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JRO003406

Antique Navajo 卍 Stamped Ingot Silver Men's Ring c.1915~

Antique Navajo 卍 Stamped Ingot Silver Men's Ring c.1915~
76,000 円(税込)
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Antique Navajo 卍 Stamped Ingot Silver Men's Ring  c.1915~
  • Antique Navajo 卍 Stamped Ingot Silver Men's Ring  c.1915~
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【NAVAJO】ナバホか【PUEBLO】プエブロのシルバースミスによる、まだ粗野な印象を持つアンティーク作品。1910年代後半~1920年代製と思われ、インゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンク/地金に【卍】Whirling Log/Nohokos等のスタンプワークが施された武骨なアンティーク/ビンテージリングです。

またこちらの作品は【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルとも呼ばれる、1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛に合わせて作られた作品の一つと思われますが、そんなスーベニアアイテムの中でも最初期のピースと思われ、全ての工程を一人の職人が担当し、全てハンドメイドで丁寧に仕上げられており、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれる分業化や量産化されたものとは一線を画すクオリティーと味わいを持った貴重な作品です。
また、ナバホジュエリーの特徴を持った作品ですが、当時のツーリストジュエリーではナバホとプエブロ双方が大きな差を持たない作品を制作しており、相対的な職人数の割合からナバホのシルバースミスによる作品の可能性が高いですが、明確にすることは出来ません。

インゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンク/地金は、センターに向かって幅が少し広くなったシェイプでエッジが少し鞣されており、 ハンマーワークで叩きのばすことで成形された硬く重厚感のある肌に仕上げられています。そして、全体に力強くスタンプワークが施されており、細かなディテールには粗暴な部分が見られますが、それもプリミティブな印象を生み出し、オールドピース特有の表情や量産されたツーリストジュエリーにはない威厳のある質感を作り出しているようです。


こちらの作品のような時期に制作され、類似したスタイルを持つピースについては、観光客向けに作られたツーリストジュエリーやフレッド・ハービースタイルとして認識されていますが、この作品については、【Manufacturers】メーカーによって量産されたものではなくそれらのデザインソースとなった『オリジナル』作品であり、その希少性と価値を高めています。
1910年代~1940年代当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れる【Maisel's Indian Trading Post】マイセルズ インディアントレーディングポストや、【BELL TRADING POST】ベルトレーディングポスト等も創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストに所属した【Awa Tsireh】アワ・ツィレー(1898-1955)のデザインを作品をはじめ、【NAVAJO GUILD】ナバホギルドの作品や【C. G. Wallace Trading Post】チャールズ・ガレット・ウォレス トレーディングポストの工房で作られたなどの作品等は多くの模倣品が作られています。そのため当時、模倣品との明確な区別を促すため、UITA【United Indian Trader's Association】などが組織され、上記のような量産化された作品と差別化が図られた歴史もあります。
こちらの作品も、類似するデザインのものが量産化されたピースにおいて流通しており、それらのデザインソースとなった作品の一つです。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


卍 【スワスティカ】 Whirling Log 【ワーリングログ】について・・・
 4つの【L】 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボル卍(Swastikaスワスティカ)はラッキーシンボルとして当時よく使われていたモチーフです。
しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦によりアメリカにおいては敵国ドイツのハーケンクロイツと同一記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。
当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が入った作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収されたりしたようです。 その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。
こちらはそのような受難を乗り越えて現存しているものです。


ナバホの古典的な技術によって構成されたトラディショナルなスタイルの作品ですが、現代においても新鮮な印象を失っておらず、シルバーワークには粗暴な部分も見られますが、とても武骨で練り上げられた工芸品としての佇まいと完成度を持つリングです。
 
また、こちらの様なアンティーク作品は、ジュエリーとしての派手さは持っていませんが、とても程よいボリューム感とシルバーのみで構成された独特の味わいとアーシーな印象を持っています。シルバーの質感も渋く、量産品にはない雰囲気を醸し出すリング。素朴でシンプル、無駄のない秀逸なデザインは、多くスタイルにフィットし長年にわたってご愛用いただけると思います。

アンティークジュエリーの中でもリング/指輪は使用による消費や紛失などにより現存数が少なく、大変希少なピースとなっています。さらに、こちらの様なインディアンジュエリーの歴史の中でも黎明期に制作された作品は、史料価値も高くとても貴重な作品となっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは、経年を感じさせるクスミやハンドメイド特有の制作上のムラなどが見られますが、使用感やダメージ/リペア跡など見られず良好なコンディションです。
また、【卍】の入るピースは戦後もほとんど着用されずに保管されていることが多く、現存数は少ないですが、コンディションの良い個体が多いことも特徴の一つです。
【NAVAJO】ナバホか【PUEBLO】プエブロのシルバースミスによる、まだ粗野な印象を持つアンティーク作品。1910年代後半~1920年代製と思われ、インゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンク/地金に【卍】Whirling Log/Nohokos等のスタンプワークが施された武骨なアンティーク/ビンテージリングです。

またこちらの作品は【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルとも呼ばれる、1900年代以降のサウスウエスト観光産業の隆盛に合わせて作られた作品の一つと思われますが、そんなスーベニアアイテムの中でも最初期のピースと思われ、全ての工程を一人の職人が担当し、全てハンドメイドで丁寧に仕上げられており、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれる分業化や量産化されたものとは一線を画すクオリティーと味わいを持った貴重な作品です。
また、ナバホジュエリーの特徴を持った作品ですが、当時のツーリストジュエリーではナバホとプエブロ双方が大きな差を持たない作品を制作しており、相対的な職人数の割合からナバホのシルバースミスによる作品の可能性が高いですが、明確にすることは出来ません。

インゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンク/地金は、センターに向かって幅が少し広くなったシェイプでエッジが少し鞣されており、 ハンマーワークで叩きのばすことで成形された硬く重厚感のある肌に仕上げられています。そして、全体に力強くスタンプワークが施されており、細かなディテールには粗暴な部分が見られますが、それもプリミティブな印象を生み出し、オールドピース特有の表情や量産されたツーリストジュエリーにはない威厳のある質感を作り出しているようです。


こちらの作品のような時期に制作され、類似したスタイルを持つピースについては、観光客向けに作られたツーリストジュエリーやフレッド・ハービースタイルとして認識されていますが、この作品については、【Manufacturers】メーカーによって量産されたものではなくそれらのデザインソースとなった『オリジナル』作品であり、その希少性と価値を高めています。
1910年代~1940年代当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れる【Maisel's Indian Trading Post】マイセルズ インディアントレーディングポストや、【BELL TRADING POST】ベルトレーディングポスト等も創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッズトレーディングポストに所属した【Awa Tsireh】アワ・ツィレー(1898-1955)のデザインを作品をはじめ、【NAVAJO GUILD】ナバホギルドの作品や【C. G. Wallace Trading Post】チャールズ・ガレット・ウォレス トレーディングポストの工房で作られたなどの作品等は多くの模倣品が作られています。そのため当時、模倣品との明確な区別を促すため、UITA【United Indian Trader's Association】などが組織され、上記のような量産化された作品と差別化が図られた歴史もあります。
こちらの作品も、類似するデザインのものが量産化されたピースにおいて流通しており、それらのデザインソースとなった作品の一つです。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


卍 【スワスティカ】 Whirling Log 【ワーリングログ】について・・・
 4つの【L】 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボル卍(Swastikaスワスティカ)はラッキーシンボルとして当時よく使われていたモチーフです。
しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦によりアメリカにおいては敵国ドイツのハーケンクロイツと同一記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。
当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が入った作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収されたりしたようです。 その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。
こちらはそのような受難を乗り越えて現存しているものです。


ナバホの古典的な技術によって構成されたトラディショナルなスタイルの作品ですが、現代においても新鮮な印象を失っておらず、シルバーワークには粗暴な部分も見られますが、とても武骨で練り上げられた工芸品としての佇まいと完成度を持つリングです。
 
また、こちらの様なアンティーク作品は、ジュエリーとしての派手さは持っていませんが、とても程よいボリューム感とシルバーのみで構成された独特の味わいとアーシーな印象を持っています。シルバーの質感も渋く、量産品にはない雰囲気を醸し出すリング。素朴でシンプル、無駄のない秀逸なデザインは、多くスタイルにフィットし長年にわたってご愛用いただけると思います。

アンティークジュエリーの中でもリング/指輪は使用による消費や紛失などにより現存数が少なく、大変希少なピースとなっています。さらに、こちらの様なインディアンジュエリーの歴史の中でも黎明期に制作された作品は、史料価値も高くとても貴重な作品となっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは、経年を感じさせるクスミやハンドメイド特有の制作上のムラなどが見られますが、使用感やダメージ/リペア跡など見られず良好なコンディションです。
また、【卍】の入るピースは戦後もほとんど着用されずに保管されていることが多く、現存数は少ないですが、コンディションの良い個体が多いことも特徴の一つです。
Size

日本規格 約 24号   円周 約 64.9㎜   us 11.5
正面幅 約 7.5㎜

Material

Ingot Silver