【ZUNI】ズニのオールドジュエリー、チャンネルインレイによりターコイズやスパイニーオイスター、ジェットがはめ込まれたスクエアフェイスが特徴的なシールリング/印台型タイプのアンティーク/ビンテージリングです。
1970年代後半以降に作られた作品と思われ、キャストで成形された重厚なベースにスクエアのフェイスが構成されています。そのフェイス部分は格子状に8分割され、美しいターコイズやオレンジ色のスパイニーオイスター、そして黒いジェットが螺鈿細工のようにピッタリとセットされています。このようなインレイワークを用いたモダンなスタイルのズニジュエリーは、1940年代頃から見られるものですが1960年代後半~1980年代にかけて多く制作されました。
本作では、アクセントとなるカラーのスパイニーオイスター等が入ることで現代的で洗練された印象に仕上げられた作品です。
セットされたターコイズはアリゾナ州で産出した【Morenci Turquoise】モレンシターコイズと思われ、ブラックウェブやパイライト、一部にクウォーツ(水晶)の入る美しい石ですが、おそらくスタビライズドターコイズと思われます。
【Inlay】インレイ/チャンネルインレイは、古くからズニ族が得意として発展させた技術であり、カットしたターコイズやシェルなどをシルバーにピッタリと嵌め込む螺鈿細工のような技術です。 ナバホのシルバー技術に次ぐ長い伝統のある技術であり、1920年代以降、現在に至るまで多く作られましたが、そのモチーフはサンダーバード、ナイフウイング、レインボーマン、サンフェイス等、とても多様なモチーフが見られます。【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー等有力なトレーダーの元では、ナバホのシルバースミスがシルバーワークを担当し、そこにズニのシルバースミスがインレイワークを施した共作品なども作られてます。
ズニの伝統的な技術やディテールで構成されながら、モダンでとても魅力的なデザインが特徴的なリングです。また、性別を問わず着用して頂けるサイズとボリューム感となっており、迫力のある作品ですが、高い汎用性を持ち多くのスタイルにさり気なく馴染みやすいリングとなっています。
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コンディションもとても良好です。シルバーには多少のクスミ等が見られ、細かなキズなどは見られますが、特にダメージは無く良い状態を保っています。