【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルや【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれる1910年代~1950年代当時、観光客向けに生産されたピース。センターに可愛い印象のサンダーバードが施された小さなサイズのアンティーク/ビンテージリングです。
こちらの作品も1930年代末~1950年代当時に作られたと思われ、ツーリストジュエリーやフレッド・ハービースタイルと呼ばれる観光客向けに作られたピースを代表するようなサンダーバードモチーフのリングです。
フェイスは、細かなスタンプが施された素朴で可愛い印象のサンダーバードがアップリケされています。 ベースとなっているシャンクはスプリットになっており、上下のエッジが『スキャロップドエッジ』(ホタテ貝)とも呼ばれる細かな動きのあるシェイプに造形され、それに合わせてスタンプワークも配されています。これらのシルバーワークには、機械による工程が含まれており、マシン&ハンドメイドのハイブリッドなピースです。また、中央にはアンティークインディアンジュエリーにとても良く馴染む優しい色相にグラデーションやマトリックスの入るターコイズがセットされています。
またこちらのようなアイテムは、サンダーバードのデザイン/造形等から、1935年にニューメキシコ州アルバカーキで設立され、多くのナバホやプエブロの職人が所属し、沢山のツーリストアイテムを生産した有名工房【BELL TRADING POST】ベルトレーディングポストや同じくアルバカーキでさらに古くから運営されていた【Maisel's Indian Trading Post】マイセルズ インディアントレーディングポストで製造されたピースと推測されますが、こちらには『STERLING』の刻印のみが施され、ショップマークやホールマークは入らず詳細は不明となっています。
【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。
ジュエリーでは、『限界の無い幸福』を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。
女性に向いた小さなサイズのリングで、男性のピンキーリングにもお使いいただけるサイズ(7~7.5号程度)。センターが広くシャンクの内側が細く作られており、指に心地良くフィットしナチュラルに馴染みやすい造形のリングです。
また、アイコニックなサンダーバードのアップリケはポップで可愛い印象ですが、アンティーク独特のシルバーの質感やナバホの伝統的な造形は、ビンテージインディアンジュエリー独特の表情も持っており、多くのスタイルにおいてさりげなく効果的なアクセントになってくれると思います。
着用画像はこちら↓
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コンディションも大変良く、多少シルバーにクスミ等が見られますが使用感は少なく、ダメージの無いとても良好な状態です。