【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイル、【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれる、当時アメリカ中西部の観光客向けに制作されたピースで、非常に珍しい【Donkey】ドンキー/ロバがアップリケ/パッチワークされたアンティーク/ビンテージバングルです。
1930年代~40年代頃に作られたと思われるピースで、センターにくぼみがり、ターミナルに向けて細くなるバンド/地金のシェイプ等は、ツーリストジュエリーにおいてそれほど珍しい造形ではありませんが、センターにアップリケ/パッチワークされている動物は、定番の一つであるホース/馬ではなく、ドンキー/ロバと思われ、他に類を見ない希少なピースです。
ロバとポニーや馬は、大きさ以外に大差のない動物ですが、ロバはメキシコにおいて家畜として大切にされてきた長い歴史を持っています。そんなメキシコのアンティークスーベニアアイテム(土産物)でよく描かれているのがこちらと同じ耳と瞳が大きく、少し鼻が強調された姿のドンキー/ロバです。こちらは、それらのメキシカンスーベニアアイテムの影響を受けて作られた作品と推測され、馬ではなくロバと判断しています。
アップリケの両サイドにはアローのシェイプがカットアウトされ、全体にフレッド・ハービースタイルらしいスタンプワークが施されています。また、おそらくコインシルバー製のため、沈んだシルバーの色味や黒く硫化している表情も重厚で、ポップなデザインにアンティークの迫力を付加しています。
【Horse】馬は旅を表し、人生や長い道のりを<導いてくれる存在>を象徴しますが、【Donkey】ロバが何を意味しているのかは不明です。
【Arrow】アローは、インディアンジュエリーにおける最古のモチーフの一つで、『お守り』の意味合いを持っています。
ドンキー(ロバ)の表情など、ツーリストジュエリーらしい素朴さや独特の可愛さのあるデザインながら、アンティークの重厚な質感も持っており、男性のスタイリングにも良く馴染み、『遊び心』と『ギャップ』とを与えてくれると思います。
また、ある程度類似したピースを発見することができるツーリストジュエリーですが、こちらの様に特殊なモチーフの作品はおそらく次に発見する機会のない貴重なバングルだと思われます
着用画像はこちら↓
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コンディションも良好でシルバーは黒い肌になっていますが、使用感は少なく良いコンディションを保っています。
※こちらの品物はすでにご予約のお客様により【SOLD】となっております。 大変申し訳ありませんが、ご購入いただけませんのでご注意ください。