【ZUNI】ズニのオールドジュエリー、ソリッドゴールド(14金無垢)をベースに、ターコイズを精密に配した造形スタイルであるニードルポイント技術によって構成されたクロストップのビンテージネックレスです。

インディアンジュエリーにおいても大変古くから見られる伝統的なモチーフであるクロストップが、ズニの伝統的なスタイルであるターコイズと繊細なゴールドワークで形作られており、Devotional Arts/デボーショナルアーツ(聖具)としての一面も持った作品。

ズニの伝統的なスタイルの一つであり、正確な制作時期の特定は困難ですが、1970年代後半以降に制作されたピースと思われ、『ニードルポイント』と呼ばれるズニ族特有の繊細なカットのターコイズをセットする技術により、緻密で奥行きのある表情がもたらされています。ターコイズの間には小さなゴールドドロップが施されており、華奢なボリューム感ながら緻密なゴールドワークとターコイズによってクリーンで品位を感じさせるクロストップが造形されています。
チェーンもクラシックなロールチェーン(シルバー製)ですが、アンティーク加工によりゴールドカラーに僅かなムラが持たせられており、味わい深くナチュラルにトップと馴染む仕上げになっています。
セットされたターコイズは、美しくも静かで上品な色彩を持つグリーンターコイズで、ゴールドと素晴らしいフィッティングを見せる落ち着いた印象の石です。

また、インディアンジュエリーにおけるゴールド/金を用いた作品については、古くは1950年代以前から少数が制作されていたようですが、多くの作品が制作されるようになったのは、ナバホの偉大な作家【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)や、ホピ出身でインディアンジュエリー作家として世界的なアーティストとなった【Charles Loloma】チャールズ・ロロマ(1921-1991)が活躍した1960年代後半頃以降です。著名作家の中で最も古くからゴールドを用いたのは、ホピの作家【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)であると云われています。


【Cross】クロスモチーフはキリスト教の普及と同時に、インディアンジュエリー創生期からみられるもので、ズニの巨匠【Horace Iule】ホレス・イウレ(1901-1978)等のクロスモチーフで有名になった作家も存在しました。 そのため、クロス自体は珍しい造形ではありませんがこちらのような繊細さとインディアンジュエリー独特のアーシーな印象を持ったピースは珍しいと思われます。


ナバホジュエリーとは違ったズニジュエリーらしい繊細な細工で構成されたクロストップは繊細で可憐な表情を持ちながら、厳かな印象も持ち、上品で上質感を感じさせるネックレスです。
さらに、インディアンジュエリー特有のナチュラルで素朴な表情も持っており、ゴールド/金でありながら、カジュアルなスタイルでも少しフォーマルなシーンにも自然に馴染みやすいネックレスであり、性別も問わずお使いいただけるアイテムだと思われます。

また、ズニジュエリーとしてはオーセンティックなデザイン/造形ですが、ゴールドが採用されることで、インディアンジュエリーの味わい深い表情と共に、独特な存在感と上質感も感じさせる作品に昇華されているようです。

※こちらの品物はトップとバチカンが10金無垢でチェーンはシルバー925製になります。ご注意ください。

◆着用サンプル画像(6枚)はこちら◆


コンディションも良好です。細かなキズ等は見られますが、目立ったダメージなどはなく良い状態を保っています。
シルバーチェーンはアンティーク加工により色ムラなどを施しております。