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JRF013235

Antique Navajo 卍 Stamped Silver Ring w/Sq. Turquoise c.1930

Antique Navajo 卍 Stamped Silver Ring w/Sq. Turquoise c.1930
44,000 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、オーセンティックで丁寧なシルバーワークにスクエアカットのターコイズがセットされた作品。サイドには【卍】Whirling Logのスタンプワークが施され、ビンテージピースらしい武骨な雰囲気と、伝統的なシルバーワークや造形のバランスによるクラシックな印象を併せ持ったビンテージ/アンティークリングです。

【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれる、1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛に合わせて作られたスーベニアアイテムの一つである可能性がありますが、全ての工程を一人の職人がハンドメイドで仕上げた作品であり、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれる分業化や量産化されたものとは一線を画すクオリティーと味わいを持った貴重な作品です。

1920年代末頃~1930年代製と思われ、ナバホのトラディショナルなデザインながら、とても質の高いシルバーワークと素晴らしい造形センスにより構築的な表情を持ったハイエンドな作品です。
インゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクはとても美しいシルバーワークによってサイドからフロントに向かって3本に割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれるナバホの伝統的なスタイルに造形されており、そのサイド部分に卍のスタンプが刻まれています。フェイスにはスクエアカットされたボルダータイプのターコイズがセットされ、ベゼルにはツイステッドワイヤーが施されています。さらにそれらの両サイドには美しいスタンプが刻まれたアップリケ/パッチアークが配されており、作品に立体的な動きとビンテージナバホジュエリーらしい表情を生み出しています。
リングとしてとても綺麗なバランスに仕上がった作品で、残念ながら作者は不明となっていますが、オーセンティックながら洗練されたデザイン/造形はナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させ、インディアンスクールにおいてもこちらの様なスタイルの作品が教材として制作されていたようで、1930年代前半にフォートウィンゲートインディアンスクールにおいて講師を務めていたフレッド・ぺシュラカイの影響を受けていることが推測されます。また、現代においても最高峰の技術を持つ【Perry Shorty】ペリー・ショーティー等がこちらの様なデザイン/造形をトラディショナルなナバホスタイルの一つとして受け継いでいます。

セットされた石はスクエアカットのワイルドな表情を持ったターコイズで、ボルダータイプ(母岩を多く含んだタイプの石)と呼ばれるカットのアンティーク作品では珍しいターコイズです。
鉱山を特定することは出来ませんが、ブラウンの母岩の中に綺麗で味わい深い水色が現れており、野性味があってアンティーク作品にフィットする渋い質感のターコイズです。使用感もあってワイルドな表情になっていますが、特にダメージはなく、現在も美しく澄んだ色を見せています。また、スクエアカットによって構築的で男性的な印象も与えられ、ワイルドで武骨な表情とシックでクラシックなイメージを持っています。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyawma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


卍 【スワスティカ】 Whirling Log 【ワーリングログ】について・・・
 4つの【L】 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボル卍(Swastikaスワスティカ)はラッキーシンボルとして当時よく使われていたモチーフです。
しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦によりアメリカにおいては敵国ドイツのハーケンクロイツと同一記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。
当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が入った作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収されたりしたようです。 その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。
こちらはそのような受難を乗り越えて現存しているものです。

 
ナバホの古典的な技術によって構成されたトラディショナルなスタイルの作品ですが、現代においても新鮮な印象を失っておらず、練り上げられた工芸品としての佇まいと完成度を持つリングです。

エスニシティーな雰囲気も持っていますがスクエアカットのターコイズや繊細なシルバーワークは、クラシックで落ち着いた雰囲気を感じさせ、多くのスタイルに馴染やすいと思われます。また、その渋い質感やクラシックな印象は、13号~13.5号という女性に向いたサイズながら、男性のピンキーとしても素晴らしい存在感を示してくれるリングです。

オールドナバホジュエリー特有の質感と奥行きとを持ち、ビンテージ作品としては突出した造形センスを感じさせるリング。オーセンティックなデザイン/造形ですが、発見するのが非常に困難なデザイン/造形とクオリティーを兼ねそろえた良作です。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは多少の使用感があり、全体に摩耗やクスミが見られますが、ターコイズを含め目立ったダメージはなく、使用にあたって不安の無い良好なコンディションです。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、オーセンティックで丁寧なシルバーワークにスクエアカットのターコイズがセットされた作品。サイドには【卍】Whirling Logのスタンプワークが施され、ビンテージピースらしい武骨な雰囲気と、伝統的なシルバーワークや造形のバランスによるクラシックな印象を併せ持ったビンテージ/アンティークリングです。

【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれる、1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛に合わせて作られたスーベニアアイテムの一つである可能性がありますが、全ての工程を一人の職人がハンドメイドで仕上げた作品であり、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれる分業化や量産化されたものとは一線を画すクオリティーと味わいを持った貴重な作品です。

1920年代末頃~1930年代製と思われ、ナバホのトラディショナルなデザインながら、とても質の高いシルバーワークと素晴らしい造形センスにより構築的な表情を持ったハイエンドな作品です。
インゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクはとても美しいシルバーワークによってサイドからフロントに向かって3本に割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれるナバホの伝統的なスタイルに造形されており、そのサイド部分に卍のスタンプが刻まれています。フェイスにはスクエアカットされたボルダータイプのターコイズがセットされ、ベゼルにはツイステッドワイヤーが施されています。さらにそれらの両サイドには美しいスタンプが刻まれたアップリケ/パッチアークが配されており、作品に立体的な動きとビンテージナバホジュエリーらしい表情を生み出しています。
リングとしてとても綺麗なバランスに仕上がった作品で、残念ながら作者は不明となっていますが、オーセンティックながら洗練されたデザイン/造形はナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させ、インディアンスクールにおいてもこちらの様なスタイルの作品が教材として制作されていたようで、1930年代前半にフォートウィンゲートインディアンスクールにおいて講師を務めていたフレッド・ぺシュラカイの影響を受けていることが推測されます。また、現代においても最高峰の技術を持つ【Perry Shorty】ペリー・ショーティー等がこちらの様なデザイン/造形をトラディショナルなナバホスタイルの一つとして受け継いでいます。

セットされた石はスクエアカットのワイルドな表情を持ったターコイズで、ボルダータイプ(母岩を多く含んだタイプの石)と呼ばれるカットのアンティーク作品では珍しいターコイズです。
鉱山を特定することは出来ませんが、ブラウンの母岩の中に綺麗で味わい深い水色が現れており、野性味があってアンティーク作品にフィットする渋い質感のターコイズです。使用感もあってワイルドな表情になっていますが、特にダメージはなく、現在も美しく澄んだ色を見せています。また、スクエアカットによって構築的で男性的な印象も与えられ、ワイルドで武骨な表情とシックでクラシックなイメージを持っています。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyawma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


卍 【スワスティカ】 Whirling Log 【ワーリングログ】について・・・
 4つの【L】 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボル卍(Swastikaスワスティカ)はラッキーシンボルとして当時よく使われていたモチーフです。
しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦によりアメリカにおいては敵国ドイツのハーケンクロイツと同一記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。
当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が入った作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収されたりしたようです。 その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。
こちらはそのような受難を乗り越えて現存しているものです。

 
ナバホの古典的な技術によって構成されたトラディショナルなスタイルの作品ですが、現代においても新鮮な印象を失っておらず、練り上げられた工芸品としての佇まいと完成度を持つリングです。

エスニシティーな雰囲気も持っていますがスクエアカットのターコイズや繊細なシルバーワークは、クラシックで落ち着いた雰囲気を感じさせ、多くのスタイルに馴染やすいと思われます。また、その渋い質感やクラシックな印象は、13号~13.5号という女性に向いたサイズながら、男性のピンキーとしても素晴らしい存在感を示してくれるリングです。

オールドナバホジュエリー特有の質感と奥行きとを持ち、ビンテージ作品としては突出した造形センスを感じさせるリング。オーセンティックなデザイン/造形ですが、発見するのが非常に困難なデザイン/造形とクオリティーを兼ねそろえた良作です。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは多少の使用感があり、全体に摩耗やクスミが見られますが、ターコイズを含め目立ったダメージはなく、使用にあたって不安の無い良好なコンディションです。
Size

日本規格 約 13~13.5号   円周 約 53.8㎜   us 7
正面幅 約 15.4㎜

Material

Silver, Turquoise