【Acoma Pueblo】アコマプエブロと【Laguna Pueblo】ラグーナプエブロの血を引く作家【Dyaami Lewis】ディアミ・ルイスの作品。アンティークジュエリーをモチーフに制作依頼した当店オリジナルオーダーピースで、『Rattlesnake』ラトルスネーク/ガラガラ蛇モチーフのシンプルでナローながらとても重厚なバングル。XL-XXL程度の比較的大きいサイズの作品です。
プエブロジュエリー初期のアンティークと思われる作品をデザインソースにしながらも、独自のセンスによりキャッチーで少し可愛い印象のあるスネークに仕上げられており、シンプルで力強いスタンプワークが施されており奥行きのある作品に仕上げられています。
既製のシルバープレートやワイヤーではなく、一度キャストで成形されたインゴットシルバー(銀塊)を鑢/ヤスリによる削り出しとハンマーワークによって成形されたバンド/地金をベースにしており、非常に厚く重厚な造形。ターミナル(両端)には顔とラトルスネークの特徴的な尻尾がデザインされており、荒々しくもポップでどこか憎めないスネークの表情は作者のキャラクターを表しているようであり、シンプルながら力強いスタンプワークには作者のセンスを感じさせます。
また、こちらのような蛇/スネークをモチーフにした造形のバングルは、ナバホ・プエブロ双方の作品で1910年代からみられる伝統的なデザイン/造形であり、コチティの【Cippy CrazyHorse】シピー・クレイジーホースをはじめ、現代作家にも受け継がれている伝統的なスタイルの一つです。
内側には、先祖から受け継ぐアローヘッドの刻印が刻まれており、父親であるGreg Lewisが引退した為か以前使用していた『D』の文字は刻印されていません。
【Dyaami E Lewis】ディアミ・ルイスは、父親に名工【Greg Lewis】グレッグ・ルイスを持ち、代々シルバースミスとして技術や伝統を受け継ぐ作家の一人です。アコマとラグーナ以外にもチェコスロバキア等ヨーロッパの血も持つ混血で、シルバーワークをスタートしたのは1990年代とまだまだ若手の作家ですが、卓越したセンスを持ち、父親のグレッグ・ルイスから受け継いだ伝統的な技術や共有しているスタンプ(鏨)により、既に素晴らしい完成度と独自性を持った作品を制作している作家です。
父親の【Greg Lewis】グレッグ・ルイスは、1954年生まれのベテラン作家で1960年代~70年代にはサンフランシスコを拠点に活動していましたが、1979年にラグーナプエブロに戻り、祖父であるAlvin Lewisがサンフランシスコで始めたショップ『The Arrowhead Shop』を移転・再開させました。 ドラゴンフライモチーフや古典作品をベースとした作品を得意とし、アメリカ国内でもアンティークを専門にしているギャラリーなどで展示/販売されています。残念ながら2017年に体調の問題によりシルバースミスとしては一線を退いています。
Alvin Lewisはアコマの歴史的な作家【Wolf-Robe】ウルフ・ローブ等と共に仕事をしたインディアンジュエリー最初期の作家の一人です。
【Rattlesnake】ガラガラヘビ/スネークは、インディアンにとって神聖な存在として、特にプエブロインディアンの間で古くからジュエリーやポッテリー等、色々な作品に用いられました。
当店のロゴにも登場するモチーフであり、脱皮して成長していく姿から、<挑戦><革命><知恵> 等を象徴するシンボルとされています。
当店では数少ないコンテンポラリー(現代作家)のピースですが、長い歴史を持つファミリーによって継承された伝統技術を持つDyaami Lewisの作品は、ビンテージインディアンジュエリーの持つワイルドな印象と、多くのスタイルにもフィットするナチュラルな質感を併せ持っています。
比較的細く造形されていますが、非常に厚みがあり重厚でそれなりの存在感を持ったバングルです。また、荒々しくも力強く刻まれたスタンプワークは、プリミティブながらエッジーで味わい深い表情を生み出しており他の作品との重ね付けにも向いたバングルですし、性別やシーンを問わず日常のアクセントとしてお使いいただけると思われます。
また、こちらのようなインゴットシルバーにより作られた作品は日常的な着用により細かな傷と共に艶が増し、その奥行きと完成度を高めていきます。
◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆
新品・未使用品。 ハンドメイドによる造形ですので、多少の捻りや制作上のムラが見られます。