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JBO004274

Atq Navajo or Pueblo Stamped Half-Round Wire Cuff c.1920~

Atq Navajo or Pueblo Stamped Half-Round Wire Cuff c.1920~
84,000 円(税込)
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Atq Navajo or Pueblo Stamped Half-Round Wire Cuff  c.1920~
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【NAVAJO】ナバホか【PUEBLO】プエブロのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚なハーフラウンドワイヤーをベースに、スタンプワークによってバイアス模様が構成された作品。ミニマムで完成された造形美を持ったアンティーク/ビンテージバングルです。

1910年代末頃~1940年代頃に作られた作品と推測されますが、とてもシンプルな造形スタイルであり、ホールマーク(作者のサイン)等の制作された年代や背景を判断する材料が乏しい為、明確にその背景を断定することが難しいピースです。また、シンプルで素朴なデザイン/造形スタイルからは、プエブロ(ナバホ以外のアメリカ中西部に起源を持つインディアン部族) のシルバースミスによる作品の可能性も高いと考えられます。
インディアンジュエリーの歴史では、シルバースミスの最初の一人とされているのは、ナバホの【Atsidi Sani】と言う人物ですが、そのあとそれほど長い時間を経ずにAtsidi Saniの息子によりズニへ、そしてズニからホピへとシルバースミスとしての技術が伝来しました。インディアンジュエリー黎明期である当時の作品は、ナバホのオールドスタイルをベースにして、馬具などに見られるスパニッシュコロニアルスタイルやメキシカンシルバージュエリーの影響を受けながらそれぞれに発展していきますが、現代のような部族による作風の違いはほとんど見られず、共通したイメージの作品が作られていました。

本作もまだナバホジュエリーとその他のプエブロの作品の間に大きな差異のない時代に制作されたバングルと思われ、インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンドは程よい幅を持ったハーフラウンドワイヤーとなっています。そこに、バイアス/斜めのライン模様を刻む力強いスタンプワークが施されることで構成されたシンプルな造形。ハーフラウンドワイヤーに対して垂直にスタンプを打ち込むことで、スピンドルシェイプ/紡錘形の文様が生まれており、気付きにくいディテールながら本作にとって重要なポイントとなっています。また、その谷間部分にはスタンプ(鏨)の細かな「刻み」が現れており、インディアンジュエリーらしい表情を感じることが出来ます。
とても心地よい重量感を持ったバングルであり、ハンドメイド独特の味わいや制作上のムラも見られますが、非常に丁寧に作られており手首へのフィット感やなめらかなシルバーの肌は上質で高い完成度を誇ります。

こちらのような作品は、インディアンジュエリー創成期に近い年代から見られるスタイルの一つで、その後も長く受け継がれました。1930年代後半の【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)で制作された『U.S.NAVAJO』のホールマークを持った作品や、1940年代以降にアリゾナ州で運営されていた【Pine Springs Trading Post】パインスプリングストレーディングポストで作られた作品、さらにナバホの偉大な作家【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、傑作を多く残した組織【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG) 通称ナバホギルドの作品でも類似したスタイルのバングルがリバイバルされました。こちらの作品はそれらのデザインソースとなり、インディアンスクールで後進の指導にも従事したAmbrose Roanhorseがオーセンティックオールドスタイル、そして原始的な技術/製法を伝えて行くための手本とした作品の一つと推測されます。
そして、現代に至るまで同様の価値観や造形スタイルが受け継がれており、【Lewis Lomay】ルイス・ロメイ(1913-1996)や【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ(1915-1991)、現在では特に【Mike Bird Romero】マイク・バード・ロメロ等がこちらのような作品を制作しています。


【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
それは、1930年代以降に隆盛した、量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するという目的と共に、アメリカ政府がアメリカから世界に発信し得るアートとして、インディアンの手工芸品を育てていくという計画も大きく働いたようです。
サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つAmbrose Roanhorseの二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドも上記のIACB等と同様の目的を持ち、1941年にAmbrose Roanhorseが代表として組織されました。ナバホギルドは、U.S.NAVAJOやUITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的としていたようです。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベース(地金)に、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。こちらの作品においてターミナル(両端)片側の一部に見られるようなシルバーの重なったような亀裂部分は、ハンマーワークによるインゴット成形作品の特徴です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作もインゴットシルバー(銀塊)から原始的な技術だけで成形され、独特な重厚感や威厳を感じさせるます。しかしながら、非常にシンプルで洗練されたデザインは、クリーンでミニマムな印象を持ち、普遍的な造形美はどんな装いにもフィットし長くご愛用いただけると思われます。

ビンテージインディアンジュエリーの力強い武骨さだけでなく、作者の並外れた造形センス、さらにはインディアンジュエリーの歴史をも感じさせる作品であり練り上げられた工芸品としての資料価値も高い作品です。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーのクスミや僅かな小傷、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、特にダメージのない状態となっています。
【NAVAJO】ナバホか【PUEBLO】プエブロのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚なハーフラウンドワイヤーをベースに、スタンプワークによってバイアス模様が構成された作品。ミニマムで完成された造形美を持ったアンティーク/ビンテージバングルです。

1910年代末頃~1940年代頃に作られた作品と推測されますが、とてもシンプルな造形スタイルであり、ホールマーク(作者のサイン)等の制作された年代や背景を判断する材料が乏しい為、明確にその背景を断定することが難しいピースです。また、シンプルで素朴なデザイン/造形スタイルからは、プエブロ(ナバホ以外のアメリカ中西部に起源を持つインディアン部族) のシルバースミスによる作品の可能性も高いと考えられます。
インディアンジュエリーの歴史では、シルバースミスの最初の一人とされているのは、ナバホの【Atsidi Sani】と言う人物ですが、そのあとそれほど長い時間を経ずにAtsidi Saniの息子によりズニへ、そしてズニからホピへとシルバースミスとしての技術が伝来しました。インディアンジュエリー黎明期である当時の作品は、ナバホのオールドスタイルをベースにして、馬具などに見られるスパニッシュコロニアルスタイルやメキシカンシルバージュエリーの影響を受けながらそれぞれに発展していきますが、現代のような部族による作風の違いはほとんど見られず、共通したイメージの作品が作られていました。

本作もまだナバホジュエリーとその他のプエブロの作品の間に大きな差異のない時代に制作されたバングルと思われ、インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンドは程よい幅を持ったハーフラウンドワイヤーとなっています。そこに、バイアス/斜めのライン模様を刻む力強いスタンプワークが施されることで構成されたシンプルな造形。ハーフラウンドワイヤーに対して垂直にスタンプを打ち込むことで、スピンドルシェイプ/紡錘形の文様が生まれており、気付きにくいディテールながら本作にとって重要なポイントとなっています。また、その谷間部分にはスタンプ(鏨)の細かな「刻み」が現れており、インディアンジュエリーらしい表情を感じることが出来ます。
とても心地よい重量感を持ったバングルであり、ハンドメイド独特の味わいや制作上のムラも見られますが、非常に丁寧に作られており手首へのフィット感やなめらかなシルバーの肌は上質で高い完成度を誇ります。

こちらのような作品は、インディアンジュエリー創成期に近い年代から見られるスタイルの一つで、その後も長く受け継がれました。1930年代後半の【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)で制作された『U.S.NAVAJO』のホールマークを持った作品や、1940年代以降にアリゾナ州で運営されていた【Pine Springs Trading Post】パインスプリングストレーディングポストで作られた作品、さらにナバホの偉大な作家【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、傑作を多く残した組織【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG) 通称ナバホギルドの作品でも類似したスタイルのバングルがリバイバルされました。こちらの作品はそれらのデザインソースとなり、インディアンスクールで後進の指導にも従事したAmbrose Roanhorseがオーセンティックオールドスタイル、そして原始的な技術/製法を伝えて行くための手本とした作品の一つと推測されます。
そして、現代に至るまで同様の価値観や造形スタイルが受け継がれており、【Lewis Lomay】ルイス・ロメイ(1913-1996)や【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ(1915-1991)、現在では特に【Mike Bird Romero】マイク・バード・ロメロ等がこちらのような作品を制作しています。


【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
それは、1930年代以降に隆盛した、量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するという目的と共に、アメリカ政府がアメリカから世界に発信し得るアートとして、インディアンの手工芸品を育てていくという計画も大きく働いたようです。
サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つAmbrose Roanhorseの二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドも上記のIACB等と同様の目的を持ち、1941年にAmbrose Roanhorseが代表として組織されました。ナバホギルドは、U.S.NAVAJOやUITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的としていたようです。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベース(地金)に、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。こちらの作品においてターミナル(両端)片側の一部に見られるようなシルバーの重なったような亀裂部分は、ハンマーワークによるインゴット成形作品の特徴です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作もインゴットシルバー(銀塊)から原始的な技術だけで成形され、独特な重厚感や威厳を感じさせるます。しかしながら、非常にシンプルで洗練されたデザインは、クリーンでミニマムな印象を持ち、普遍的な造形美はどんな装いにもフィットし長くご愛用いただけると思われます。

ビンテージインディアンジュエリーの力強い武骨さだけでなく、作者の並外れた造形センス、さらにはインディアンジュエリーの歴史をも感じさせる作品であり練り上げられた工芸品としての資料価値も高い作品です。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーのクスミや僅かな小傷、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等は見られますが、特にダメージのない状態となっています。
Size

メンズサイズ M - XL 程度。

内径最大幅 約58.3㎜    正面幅(高さ) 約7.9㎜
内周 約140㎜    開口部 約27㎜
Inside Measurement 5 1/2inch   opening 1 1/16inch 

  ※バングルはサイズ調整可能です。M以上、XLサイズ以下の男性、XLサイズ以上の女性方であればほとんどの方にフィットすると思います。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

Material

Ingot Silver
        約26.7g