上質感が与えられています。これは、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、高度なハンマーワークが駆使されています。シルバーのみで構成されたシンプルな造形ながらエッジ―なデザインと巧みなハンマーワーク等が施される事で、インディアンジュエリー独特の味わいや武骨さも感じさせる仕上がりとなっています。


こちらのホールマーク『U.S.NAVAJO』部分が表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
実際には、1930年代以降に隆盛した、【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために発足されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、サンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する選定が厳しく行われました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 = Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = C. G. Wallace Trading Post 等がありますが、
末尾の数字が二桁のものはアメリカ中西部にいくつか点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースを表しています。

こちらの【70】は、Ambrose Roanhorseが代表を務めたナバホギルドに与えられていたようです。なぜ、ナバホギルドが二桁のナンバーなのか不明ですが、やはりトレーダーや工房、トレーディングポストとは違った「高等教育機関」という意味合いも持つナバホギルドの特殊性を表していると考えられます。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG) ※以下ナバホギルドも【U.S.NAVAJO】/【Indian Arts & Crafts Board】と同様の理由により、現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。

さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか、1943年まではこちらの作品と同じ『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。その後、1940年代後半からは、【Horned Moon】と呼ばれるホールマークが刻印されるようになりました。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金クラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。古い年代の伝統技術を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

現代では、ナバホのトップアーティストである【McKee Platero】マッキー・プラテロ氏等がこちらの作品のようなAmbrose Roanhorseやナバホギルドが生み出した「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」の影響を強く受けていると思われます。特に初期のMcKee Plateroの作品では、こちらと同じようなシンプルで簡潔なスタンプワークとファイルワークのみで構成されたピースが散見されます。
それらをベースにさらに自身の思想や美意識を反映させ、高い次元へと作品を昇華させたマッキー・プラテロ氏は、日本の伝統継承で云う『守・破・離』を体現し、ナバホジュエリーをアートピースに押し上げています。


こちらのピースもナバホギルドの初期作品であり、「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う特徴を備えています。それは、伝統的な製法/技術が踏襲されたシルバーワークとプリミティブでありながら洗練された素晴らしい造形美と美意識を感じることが出来る作品です。

本作も非常にクリーンで無駄のないデザインは現代的で洗練された印象を持っています。
ラペルやハット以外にもコンチョのように使用することも可能で、多くのアイテムになじみの良いシンプルなピンブローチ。強い存在感の作品ではありませんが、いつものスタイルにさりげなくアクセントになってくれるアイテムです。

アンティーク作品としてインディアンジュエリーの歴史的な資料価値も高く大変コレクタブルなピンブローチです。

◆着用サンプル画像(5枚)はこちら◆


コンディションも良好です。多少のクスミや細かなキズ、ハンドメイド作品特有の制作上のムラは見られますが、ダメージやリペア跡などの無い良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホジュエリーの中でも短期間のみ使用されたホールマーク【U.S.NAVAJO】の刻印されたピースで、末尾に記されたトレーディングポスト等の制作元を表すナンバーは【70】つまり、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』による作品であり、連続性のあるクリーンなデザインがナバホギルドらしい印象のビンテージ/アンティークピンブローチです。

上記のホールマークから1941年~1943年頃の間に作られたものと判断することが可能で、短期間しか使用されなかった『U.S.NAVAJO』のホールマークや、多くの作家に影響を与えたナバホギルドの理念や思想により、高い史料価値を持ちミュージアムに収蔵されていても不思議ではない作品です。

インゴット(銀塊)より成形された長方形に近いシェイプをべースにしており、上下でバー形状が2連になったような連続性を持ったデザインが特徴的です。またそれがナバホギルドの作品群に見られる共通点でもあり、素朴でクリーンな印象ですが、さり気なく刻まれたスタンプ(鏨)等にはアンティーク作品独特の高いクオリティが確認できます。
また、全体に僅かな立体的なアールがつけられていることで、独特な上質感が与えられています。これは、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、高度なハンマーワークが駆使されています。シルバーのみで構成されたシンプルな造形ながらエッジ―なデザインと巧みなハンマーワーク等が施される事で、インディアンジュエリー独特の味わいや武骨さも感じさせる仕上がりとなっています。


こちらのホールマーク『U.S.NAVAJO』部分が表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
実際には、1930年代以降に隆盛した、【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために発足されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、サンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する選定が厳しく行われました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 = Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = C. G. Wallace Trading Post 等がありますが、
末尾の数字が二桁のものはアメリカ中西部にいくつか点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースを表しています。

こちらの【70】は、Ambrose Roanhorseが代表を務めたナバホギルドに与えられていたようです。なぜ、ナバホギルドが二桁のナンバーなのか不明ですが、やはりトレーダーや工房、トレーディングポストとは違った「高等教育機関」という意味合いも持つナバホギルドの特殊性を表していると考えられます。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG) ※以下ナバホギルドも【U.S.NAVAJO】/【Indian Arts & Crafts Board】と同様の理由により、現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。

さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか、1943年まではこちらの作品と同じ『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。その後、1940年代後半からは、【Horned Moon】と呼ばれるホールマークが刻印されるようになりました。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金クラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。古い年代の伝統技術を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

現代では、ナバホのトップアーティストである【McKee Platero】マッキー・プラテロ氏等がこちらの作品のようなAmbrose Roanhorseやナバホギルドが生み出した「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」の影響を強く受けていると思われます。特に初期のMcKee Plateroの作品では、こちらと同じようなシンプルで簡潔なスタンプワークとファイルワークのみで構成されたピースが散見されます。
それらをベースにさらに自身の思想や美意識を反映させ、高い次元へと作品を昇華させたマッキー・プラテロ氏は、日本の伝統継承で云う『守・破・離』を体現し、ナバホジュエリーをアートピースに押し上げています。


こちらのピースもナバホギルドの初期作品であり、「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う特徴を備えています。それは、伝統的な製法/技術が踏襲されたシルバーワークとプリミティブでありながら洗練された素晴らしい造形美と美意識を感じることが出来る作品です。

本作も非常にクリーンで無駄のないデザインは現代的で洗練された印象を持っています。
ラペルやハット以外にもコンチョのように使用することも可能で、多くのアイテムになじみの良いシンプルなピンブローチ。強い存在感の作品ではありませんが、いつものスタイルにさりげなくアクセントになってくれるアイテムです。

アンティーク作品としてインディアンジュエリーの歴史的な資料価値も高く大変コレクタブルなピンブローチです。

◆着用サンプル画像(5枚)はこちら◆


コンディションも良好です。多少のクスミや細かなキズ、ハンドメイド作品特有の制作上のムラは見られますが、ダメージやリペア跡などの無い良い状態を保っています。
Size

縦 約2.5㎝   横 約5.45㎝

Material

Ingot Silver