【ZUNI】ズ二のビンテージジュエリー、アイシェイプにカットされた20個ものターコイズが羅列された『ローワーク』と呼ばれる造形スタイルのピースで、それらの上下にはシルバードロップ/ボールが精密に配されており、細部まで丁寧に仕上げられたハイエンドなアンティーク/ビンテージバングルです。
1950年代~1960年代頃のピースと思われ、『ニードルポイント』と呼ばれるこちらの作品と類似したスタイルやターコイズを放射状に配置するクラスターデザインをさらに小さく細いターコイズを用いて構成した造形スタイルの黎明期に作られたピース。また、比較的珍しいメンズサイズのバングルです。
縦に長く細いカットのターコイズをシルバーバンドに羅列しており、とても細かな仕事が繰り返されている様子は美しく迫力のある表情を持っています。さらに、上下のエッジ部分には40個ものシルバードロップ/ボールが施されています。一つずつハンドメイドされたシルバードロップや多く残されているラウンドカットターコイズの作品に比べ縦に長くアイシェイプにカットされたターコイズにより、多くの同スタイルを持つ作品に比べ幅が広く、迫力のある造形に仕上がっています。さらに、サイドにはさりげなくアンティークらしいクオリティーのスタンプワークが刻まれており、ビンテージインディアンジュエリー独特の味わいを生み出しているようです。
セットされたターコイズも、澄んだ水色から少しミルキーな水色まで見られる綺麗な石で、ビンテージらしくとてもクオリティーの高いターコイズです。ズニのニードルポイントやクラスターデザイン自体は現在でもほとんど変わらずに受け継がれていますが、石の質については、古い作品でしか見られないナチュラル無添加のターコイズが使われています。
1930年代以前においては、ナバホ・ズニ共に差異の少ないデザインの作品を制作していましたが、1930年代~1950年代にかけてこちらのような繊細なターコイズの構成やニードルポイントと呼ばれる造形、さらにチャンネルインレイなどの技術は、細かな石のカットを得意とするズニの特徴的なスタイルとして確立されて行きました。現在ではズニの代表的なスタイルとして広く認知されています。
こちらの作品は、ズニの伝統的なスタイルが形成されて行く黎明期に作られた史料価値も高いバングルで、しっかりとした厚みのバンドに綺麗にカットされたターコイズの20個にも及ぶ羅列は、エッジーで洗練された造形美と独特な迫力を作っています。
オーセンティックでビンテージインディアンジュエリーらしい味わい深い表情は、多くのスタイルにフィットする汎用性を持っていますので長くご愛用いただけると思います。また、重ね付けで他のバングルやブレスレットと合わせるのも良いと思われますが、単独でもしっかりとしたボリューム感を感じることのできるバングルです。
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コンディションも多少のクスミや摩耗などが見られますが、目立ったダメージは無く良好です。