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JBO014358

【Ganscraft】Concho Applique Cuff w/Superior Grade TQ c.1935~

【Ganscraft】Concho Applique Cuff w/Superior Grade TQ c.1935~
64,900 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホか【PUEBLO】プエブロのシルバースミスによるアンティークジュエリー、裏面にある『S』の刻印により、当時サンタフェに在った有名店【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】で制作されたことが判る作品であり、伝統的な造形スタイルをベースに、ワイドウェブが入る良質なターコイズがマウントされたアンティーク/ビンテージバングルです。

内側の刻印『S』は【Slug Silver】(小さな銀塊)=インゴットコインシルバーであることを表しており、同工房特有のホールマーク(作者やショップのサイン)となっています。そして、SOUTHWEST ARTS&CRAFTS社で制作されたピースであることから、全てがハンドメイドで仕上げられ、後に【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる【BELL】や【Maisel's】、【Arrow Novelty】等で量産されたピースのデザインソースになった作品の一つであると推測されます。

1930年代後半~1940年代頃に作られた作品で、前述の通りスラッグシルバー=インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は、『スプリットバンド』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれており、フロントに向けて少しづつ幅が広く造形されています。そしてセンターには、ワイルドな表情が特徴的なワイドウェブを持つターコイズがマウントされ、そのベゼル(覆輪)の左右には小さなシェルコンチョが配され、さらにその外側には、貝殻を起源に持つ「シェルコンチョ」がアップリケされています。
さらに、サイド~ターミナル(両端)にかけてもプリミティブな印象のスタンプワークが施されることで、アンティーク作品らしい表情が作られています。地金/ベースは、高度なハンマーワークによって薄く仕上げられていますが、丁寧に仕上げられたシルバーワークにより、独特の上質感を持っています。

セットされたターコイズは、柔らかなトーンのブルーグリーンに強いブラウンのワイドウェブの入るとても美しい石です。古い作品のため鉱山の特定は困難となっています。アンティーク作品では珍しいクオリティのターコイズであり、ビンテージインディアンジュエリーらしい味わい深く複雑な表情を持つ無添加ナチュラルターコイズです。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのがこちらの様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。
さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。
多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。

また、『S』の刻印が入る作品は決して多くはなく、1946年以降にはUITA21の刻印によりSWACのピースと判別できる個体が残りますが、ほとんどの作品にはホールマークなどが入っておらず、現存する中でSWACと判別できる作品は希少です。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。


こちらの作品もスラッグシルバーと言う少し特殊なインゴットシルバーから成形された作品であり、重厚な雰囲気を持つ作品です。また、ハンドメイドらしい制作上のムラ等も含め、アンティークインディアンジュエリー独特の質感を持ちながら、丁寧なシルバーワークやセンスの良いデザインにより、洗練されたエレガントでクラシックな印象も感じさせ、ビンテージスタイルに大変馴染の良い表情を持っています。

また、こちらの作品は『S』の刻印から制作された背景を考察することが出来、インディアンジュエリー史の中でも重要な役割を担っていたSOUTHWEST ARTS&CRAFTSとその時代の作品群の歴史を紐解く上でも大変史料価値の高いアンティークジュエリーです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションもビンテージとしては良好です。シルバーのクスミや僅かな摩耗、制作時のムラ等は見られますが、ターコイズも含め良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホか【PUEBLO】プエブロのシルバースミスによるアンティークジュエリー、裏面にある『S』の刻印により、当時サンタフェに在った有名店【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】で制作されたことが判る作品であり、伝統的な造形スタイルをベースに、ワイドウェブが入る良質なターコイズがマウントされたアンティーク/ビンテージバングルです。

内側の刻印『S』は【Slug Silver】(小さな銀塊)=インゴットコインシルバーであることを表しており、同工房特有のホールマーク(作者やショップのサイン)となっています。そして、SOUTHWEST ARTS&CRAFTS社で制作されたピースであることから、全てがハンドメイドで仕上げられ、後に【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる【BELL】や【Maisel's】、【Arrow Novelty】等で量産されたピースのデザインソースになった作品の一つであると推測されます。

1930年代後半~1940年代頃に作られた作品で、前述の通りスラッグシルバー=インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は、『スプリットバンド』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれており、フロントに向けて少しづつ幅が広く造形されています。そしてセンターには、ワイルドな表情が特徴的なワイドウェブを持つターコイズがマウントされ、そのベゼル(覆輪)の左右には小さなシェルコンチョが配され、さらにその外側には、貝殻を起源に持つ「シェルコンチョ」がアップリケされています。
さらに、サイド~ターミナル(両端)にかけてもプリミティブな印象のスタンプワークが施されることで、アンティーク作品らしい表情が作られています。地金/ベースは、高度なハンマーワークによって薄く仕上げられていますが、丁寧に仕上げられたシルバーワークにより、独特の上質感を持っています。

セットされたターコイズは、柔らかなトーンのブルーグリーンに強いブラウンのワイドウェブの入るとても美しい石です。古い作品のため鉱山の特定は困難となっています。アンティーク作品では珍しいクオリティのターコイズであり、ビンテージインディアンジュエリーらしい味わい深く複雑な表情を持つ無添加ナチュラルターコイズです。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのがこちらの様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。
さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。
多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。

また、『S』の刻印が入る作品は決して多くはなく、1946年以降にはUITA21の刻印によりSWACのピースと判別できる個体が残りますが、ほとんどの作品にはホールマークなどが入っておらず、現存する中でSWACと判別できる作品は希少です。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。


こちらの作品もスラッグシルバーと言う少し特殊なインゴットシルバーから成形された作品であり、重厚な雰囲気を持つ作品です。また、ハンドメイドらしい制作上のムラ等も含め、アンティークインディアンジュエリー独特の質感を持ちながら、丁寧なシルバーワークやセンスの良いデザインにより、洗練されたエレガントでクラシックな印象も感じさせ、ビンテージスタイルに大変馴染の良い表情を持っています。

また、こちらの作品は『S』の刻印から制作された背景を考察することが出来、インディアンジュエリー史の中でも重要な役割を担っていたSOUTHWEST ARTS&CRAFTSとその時代の作品群の歴史を紐解く上でも大変史料価値の高いアンティークジュエリーです。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションもビンテージとしては良好です。シルバーのクスミや僅かな摩耗、制作時のムラ等は見られますが、ターコイズも含め良い状態を保っています。
Size

メンズサイズ L - XL 程度

内径最大幅 約61.9㎜    正面幅(高さ) 約16.9㎜
内周 約143㎜    開口部 約29㎜
Inside Measurement 5 5/8inch   opening 1 3/16 inch 

  ※※バングルはサイズ調整可能です。MLサイズ以上、XXLサイズ以下の男性であればほとんどの方にフィットすると思います。

Material

Slug Silver(=Ingot Coin Silver), Superior Grade Turquoise