【ZUNI】ズ二の作品と思われる非常に重厚なキャストで成形されたベースに、ラトルスネーク/ガラガラ蛇モチーフのパッチワーク/アップリケが施されたピース。非常に美しいビズビーターコイズもセットされており、重厚で高さ・大きさ共に迫力あるボリューム感のビンテージリングです。

同様のスネークをモチーフとしたスタイルの作品は、正確な発祥は不明ながらズニの偉大な作家【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオ(1917-1969)や日本でも大変高い知名度を持つ女性作家【Effie Calavaza】エフィー・カラバサ(1928-) の作品において1950年代以前から見られます。

こちらはおそらく、1970年代後半頃に制作されたものと推測され、重厚なシャンクはキャストで成形され、大変重く印台のシェイプに造形されています。そのフェイスに、2つの美しいビズビーターコイズがセットされ、それらを守るようにスネークのアップリケ/パッチワークが施されています。また、スネークには細かなスタンプワークが刻まれ、蛇の持つ独特の文様を表現しています。

また、こちらの作品にセットされた石は、良質なビズビーターコイズが最も多く産出した1970年代産出と思われるビズビーターコイズが用いられ、無添加ナチュラルと推測されます。 深く透明感のある深淵な濃い青を湛え、ビズビーらしいワイルドなブラウン・ブラックのウェブが入ります。大きな石ではありませんがハイグレードにグレーディングできるビズビーターコイズです。ワイルドな雰囲気にエレガントな印象も与えるビズビー独特の美しさを持ち、高い硬度を感じさせるターコイズです。

【Bisbee Turquoise】ビズビーターコイズは、アリゾナ州ビズビーにあった鉱山で、もとは古くからの銅山で副産物として採取されていたターコイズが、1970年代から大規模に採掘され、その独特の青さと唯一無二の特徴は大変な人気を博し、閉山された後には値段が高騰し非常にコレクタブルなターコイズの一つとなりました。
こちらの石も1975年頃の大規模な採掘で産出した石ではないかと思われます。


【Rattlesnake】ガラガラヘビ/スネークは、インディアンにとって神聖な存在として、特にプエブロインディアンの間で古くからジュエリーやポッテリー等、色々な作品に用いられました。
当店のロゴにも登場するモチーフであり、脱皮して成長していく姿から、<挑戦><革命><知恵> 等を象徴するシンボルとされています。


大き目で際立つアクセントとして存在感のあるリングですが、オーセンティックでクラシックなデザインに仕上げられているため仰々しい印象はなく、比較的使いやすい作品と思われます。 また、こちらは男性向けサイズのリングになります。

ビンテージインディアンジュエリーらしい武骨な雰囲気とズニ独特の美意識を感じさせるハイエンドな作品。 武骨な重厚感と、ハイグレードビズビーターコイズによるワイルドでゴージャスな印象、さらにどこか美しくエレガントな印象を併せ持っています。

着用画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④
画像⑤
画像⑥


コンディションも良好です。シルバー極僅かなクスミ等が見られる程度。石はキズが見られますが、クラックなどは無く透明感と艶を保っています。