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JRO004268

【Kenneth Begay】 Navajo Vintage Silver Overlay Ring c.1955~

【Kenneth Begay】 Navajo Vintage Silver Overlay Ring c.1955~
135,000 円(税込)
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【Kenneth Begay】 Navajo Vintage Silver Overlay Ring  c.1955~
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【NAVAJO】ナバホの巨匠【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)の作品で、『オーバーレイ』と呼ばれるシルバーワークにより構成された非常にシンプルで洗練されたアンティーク/ビンテージリングです。

Kenneth Begayの作品の中でも最も多くの傑作が見られる1950年代後半~60年代頃のものと思われ、新しい技術やスタイルを貪欲に取り入れていた時期の作品です。現在ではホピジュエリーにおいて代表的な技術として定着しているオーバーレイ技法ですが、こちらが制作された当時にはまだホピ以外の作家にも新しい技術の一つとして取り入れられていました。
フロント部分は程よい幅があり、サイドからバックにかけては柔らかな曲線を描いて細く造形されています。フロント部分にはオーバーレイによってKenneth Begayを代表するデザインスタイルである『波/Wave』や『Trickling Water/流れる水』を表す紋様が描き出されています。また、現代の作品のようにエッジに厚みがなく、上下のエッジにかけて曲面が作られている部分も目立ちませんが特徴的なディテールとなっており、作品の完成度を高めているようです。
裏側には同作者のホールマーク『KB』と、販売したショップである【White Hogan】のショップマーク、さらに銀含有率92.5%の地金であることを示す『STERLING』と『HAND MADE』の刻印が刻まれています。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで、立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代には【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイは、1913年(又は1914年)にガナードに近いアリゾナ州スティームボードキャニオンで生まれ、子供のころにはブラックスミス(金属(鉄)鍛冶)の技術からそのキャリアをスタートさせたようです。その後、1930年代初めごろにはニューメキシコ州クリスタルの学校に就学し、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)からシルバースミスとしての技術を教わることになります。
【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年生まれで、インディアンジュエリーの創始者でありルーツとされるシルバースミス【Atsidi Sani】【Slender Maker of Silver】【Besthlagai-ilth'ini Althts' osigi】を父親と叔父に持つ、とても正統な第二世代の作家で、受け継いだ伝統を守りながら新しい技術/スタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアと言うべき人物です。
さらに、ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)からもその技術を学んでおり、上記の二人の作家による影響は1960年代以降のキャリア興隆期のモダンで独自性の強い作品にも感じ取ることが出来ます。

そんな偉大な作家達から基礎を教授され、1930年代末~40年代中ごろまではナバホギルドでAmbrose Roanhorseと共に仕事をし、国立公園内のクラフトショップ、クリオのためにナバホのトラディッショナルスタイルの作品を制作していました。1946年からは、アリゾナ州フラッグスタッフに移り、従兄である【Allen Kee】アレン・キー(1916-1972)と共に【White Hogan】ホワイト ホーガンに創業から所属し、同ショップを有名店にしてゆく立役者となっていきます。

【White Hogan】ホワイト ホーガンは、1930年代後半に【Fred Wilson's】フレッド・ウィルソンズで働いていた【John Bonnell】がアリゾナ州フラッグスタッフで始めたインディアンクラフトショップで、創業当時からKenneth BegayとAllen Keeの両名とはパートナーシップを持っていました。 1951年には、同州スコッツデールに移転し、有名ショップとなっていきます。 当時の二人が作り上げるジュエリーはシンプルでエレガント、ナバホの武骨で原始的な技術を継承していましたが、非常に新鮮で新しい価値観を持っており、なんと、1950年だけで66本ものアワード受賞リボンを獲得しています。 
そんなセンセーショナルな彼らの活躍によりWhite Hoganが批判の的になることもあったようですが、オーナーであるJohn Bonnellはインディアンシルバースミスをパートナーとして対等に接し、彼らの活躍の礎を築いたようです。

そしてKenneth BegayとAllen Keeは、当時日本に比べるとかなり発達していた書籍/メディアにも取り上げられ、全米で知名度のある作家となっていきます。
その後も二人の作り上げた世界観は、弟の【Johnnie Mike Begay】、従兄にあたる【George Kee】・【Ivan Kee】、Allen Keeの甥【Anthony Kee】、さらには現代作家として活躍する【Edison Cummings】へと引き継がれてゆき、2006年に閉店するまで受け継がれていました。

非常に成熟した技術を持ち、インディアンジュエリーを次のステージに引き上げたKenneth Begayは、『ナバホモダンジュエリーの父』とも呼ばれ、ホピの巨匠【Charles Loloma】チャールズ・ロロマ(1921-1991)も尊敬する作家としてその名前を挙げるほどです。
また、後進の育成にも積極的に携わっており、Allen KeeやJohnnie Mike Begay等の親族以外にも多くのシルバースミスを育成したインディアンジュエリー界の偉人です。


こちらのリングも、そんなKenneth Begayによる意欲的な制作姿勢がうかがえるリングです。オーバーレイという当時はまだ新しかった技術を高いレベルで実践し、非常にクリーンで洗練された印象がもたらされています。それにより、ビンテージインディアンジュエリーらしいナチュラルな印象と、少しフォーマルなスタイルにもフィットするエレガントな上質感を併せ持っています。

さり気なくも独創的なシェイプや、オーバーレイによるデザインワークは作者の突出した造形センスを感じさせます。また、【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイという作家の希少性からも資料価値が高くハイエンドでコレクタブルな作品です。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良く、多少のキズや僅かなクスミは見られますが、良好な状態です。
【NAVAJO】ナバホの巨匠【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)の作品で、『オーバーレイ』と呼ばれるシルバーワークにより構成された非常にシンプルで洗練されたアンティーク/ビンテージリングです。

Kenneth Begayの作品の中でも最も多くの傑作が見られる1950年代後半~60年代頃のものと思われ、新しい技術やスタイルを貪欲に取り入れていた時期の作品です。現在ではホピジュエリーにおいて代表的な技術として定着しているオーバーレイ技法ですが、こちらが制作された当時にはまだホピ以外の作家にも新しい技術の一つとして取り入れられていました。
フロント部分は程よい幅があり、サイドからバックにかけては柔らかな曲線を描いて細く造形されています。フロント部分にはオーバーレイによってKenneth Begayを代表するデザインスタイルである『波/Wave』や『Trickling Water/流れる水』を表す紋様が描き出されています。また、現代の作品のようにエッジに厚みがなく、上下のエッジにかけて曲面が作られている部分も目立ちませんが特徴的なディテールとなっており、作品の完成度を高めているようです。
裏側には同作者のホールマーク『KB』と、販売したショップである【White Hogan】のショップマーク、さらに銀含有率92.5%の地金であることを示す『STERLING』と『HAND MADE』の刻印が刻まれています。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで、立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代には【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイは、1913年(又は1914年)にガナードに近いアリゾナ州スティームボードキャニオンで生まれ、子供のころにはブラックスミス(金属(鉄)鍛冶)の技術からそのキャリアをスタートさせたようです。その後、1930年代初めごろにはニューメキシコ州クリスタルの学校に就学し、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)からシルバースミスとしての技術を教わることになります。
【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年生まれで、インディアンジュエリーの創始者でありルーツとされるシルバースミス【Atsidi Sani】【Slender Maker of Silver】【Besthlagai-ilth'ini Althts' osigi】を父親と叔父に持つ、とても正統な第二世代の作家で、受け継いだ伝統を守りながら新しい技術/スタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアと言うべき人物です。
さらに、ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)からもその技術を学んでおり、上記の二人の作家による影響は1960年代以降のキャリア興隆期のモダンで独自性の強い作品にも感じ取ることが出来ます。

そんな偉大な作家達から基礎を教授され、1930年代末~40年代中ごろまではナバホギルドでAmbrose Roanhorseと共に仕事をし、国立公園内のクラフトショップ、クリオのためにナバホのトラディッショナルスタイルの作品を制作していました。1946年からは、アリゾナ州フラッグスタッフに移り、従兄である【Allen Kee】アレン・キー(1916-1972)と共に【White Hogan】ホワイト ホーガンに創業から所属し、同ショップを有名店にしてゆく立役者となっていきます。

【White Hogan】ホワイト ホーガンは、1930年代後半に【Fred Wilson's】フレッド・ウィルソンズで働いていた【John Bonnell】がアリゾナ州フラッグスタッフで始めたインディアンクラフトショップで、創業当時からKenneth BegayとAllen Keeの両名とはパートナーシップを持っていました。 1951年には、同州スコッツデールに移転し、有名ショップとなっていきます。 当時の二人が作り上げるジュエリーはシンプルでエレガント、ナバホの武骨で原始的な技術を継承していましたが、非常に新鮮で新しい価値観を持っており、なんと、1950年だけで66本ものアワード受賞リボンを獲得しています。 
そんなセンセーショナルな彼らの活躍によりWhite Hoganが批判の的になることもあったようですが、オーナーであるJohn Bonnellはインディアンシルバースミスをパートナーとして対等に接し、彼らの活躍の礎を築いたようです。

そしてKenneth BegayとAllen Keeは、当時日本に比べるとかなり発達していた書籍/メディアにも取り上げられ、全米で知名度のある作家となっていきます。
その後も二人の作り上げた世界観は、弟の【Johnnie Mike Begay】、従兄にあたる【George Kee】・【Ivan Kee】、Allen Keeの甥【Anthony Kee】、さらには現代作家として活躍する【Edison Cummings】へと引き継がれてゆき、2006年に閉店するまで受け継がれていました。

非常に成熟した技術を持ち、インディアンジュエリーを次のステージに引き上げたKenneth Begayは、『ナバホモダンジュエリーの父』とも呼ばれ、ホピの巨匠【Charles Loloma】チャールズ・ロロマ(1921-1991)も尊敬する作家としてその名前を挙げるほどです。
また、後進の育成にも積極的に携わっており、Allen KeeやJohnnie Mike Begay等の親族以外にも多くのシルバースミスを育成したインディアンジュエリー界の偉人です。


こちらのリングも、そんなKenneth Begayによる意欲的な制作姿勢がうかがえるリングです。オーバーレイという当時はまだ新しかった技術を高いレベルで実践し、非常にクリーンで洗練された印象がもたらされています。それにより、ビンテージインディアンジュエリーらしいナチュラルな印象と、少しフォーマルなスタイルにもフィットするエレガントな上質感を併せ持っています。

さり気なくも独創的なシェイプや、オーバーレイによるデザインワークは作者の突出した造形センスを感じさせます。また、【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイという作家の希少性からも資料価値が高くハイエンドでコレクタブルな作品です。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良く、多少のキズや僅かなクスミは見られますが、良好な状態です。
Size

日本規格 約 15.5号   円周 約 55.9㎜   us 8
正面幅 約 9.7㎜

Material

Sterling Silver