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JBO002328

【U.S.NAVAJO 40】Banded Filed IngotSilver Cuff Bracelet c.1935

【U.S.NAVAJO 40】Banded Filed IngotSilver Cuff Bracelet c.1935
228,000 円(税込)
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【U.S.NAVAJO 40】Banded Filed IngotSilver Cuff Bracelet c.1935
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【NAVAJO】ナバホジュエリーの中でも短期間のみ使用され、そのクオリティーを保証する稀有なホールマーク『U.S.NAVAJO』【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の刻印されたピースで、末尾に記されたトレーディングポスト等の制作元を表すナンバーは【40】つまり、【Fort Wingate Indian School】ニューメキシコ州フォートウィンゲートインディアンスクールで制作された作品であり、現在においても無駄がなく洗練された印象を持ったアンティーク/ビンテージバングルです。

上記のホールマークから1938年~1942年頃までに作られたものと判断することが出来、『U.S.NAVAJO』のホールマークや、現代制作されているナバホジュエリーの基礎となった歴史的背景などから、大変な史料価値を持ちミュージアムに収蔵されていても不思議ではない作品です。

インゴットシルバー(銀塊)より成形されたバンド(地金)には、シンプルながら力強くファイルワーク(ヤスリによる削る技術)によって削り出されたエッジーなボーダーラインが立体的に施されています。中央にはライン状に細かなチゼルワークが配され、ハンドスタンプによるディテールとは思えない美しく構築的な印象の紋様が刻まれています。またそれが、シンプルでミニマムな造形にインディアンジュエリー独特の味わいや武骨さを生み出しながらモダンな表情を付加しており、手工芸品として極限まで高められたシルバーワークによりアートピースとしても素晴らしいジュエリー作品です。
さらに、ターミナル(バングル両端)には断面に対して垂直方向に小さなシルバーパーツが施されており、このようなディテールをはじめ構成するすべてのシルバーワークや造形スタイルは、フォートウィンゲート インディアンスクールで講師を務め、後に同じくフォートウィンゲートでナバホギルドを創立し、代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の影響と美意識が強く感じられます。


こちらのホールマーク『U.S.NAVAJO』が表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
実際には、1930年代以降に隆盛した、【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために発足されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 = Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = C. G. Wallace Trading Post 等がありますが、
末尾の数字が二桁のものはアメリカ中西部にいくつか点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースになります。
『10』= Tuba City Indian School, AZ
『20』= Shiprock Indian School, NM
『30』= Crown Point Indian School, NM
『40』= Fort Wingate Indian School, NM
『50』= Albuquerque Indian School, NM
『60』= Santa Fe Indian School, NM


【Indian School】インディアンスクールは、アメリカ中西部のインディアンリザベーションで古くから運営されるインディアン向けの学校で、基礎教育から職業訓練まで幅広い活動を行っています。
1930年代には、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やAmbrose Roanhorseが彫金クラスで教員として技術を教えており、近代では【Perry Shorty】ペリー・ショーティーなども教員を務めています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
こちらの作品の一部に見られるようなシルバーのわずかな亀裂のような部分は、ハンマーワークによるインゴット成形作品の特徴です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピースもインディアンスクールとナバホギルドにおいてAmbrose Roanhorseが推し進めた理念であるインゴット製法をはじめとする「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う特徴をしっかりと備えています。それにより、シンプルながら伝統的な製法/技術が踏襲されたシルバーワークと素晴らしい造形美が感じられるバングルに仕上がっています。

オーセンティックなスタンプワーク等、プリミティブでクラシックな作品ですが、丁寧で完成されたシルバーワークによって、当時モダンスタイルと呼ばれた洗練された完成度は現在でも新鮮な印象を失っておらず非常にクリーンで、どんな装いにもフィットし普遍的でエレガントな表情も感じさせる造形美は、長くご愛用いただけると思われます。

ビンテージインディアンジュエリーの力強い武骨さだけでなく、悠然としたアートピースのような佇まいを持ち、練り上げられた工芸品としても過去の遺産と言える作品であり、歴史的な資料価値も高いハイエンドなピースです。

着用画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④
画像⑤


コンディションは多少のクスミや摩耗は見られますが、ダメージやリペア跡などの見られない良好なコンディションです。
【NAVAJO】ナバホジュエリーの中でも短期間のみ使用され、そのクオリティーを保証する稀有なホールマーク『U.S.NAVAJO』【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の刻印されたピースで、末尾に記されたトレーディングポスト等の制作元を表すナンバーは【40】つまり、【Fort Wingate Indian School】ニューメキシコ州フォートウィンゲートインディアンスクールで制作された作品であり、現在においても無駄がなく洗練された印象を持ったアンティーク/ビンテージバングルです。

上記のホールマークから1938年~1942年頃までに作られたものと判断することが出来、『U.S.NAVAJO』のホールマークや、現代制作されているナバホジュエリーの基礎となった歴史的背景などから、大変な史料価値を持ちミュージアムに収蔵されていても不思議ではない作品です。

インゴットシルバー(銀塊)より成形されたバンド(地金)には、シンプルながら力強くファイルワーク(ヤスリによる削る技術)によって削り出されたエッジーなボーダーラインが立体的に施されています。中央にはライン状に細かなチゼルワークが配され、ハンドスタンプによるディテールとは思えない美しく構築的な印象の紋様が刻まれています。またそれが、シンプルでミニマムな造形にインディアンジュエリー独特の味わいや武骨さを生み出しながらモダンな表情を付加しており、手工芸品として極限まで高められたシルバーワークによりアートピースとしても素晴らしいジュエリー作品です。
さらに、ターミナル(バングル両端)には断面に対して垂直方向に小さなシルバーパーツが施されており、このようなディテールをはじめ構成するすべてのシルバーワークや造形スタイルは、フォートウィンゲート インディアンスクールで講師を務め、後に同じくフォートウィンゲートでナバホギルドを創立し、代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の影響と美意識が強く感じられます。


こちらのホールマーク『U.S.NAVAJO』が表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
実際には、1930年代以降に隆盛した、【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために発足されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 = Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = C. G. Wallace Trading Post 等がありますが、
末尾の数字が二桁のものはアメリカ中西部にいくつか点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースになります。
『10』= Tuba City Indian School, AZ
『20』= Shiprock Indian School, NM
『30』= Crown Point Indian School, NM
『40』= Fort Wingate Indian School, NM
『50』= Albuquerque Indian School, NM
『60』= Santa Fe Indian School, NM


【Indian School】インディアンスクールは、アメリカ中西部のインディアンリザベーションで古くから運営されるインディアン向けの学校で、基礎教育から職業訓練まで幅広い活動を行っています。
1930年代には、【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)やAmbrose Roanhorseが彫金クラスで教員として技術を教えており、近代では【Perry Shorty】ペリー・ショーティーなども教員を務めています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
こちらの作品の一部に見られるようなシルバーのわずかな亀裂のような部分は、ハンマーワークによるインゴット成形作品の特徴です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらのピースもインディアンスクールとナバホギルドにおいてAmbrose Roanhorseが推し進めた理念であるインゴット製法をはじめとする「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う特徴をしっかりと備えています。それにより、シンプルながら伝統的な製法/技術が踏襲されたシルバーワークと素晴らしい造形美が感じられるバングルに仕上がっています。

オーセンティックなスタンプワーク等、プリミティブでクラシックな作品ですが、丁寧で完成されたシルバーワークによって、当時モダンスタイルと呼ばれた洗練された完成度は現在でも新鮮な印象を失っておらず非常にクリーンで、どんな装いにもフィットし普遍的でエレガントな表情も感じさせる造形美は、長くご愛用いただけると思われます。

ビンテージインディアンジュエリーの力強い武骨さだけでなく、悠然としたアートピースのような佇まいを持ち、練り上げられた工芸品としても過去の遺産と言える作品であり、歴史的な資料価値も高いハイエンドなピースです。

着用画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④
画像⑤


コンディションは多少のクスミや摩耗は見られますが、ダメージやリペア跡などの見られない良好なコンディションです。
Size

メンズサイズ M - XL 程度。

内径最大幅 約58.7㎜    正面幅(高さ) 約15.7㎜
内周 約142㎜    開口部 約22.5㎜
Inside Measurement 5 5/8inch   opening 7/8inch 

  ※バングルはサイズ調整可能です。M以上、XXLサイズ以下の男性、XLサイズ以上の女性方であればほとんどの方にフィットすると思います。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

Material

Ingot Silver
        約36.2g