ITEM CODE:
JOP003750

【Austin Wilson】 Navajo Vtg Concho Pierced Earrings c.1940~

【Austin Wilson】 Navajo Vtg Concho Pierced Earrings c.1940~
22,600 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホの偉大なシルバースミス兄弟の兄【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、又は弟の【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)による作品と推測されるピースで、立体的なコンチョで構成されたビンテージピアスです。

こちらの作品は、元々スクリューバックタイプのイヤリングでしたが、スクリューバックパーツに少しダメージがあった為、当店でピアスへとカスタム/リフォームしたピースになります。

おそらく1940年代~1960年代頃に制作された作品で、ホールマークがないため作者の断定はできませんが、こちらのようなコンチョをメインとした作品はオースティン・ウィルソン/アイク・ウィルソンが生み出した造形スタイルであると考えられ、同作者によって制作されたオリジナルのとても美しく独特のデザインを持ったスタンプ(鏨)が使われています。スタンプを受け継いだ近親者(ファミリー)の作品である可能性は残りますが、ほぼ間違いなく同作者自身による作品と思われます。
同様のコンチョによって構成されたリングで同作者のホールマークが施された作品につきましては、『JOP003692』や『JRO002595』←リンクをご参照ください。

立体的な曲面を持つコンチョの裏面がフラットに構成され、『Hollow Style/ホロウスタイル』と呼ばれる中空構造に造形されています。そのような独特のぽってりとした丸いフォルムが特徴的なコンチョがそのままピアスとなっており、可愛いフォルムながら着用した印象はオーセンティックでクラシックな雰囲気を持っています。また、オースティン・ウィルソン独特のスタンプワークが施され、センターにはホーガン(丸い文様)のスタンプ、そして放射上に三角形のスタンプが刻まれることによって太陽/サンモチーフを思わせるデザインが浮かび上がります。


【Hollow Style】中空構造/ホロウスタイルは、1940年代頃からみられる技法の一つで、この作品が制作された当時はまだ、新しいスタイルとして取り入られられた技術と推測されます。また、美しく造形するには高い技術を必要とし、現存する作品の少ないスタイルの一つでもあります。こちらの作品もドーム型のコンチョの裏面にフラットなプレートををロウ付けすることで造形されており、こちらの様に綺麗な立体を作り上げるのは容易ではありません。
また、同様のフォルムをシルバーの塊から成形することも可能ですが、シルバーをソリッド(無垢)な状態で仕上げてしまうと、その重量によって着用に支障が出るため、こちらのようなフォルムは中空構造/ホロウスタイルが最も適した造形だと思われます。


【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンと【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)は、ナバホ族の兄弟とされ、二人とも1901年生まれ、一説にはアングロ/白人の血が入っていたのではないかとされています。インディアンジュエリー作家の第二世代、セカンドジェネレーションと呼ばれる【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、 ホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)、等と同世代であり、インディアンジュエリーの『作家』として活動を始めた最初期の一人です。
二人ともナバホリザベーションに生まれますが、弟のIke Wilsonがシルバースミスとして【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレス(1898-1993)の経営するズニプエブロのC. G. Wallace Trading Postで仕事を始めました。その後、兄であるAustin Wilsonを同じC. G. Wallace Trading Postに誘いれます。キャリア中期以降は、ズニプエブロに存在するC. G. Wallace以外のトレーダーにも作品を供給しており、多くの素晴らしい作品を生み出しました。それは、彼らによる多くの作品がすでにミュージアムに収蔵されていることからも作家としての独自性やシルバースミスとしての高い技術がうかがえます。

また、C. G. Wallace はZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーでしたが、1920年代にナバホのシルバー彫金技術を必要としてIke Wilsonを登用したとされており、所属するジュエリー作家の多くがズニのジュエラーでした。そのため、Austin WilsonとIke Wilsonの兄弟の作品の中には、その当時ではほとんど考えられなかったズニの作家との共作と思われるチャンネルインレイ技術が使われた作品などが見つかっています。ただし、二人はナバホのシルバーワークを専門としており、ナバホのトラディッショナルな技術をベースに、ズニの作家による石のカットやカービングと彼らのシルバーワークを組み合わせたピースが残されています。しかしながら、技術はナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事はズニの影響を受けていると考えられます。
ブレスレットやリングなど、トラディショナルなナバホスタイルを踏襲した作品が多く見つかっていますが、ボックスやカトラリー等多岐にわたるシルバー作品を残しており、伝統的な技術を踏襲しながらも新しいスタイルや実験的な造形のピースも見られ、そのクリエイティブな作風や美意識は後世の作家にも多くの影響を与えています。さらに、1941年発足の職人団体【The Navajo Arts & Crafts Guild】 ナバホギルドのメンバーとしてもその名前が残されています。

ホールマーク(作家のサイン)については、こちらのピースには施されていませんが、ボウ&アローの刻印が多く見つかっています。ただしそれが、兄弟の内でどちらのサインであるか明確になっていません。参考資料によっては、こちらのボウ&アローの刻印が弟のIkeのサインとされていますが、当店の見解としては、1960年代まで制作していたと考えられる兄のAustinのサインである可能性が高いと推測しており、共通のホールマークであった可能性も排除できません。また、トマホークモチーフの刻印やホーガンモチーフのものなども同作者のものとして紹介されていることがありますが、C. G. Wallace Trading Postには、二人以外にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等のナバホ出身のシルバースミスが作品を供給していたと考えられ、オースティン・ウィルソンかアイク・ウィルソンのサインであることを断定するのは大変困難だと思われます。
それは、AustinとIkeが1歳ほど年の離れた兄弟である事が、最近のErnie Bulow氏の研究・調査によって判明したばかりであることから未だ不明点が多く、ホールマーク等の詳細について判断するにはまだまだ今後の研究・調査が必要と考えられます。
当時の高名な作家と同じようにホールマークの刻印されていない作品も多数確認されていますが、当時の作家の中では多作であり、比較的ホールマークの刻印されたピースが残っている作者です。
弟の【Ike Wilson】 は1942年に事故で亡くなられています。兄の【Austin Wilson】はその後も素晴らしい作品を多く残し、1976年に亡くなっており、その技術やスタンプはIkeの妻であった【Katherine Wilson】などが少しの間引き継いでいたようです。また、Ike Wilsonの孫にあたるのが、コンテンポラリージュエリーの有名作家【Harry Morgan】ハリー・モーガン(1946-2007)です。


こちらの作品もそんな【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン又は【Ike Wilson】アイク・ウィルソンのナバホの伝統を守りながらも独創的で立体的な造形と実験的で新しい試みを感じさせるデザインのピースで、クラシックでありながらモダンで現代的なセンスを持った作品です。また、同作者によってスタンプワークのパターンを変えた同じデザインの作品が継続的に制作されていたようです。

その独特の洗練された立体的なコンチョの造形は、インディアンジュエリーらしい素朴でナチュラルな印象を持ち、多くのスタイルに馴染みやすくスタイリングしやすいアイテムだと思います。

オーセンティックでシンプルな作品ですが、ビンテージインディアンジュエリー独特の味わいとAustin Wilson/Ike Wilsonという偉大な作家による独自性も感じさせるコレクタブルな作品です。

◆着用サンプル画像(5枚)はこちら◆


コンディションもシルバーのクスミが見られる程度で良好な状態です。キャッチは当店で新しいものに交換済みです。
※こちらの作品は、スクリューバックタイプのイヤリングでしたが、当店でピアスへとリフォームしたピースになります。
【NAVAJO】ナバホの偉大なシルバースミス兄弟の兄【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、又は弟の【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)による作品と推測されるピースで、立体的なコンチョで構成されたビンテージピアスです。

こちらの作品は、元々スクリューバックタイプのイヤリングでしたが、スクリューバックパーツに少しダメージがあった為、当店でピアスへとカスタム/リフォームしたピースになります。

おそらく1940年代~1960年代頃に制作された作品で、ホールマークがないため作者の断定はできませんが、こちらのようなコンチョをメインとした作品はオースティン・ウィルソン/アイク・ウィルソンが生み出した造形スタイルであると考えられ、同作者によって制作されたオリジナルのとても美しく独特のデザインを持ったスタンプ(鏨)が使われています。スタンプを受け継いだ近親者(ファミリー)の作品である可能性は残りますが、ほぼ間違いなく同作者自身による作品と思われます。
同様のコンチョによって構成されたリングで同作者のホールマークが施された作品につきましては、『JOP003692』や『JRO002595』←リンクをご参照ください。

立体的な曲面を持つコンチョの裏面がフラットに構成され、『Hollow Style/ホロウスタイル』と呼ばれる中空構造に造形されています。そのような独特のぽってりとした丸いフォルムが特徴的なコンチョがそのままピアスとなっており、可愛いフォルムながら着用した印象はオーセンティックでクラシックな雰囲気を持っています。また、オースティン・ウィルソン独特のスタンプワークが施され、センターにはホーガン(丸い文様)のスタンプ、そして放射上に三角形のスタンプが刻まれることによって太陽/サンモチーフを思わせるデザインが浮かび上がります。


【Hollow Style】中空構造/ホロウスタイルは、1940年代頃からみられる技法の一つで、この作品が制作された当時はまだ、新しいスタイルとして取り入られられた技術と推測されます。また、美しく造形するには高い技術を必要とし、現存する作品の少ないスタイルの一つでもあります。こちらの作品もドーム型のコンチョの裏面にフラットなプレートををロウ付けすることで造形されており、こちらの様に綺麗な立体を作り上げるのは容易ではありません。
また、同様のフォルムをシルバーの塊から成形することも可能ですが、シルバーをソリッド(無垢)な状態で仕上げてしまうと、その重量によって着用に支障が出るため、こちらのようなフォルムは中空構造/ホロウスタイルが最も適した造形だと思われます。


【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンと【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)は、ナバホ族の兄弟とされ、二人とも1901年生まれ、一説にはアングロ/白人の血が入っていたのではないかとされています。インディアンジュエリー作家の第二世代、セカンドジェネレーションと呼ばれる【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、 ホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)、等と同世代であり、インディアンジュエリーの『作家』として活動を始めた最初期の一人です。
二人ともナバホリザベーションに生まれますが、弟のIke Wilsonがシルバースミスとして【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレス(1898-1993)の経営するズニプエブロのC. G. Wallace Trading Postで仕事を始めました。その後、兄であるAustin Wilsonを同じC. G. Wallace Trading Postに誘いれます。キャリア中期以降は、ズニプエブロに存在するC. G. Wallace以外のトレーダーにも作品を供給しており、多くの素晴らしい作品を生み出しました。それは、彼らによる多くの作品がすでにミュージアムに収蔵されていることからも作家としての独自性やシルバースミスとしての高い技術がうかがえます。

また、C. G. Wallace はZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーでしたが、1920年代にナバホのシルバー彫金技術を必要としてIke Wilsonを登用したとされており、所属するジュエリー作家の多くがズニのジュエラーでした。そのため、Austin WilsonとIke Wilsonの兄弟の作品の中には、その当時ではほとんど考えられなかったズニの作家との共作と思われるチャンネルインレイ技術が使われた作品などが見つかっています。ただし、二人はナバホのシルバーワークを専門としており、ナバホのトラディッショナルな技術をベースに、ズニの作家による石のカットやカービングと彼らのシルバーワークを組み合わせたピースが残されています。しかしながら、技術はナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事はズニの影響を受けていると考えられます。
ブレスレットやリングなど、トラディショナルなナバホスタイルを踏襲した作品が多く見つかっていますが、ボックスやカトラリー等多岐にわたるシルバー作品を残しており、伝統的な技術を踏襲しながらも新しいスタイルや実験的な造形のピースも見られ、そのクリエイティブな作風や美意識は後世の作家にも多くの影響を与えています。さらに、1941年発足の職人団体【The Navajo Arts & Crafts Guild】 ナバホギルドのメンバーとしてもその名前が残されています。

ホールマーク(作家のサイン)については、こちらのピースには施されていませんが、ボウ&アローの刻印が多く見つかっています。ただしそれが、兄弟の内でどちらのサインであるか明確になっていません。参考資料によっては、こちらのボウ&アローの刻印が弟のIkeのサインとされていますが、当店の見解としては、1960年代まで制作していたと考えられる兄のAustinのサインである可能性が高いと推測しており、共通のホールマークであった可能性も排除できません。また、トマホークモチーフの刻印やホーガンモチーフのものなども同作者のものとして紹介されていることがありますが、C. G. Wallace Trading Postには、二人以外にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等のナバホ出身のシルバースミスが作品を供給していたと考えられ、オースティン・ウィルソンかアイク・ウィルソンのサインであることを断定するのは大変困難だと思われます。
それは、AustinとIkeが1歳ほど年の離れた兄弟である事が、最近のErnie Bulow氏の研究・調査によって判明したばかりであることから未だ不明点が多く、ホールマーク等の詳細について判断するにはまだまだ今後の研究・調査が必要と考えられます。
当時の高名な作家と同じようにホールマークの刻印されていない作品も多数確認されていますが、当時の作家の中では多作であり、比較的ホールマークの刻印されたピースが残っている作者です。
弟の【Ike Wilson】 は1942年に事故で亡くなられています。兄の【Austin Wilson】はその後も素晴らしい作品を多く残し、1976年に亡くなっており、その技術やスタンプはIkeの妻であった【Katherine Wilson】などが少しの間引き継いでいたようです。また、Ike Wilsonの孫にあたるのが、コンテンポラリージュエリーの有名作家【Harry Morgan】ハリー・モーガン(1946-2007)です。


こちらの作品もそんな【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン又は【Ike Wilson】アイク・ウィルソンのナバホの伝統を守りながらも独創的で立体的な造形と実験的で新しい試みを感じさせるデザインのピースで、クラシックでありながらモダンで現代的なセンスを持った作品です。また、同作者によってスタンプワークのパターンを変えた同じデザインの作品が継続的に制作されていたようです。

その独特の洗練された立体的なコンチョの造形は、インディアンジュエリーらしい素朴でナチュラルな印象を持ち、多くのスタイルに馴染みやすくスタイリングしやすいアイテムだと思います。

オーセンティックでシンプルな作品ですが、ビンテージインディアンジュエリー独特の味わいとAustin Wilson/Ike Wilsonという偉大な作家による独自性も感じさせるコレクタブルな作品です。

◆着用サンプル画像(5枚)はこちら◆


コンディションもシルバーのクスミが見られる程度で良好な状態です。キャッチは当店で新しいものに交換済みです。
※こちらの作品は、スクリューバックタイプのイヤリングでしたが、当店でピアスへとリフォームしたピースになります。
Size

片方 縦 約2.1㎝   横 約2.1㎝

Material

Silver