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JPO014472

Atq Zuni or Navajo Knifewing Shaped Small Pin w/TQ c.1930~

Atq Zuni or Navajo Knifewing Shaped Small Pin w/TQ c.1930~
17,800 円(税込)
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Atq Zuni or Navajo Knifewing Shaped Small Pin w/TQ  c.1930~
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【ZUNI】ズニか【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、ズニ族にとって戦いの神であるKnifewing/ナイフウイングのシェイプに、ターコイズがセットされた作品。作者不明のホールマーク(作者のサイン)が裏側に刻印され、小さなピースながら多くのツーリストアイテムのデザインソースになったオリジナル作品であり、独自性を持ったハンドメイドアンティーク/ビンテージピンブローチです。

1930年代~1940年代頃に作られた作品と思われ、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形された地金は、比較的薄く仕上げられていますが、手作業のカッティングワークによって小さなナイフウイングのシェイプが切り出されています。そこに、細かなスタンプワークによってナイフウイングの細部が描き出されており、それらの刻印されているスタンプ(鏨)ツールのクオリティは、一つ一つが非常に細かな文様を刻む高い質を誇り、アンティーク作品独特のクオリティーを持っています。
さらに中央には澄んだ水色のナチュラルターコイズがマウントされており、小さなピンブローチに煌めきと特別な存在感を与えているようです。


20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の一つと思われます。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、ズニの精霊ナイフウイングというモチーフや裏側に刻まれているリーフ(たばこの葉)をモチーフにしたホールマークのディテールにより、おそらく【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーに所属したシルバースミス(ズニとナバホ双方の可能性があり)の作品ではないかと推測されます。
また当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れる【Maisel's Indian Trading Post】マイセルズ インディアントレーディングポストや、【BELL TRADING POST】ベルトレーディングポスト等も創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストに所属した【Awa Tsireh】アワ・ツィレー(1898-1955)のデザインを作品をはじめ、【NAVAJO GUILD】ナバホギルドの作品や、本作と同様と推測される【C. G. Wallace Trading Post】チャールズ・ガレット・ウォレス トレーディングポストの工房で作られたなどの作品等は多くの模倣品が作られています。そのため当時、模倣品との明確な区別を促すため、UITA【United Indian Trader's Association】などが組織され、上記のような量産化された作品と差別化が図られた歴史もあります。
こちらの作品も、量産化を進めたメーカー/マニュファクチャーによって同じナイフウイングモチーフの類似したピンが多く生産されており、それらのデザインソースとなった『オリジナル』作品の一つです。


【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーは、【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレスが、1928年にZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーとしてズニの町で創業し、非常に多くのズニジュエリー作家を支援しました。創業後すぐに、ナバホのシルバー彫金技術を必要として【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)とその兄である【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、他にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等の一説には二十数人と言われるナバホ出身のシルバースミスが在籍していたと云われており、こちらのシルバーワークを担当した作者もその中の一人だと思われます。彼らの様にズニの町でシルバースミスをしていたナバホの職人は、技術的にはナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事はズニの影響を受けていると考えられます。
そんな少し特殊な環境や優秀な職人による伝統の継承、さらに経営者であるCharles Garrett Wallaceの献身的なインディアンアーティストへのバックアップにより大変多くの傑作を生み出し、後世に残したトレーディングポストです。それら残された作品群の一部であるCharles Garrett Wallaceの個人コレクションの約半数は、1975年にアリゾナ州フェニックスのバードミュージアムに寄贈されました。また、残りの一部はSotheby Parke Bernet社のオークションに出品され、そのオークションカタログは現在でも多くの研究者やコレクターにとっての第一級の資料となっています。


【Knifewing】ナイフウイングは、ズニ族においてナイフの翼を持った戦争の神として考えられ、【Rainbow Man】と共にジュエリーのモチーフとしてだけでなく、ズニを代表するモチーフとして広く知られています。
ナイフウイングをジュエリーに落とし込んだ初めての人物としては、ズニの偉大な作家【Horace Iule (Aiuli)】ホレス・イウレ(1899~1901?-1978)と考えられていますが、同時期に同じくズニジュエリーの偉大な先駆者である【Juan De Dios】ファン・デ・ディオス(1882~190??)の作品でも残されています。


ナバホジュエリーとは異なった世界観を持ったズニ独特のジュエリー作品は、どこかキャッチーな印象とハンドメイドによるリラックス感があります。 中でも遊び心を感じる動物や精霊をメインとしたモチーフの『図案化』には、元々農耕民族として自然の存在を重んじるアニミズムの思想を持つ日本人にも共通した価値観や美意識を感じることができます。

ナイフウイングのどこか愛らしい印象は、キャッチーな雰囲気を持っていますが、シルバーワークの高い技術力を反映する完成度は、量産されたピースにはない良質感やハンドメイド独特の温もりを感じさせ、多くのスタイルに馴染みの良い印象です。


また、アイコニックなモチーフは、男性向けのアクセサリーには重要な要素である『ギャップ』と『遊び心』を与えてくれるアイテムであり、さり気なくスタイルに奥行きをもたらすことが出来るビンテージピンです。
エスニシティな表情を持ち、アウターのアクセントととして、ラペルや襟等にもフィットしますし、ハットやバッグのワンポイント等にも使い勝手の良いピースです。

量産タイプのツーリストジュエリーにおいては散見される小さなナイフイングモチーフのアイテムですが、本作の様なハンドメイドのオリジナル作品は貴重で、コレクタブルなキラーピースとなっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは、シルバーに多少のクスミや細かなキズ等は見られますが、ダメージはなくターコイズを含め大変良好です。
【ZUNI】ズニか【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、ズニ族にとって戦いの神であるKnifewing/ナイフウイングのシェイプに、ターコイズがセットされた作品。作者不明のホールマーク(作者のサイン)が裏側に刻印され、小さなピースながら多くのツーリストアイテムのデザインソースになったオリジナル作品であり、独自性を持ったハンドメイドアンティーク/ビンテージピンブローチです。

1930年代~1940年代頃に作られた作品と思われ、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形された地金は、比較的薄く仕上げられていますが、手作業のカッティングワークによって小さなナイフウイングのシェイプが切り出されています。そこに、細かなスタンプワークによってナイフウイングの細部が描き出されており、それらの刻印されているスタンプ(鏨)ツールのクオリティは、一つ一つが非常に細かな文様を刻む高い質を誇り、アンティーク作品独特のクオリティーを持っています。
さらに中央には澄んだ水色のナチュラルターコイズがマウントされており、小さなピンブローチに煌めきと特別な存在感を与えているようです。


20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の一つと思われます。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、ズニの精霊ナイフウイングというモチーフや裏側に刻まれているリーフ(たばこの葉)をモチーフにしたホールマークのディテールにより、おそらく【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーに所属したシルバースミス(ズニとナバホ双方の可能性があり)の作品ではないかと推測されます。
また当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れる【Maisel's Indian Trading Post】マイセルズ インディアントレーディングポストや、【BELL TRADING POST】ベルトレーディングポスト等も創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストに所属した【Awa Tsireh】アワ・ツィレー(1898-1955)のデザインを作品をはじめ、【NAVAJO GUILD】ナバホギルドの作品や、本作と同様と推測される【C. G. Wallace Trading Post】チャールズ・ガレット・ウォレス トレーディングポストの工房で作られたなどの作品等は多くの模倣品が作られています。そのため当時、模倣品との明確な区別を促すため、UITA【United Indian Trader's Association】などが組織され、上記のような量産化された作品と差別化が図られた歴史もあります。
こちらの作品も、量産化を進めたメーカー/マニュファクチャーによって同じナイフウイングモチーフの類似したピンが多く生産されており、それらのデザインソースとなった『オリジナル』作品の一つです。


【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーは、【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレスが、1928年にZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーとしてズニの町で創業し、非常に多くのズニジュエリー作家を支援しました。創業後すぐに、ナバホのシルバー彫金技術を必要として【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)とその兄である【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、他にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等の一説には二十数人と言われるナバホ出身のシルバースミスが在籍していたと云われており、こちらのシルバーワークを担当した作者もその中の一人だと思われます。彼らの様にズニの町でシルバースミスをしていたナバホの職人は、技術的にはナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事はズニの影響を受けていると考えられます。
そんな少し特殊な環境や優秀な職人による伝統の継承、さらに経営者であるCharles Garrett Wallaceの献身的なインディアンアーティストへのバックアップにより大変多くの傑作を生み出し、後世に残したトレーディングポストです。それら残された作品群の一部であるCharles Garrett Wallaceの個人コレクションの約半数は、1975年にアリゾナ州フェニックスのバードミュージアムに寄贈されました。また、残りの一部はSotheby Parke Bernet社のオークションに出品され、そのオークションカタログは現在でも多くの研究者やコレクターにとっての第一級の資料となっています。


【Knifewing】ナイフウイングは、ズニ族においてナイフの翼を持った戦争の神として考えられ、【Rainbow Man】と共にジュエリーのモチーフとしてだけでなく、ズニを代表するモチーフとして広く知られています。
ナイフウイングをジュエリーに落とし込んだ初めての人物としては、ズニの偉大な作家【Horace Iule (Aiuli)】ホレス・イウレ(1899~1901?-1978)と考えられていますが、同時期に同じくズニジュエリーの偉大な先駆者である【Juan De Dios】ファン・デ・ディオス(1882~190??)の作品でも残されています。


ナバホジュエリーとは異なった世界観を持ったズニ独特のジュエリー作品は、どこかキャッチーな印象とハンドメイドによるリラックス感があります。 中でも遊び心を感じる動物や精霊をメインとしたモチーフの『図案化』には、元々農耕民族として自然の存在を重んじるアニミズムの思想を持つ日本人にも共通した価値観や美意識を感じることができます。

ナイフウイングのどこか愛らしい印象は、キャッチーな雰囲気を持っていますが、シルバーワークの高い技術力を反映する完成度は、量産されたピースにはない良質感やハンドメイド独特の温もりを感じさせ、多くのスタイルに馴染みの良い印象です。


また、アイコニックなモチーフは、男性向けのアクセサリーには重要な要素である『ギャップ』と『遊び心』を与えてくれるアイテムであり、さり気なくスタイルに奥行きをもたらすことが出来るビンテージピンです。
エスニシティな表情を持ち、アウターのアクセントととして、ラペルや襟等にもフィットしますし、ハットやバッグのワンポイント等にも使い勝手の良いピースです。

量産タイプのツーリストジュエリーにおいては散見される小さなナイフイングモチーフのアイテムですが、本作の様なハンドメイドのオリジナル作品は貴重で、コレクタブルなキラーピースとなっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは、シルバーに多少のクスミや細かなキズ等は見られますが、ダメージはなくターコイズを含め大変良好です。
Size

縦 約2,7㎝   横 約3.7㎝ 

Material

Silver, Turquoise