【ZUNI】ズニのビンテージジュエリー、ズニの伝統的な造形技術で作られた作品で、細かなシルバーワークとターコイズで構成されたダイヤモンドシェイプのフェイスが特徴的なビンテージリングです。
ズニジュエリーとしては長く作られている伝統的なスタイルを持ったピースで、1960年代~90年代頃までその制作時期は広く可能性が考えられますが、ターコイズのクオリティーや細かなディテールから1960年代後半~1970年代前半頃に作られたピースと思われます。
細いハーフラウンドワイヤーをシャンクに、少し大き目のフェイスは9つのターコイズがダイヤモンド型に並べられ、ターコイズはそれぞれ丸く縁どられたシルバーワイヤーの中央にセットされています。それらのシルバーワイヤーがシャドーボックスに近い陰影を生み出しており、作品に奥行きを与え、ターコイズを強調する効果をもたらしているようです。
すべての工程がハンドメイドにより丁寧に仕上げられており、このような繊細な仕事は、ズニらしいシルバーワークとなっています。ナバホジュエリーとは違った印象を持っていますが、伝統的なインディアンジュエリーらしい表情も感じられる造形/デザインの作品です。
【Shadowbox】シャドーボックスは、30年代の後半に確立された技法で、60年代~70年代に多く見られた造形です。主にターコイズの外側に空洞を作ることによって深い黒が現れるのが特徴で、それによりターコイズの美しい色や輝きをより際立たせる技法です。巨匠【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)も好んだ技法/スタイルの一つであり、現代まで受け継がれています。
繊細なシルバーワークで構成されたフェイスは、ズニジュエリーらしい静かで落ち着いた印象を持っていますが、バースト状(放射状)に配置されたターコイズによってパワフルで楽しい雰囲気も感じさせるリングに仕上がっています。
また、ビンテージインディアンジュエリー特有の味わい深い表情と、ズニの作品独特の繊細でキャッチーな雰囲気は、多くのスタイルにおいて良いアクセントになると思われます。
インディアンジュエリーにおいて、特にズニの作品としてはオーセンティックな造形スタイルとシェイプを持ったピースの一つですが、日本においては新しい印象を受けるデザイン/造形の作品です。
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コンディションはシルバーのクスミやハンドメイド作品特有の制作上のムラなどが見られますが特にダメージなどは見られず、大変良好な状態です。